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奥多摩霊場新四国八十八札所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

奥多摩霊場新四国八十八札所 (おくたまれいじょうしんしこくはちじゅはちふだしょ)は、奥多摩東京都西部・埼玉県西南部)の地域にある空海(弘法大師)を拝する88か所の霊場の総称である。

1934年(昭和9年5月)に東京都西多摩郡瑞穂町長岡の武田弥兵衛らを中心とする東京善心講という大師講の人たちによって彫られた88体の大師像が寺や在家信者の邸内など各所に安置され霊場の開山がなされた[1]

霊場一覧
名称 本尊 宗派 所在
- 長岡開山所 - - 瑞穂町長岡1丁目
1 小山家 - - 羽村市
2 長岡開山所 - - 瑞穂町長岡
3 地蔵院 地蔵菩薩[2] - 青梅市
4 加藤家 - - 青梅市
5 西勝院 - - 入間市
6 島田家
(旧・乃木庵)
- - 青梅市
7 宝光寺 - - 飯能市
8 華蔵院 十一面観世音像[3] - 青梅市
9 長光寺 - - 飯能市
10 浄心寺 - - 飯能市
11 儘多屋
(岩倉温泉)
- - 青梅市
12 日原鍾乳洞
燕岩
- - 奥多摩町
13 天沢院 十一面観世音像[4] - 青梅市
14 吉岡家 - - 瑞穂町
15 常福寺 薬師[5] - 青梅市
16 金蔵寺 - - 飯能市
17 大徳院
(御岳不動尊)
- - 青梅市
18 福昌寺 大日如来[6] - 青梅市
19 慈恩寺 十一面観音[7] - 青梅市
20 常福院 - - 青梅市
21 円通寺 正観世音木座像[8] - 八王子市
22 心月院 釈尊像[9] - 青梅市
23 蜜厳院 - - 所沢市
24 新光寺 十一面観世音[10] - 所沢市
25 海蔵院(跡) - - 青梅市
26 御岳山
原島家
- - 青梅市
27 長泉院 釈尊像[11] - 青梅市
28 智観寺 不動尊[12] - 飯能市
29 東福寺 庫裡で御朱印。大師堂は成田山不動堂の右手 - 所沢市
30 日原鍾乳洞
船底岩
- - 奥多摩町
31 原島家 - - 青梅市
32 観喜寺 - - 飯能市
33 宗禅寺 - - 羽村市
34 持田家
邸内
- - 青梅市
35 蓮華院 - - 入間市
36 長岡開山所 - - 瑞穂町長岡
37 慈勝寺 正観音 禅宗臨済派[13] あきる野市
38 安楽院 不動明王[14] - 青梅市
39 長福寺 - - 奥多摩町
40 御岳山
北島家
- - 青梅市
41 竜円寺 - - 入間市
42 清照寺 - - 所沢市
43 東光寺 - - 青梅市
44 明光寺 - - 狭山市
45 天覧山 - - 飯能市
46 東光寺 - - 入間市
47 宝玉院 - - 所沢市
48 三ツ井戸大師 - - 所沢市
49 即清寺 不空羂索大忿怒明王 真言宗豊山派[15] 青梅市
50 根本山 - - 入間市
51 石倉院 地蔵菩薩[16] - 青梅市
52 山口観音 - - 所沢市
53 仏眼院 - - 所沢市
54 金剛寺 - 真言宗豊山派[17] 青梅市
55 清泰寺 - - 飯能市
56 清泰寺 - - 飯能市
57 円泉寺 不動明王
十一面観世音[18]
- 飯能市
58 円照寺 阿弥陀如来
如意輪観音[19]
- 入間市
59 塩船観音 十一面千手観世音像[20] - 青梅市
60 大光寺 - - 飯能市
61 日原鍾乳洞
篭岩
- - 奥多摩町
62 長久寺 - - 入間市
63 岩井堂観音 - - 飯能市
64 観音寺 - - 飯能市
65 山口観音 - - 所沢市
66 金仙寺 - - 所沢市
67 山口観音 - - 所沢市
68 実蔵院 - - 所沢市
69 高正寺 聖観世音菩薩[21] - 入間市
70 梅岩寺 虚空蔵菩薩[22] - 青梅市
71 雲慶院 釈尊像[23] - 青梅市
72 普門院 - - 所沢市
73 仏蔵院 十一面観世音[24] - 所沢市
74 蓮華院 - - 入間市
75 平等院 - - 飯能市
76 蓮華院 - - 入間市
77 山口観音 - - 所沢市
78 慶性院 不動明王[25] - 東大和市
79 山口観音 - - 所沢市
80 中沢家 - - 奥多摩町
鳩ノ巣渓谷
81 大徳院 - - 奥多摩町
(鳩ノ巣渓谷)
82 大沢家 - - 奥多摩町
83 周慶院 - - 奥多摩町
84 弁天峡 - - 奥多摩町
85 慈眼寺 - - 奥多摩町
86 永昌院 - - 福生市
87 長岡開山所 - - 瑞穂町長岡
88 長岡開山所 - - 瑞穂町長岡
番外 十夜橋 - - 青梅市
番外 福生院 - - 福生市熊川

関連項目

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参考文献

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  • 桜沢孝平、金子好春『新四国奥多摩霊場八十八札所 : 風土と周辺の見どころ』武蔵野郷土史刊行会、武蔵野、1978年7月。全国書誌番号:80028430 

脚注

[編集]
  1. ^ 桜沢孝平 1978, p. 106.
  2. ^ 桜沢孝平 1978, p. 131.
  3. ^ 桜沢孝平 1978, p. 128.
  4. ^ 桜沢孝平 1978, p. 133.
  5. ^ 桜沢孝平 1978, p. 181.
  6. ^ 桜沢孝平 1978, p. 174.
  7. ^ 桜沢孝平 1978, p. 161.
  8. ^ 桜沢孝平 1978, p. 118.
  9. ^ 桜沢孝平 1978, p. 139.
  10. ^ 桜沢孝平 1978, p. 224.
  11. ^ 桜沢孝平 1978, p. 163.
  12. ^ 桜沢孝平 1978, p. 199.
  13. ^ 桜沢孝平 1978, p. 122.
  14. ^ 桜沢孝平 1978, p. 185.
  15. ^ 桜沢孝平 1978, p. 137.
  16. ^ 桜沢孝平 1978, p. 175.
  17. ^ 桜沢孝平 1978, p. 165.
  18. ^ 桜沢孝平 1978, p. 201.
  19. ^ 桜沢孝平 1978, p. 202.
  20. ^ 桜沢孝平 1978, p. 172.
  21. ^ 桜沢孝平 1978, pp. 204–205.
  22. ^ 桜沢孝平 1978, p. 169.
  23. ^ 桜沢孝平 1978, p. 162.
  24. ^ 桜沢孝平 1978, p. 232.
  25. ^ 桜沢孝平 1978, p. 238.