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奈勿王陵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
慶州 奈勿王陵
경주 내물왕릉
(Tomb of King Naemul, Gyeongju)
大韓民国指定史跡第188号
(1969年8月27日指定)
種類遺跡墳丘墓円墳
奈勿王陵 내물왕릉の位置(大韓民国内)
奈勿王陵 내물왕릉
奈勿王陵
내물왕릉
奈勿王陵
내물왕릉 (大韓民国)
所在地大韓民国の旗 韓国
慶尚北道 慶州市校洞14
座標北緯35度49分57秒 東経129度13分02秒 / 北緯35.83250度 東経129.21722度 / 35.83250; 129.21722座標: 北緯35度49分57秒 東経129度13分02秒 / 北緯35.83250度 東経129.21722度 / 35.83250; 129.21722
面積22,769m2 (12,8182[1])
建設新羅時代
管理者慶州市
所有者慶州市ほか
ウェブサイト국가문화유산포털
ユネスコ世界遺産
所属慶州歴史地域
登録区分文化遺産: (2), (3)
参照976
登録2000年(第24回委員会)

奈勿王陵(なもつおうりょう、ハングル내물왕릉〈ネムルワンヌン〉)は、韓国慶尚北道慶州市校洞(ハングル교동〈キョドン〉)にある新羅第17代王(尼師今[2]・麻立干[3][4]奈勿(なもつ〈ネムル〉)の陵とされる墳墓である。

1969年8月27日、大韓民国指定史跡第188号に新羅奈勿王陵(ハングル신라내물왕릉)として指定された後、2011年07月28日に現在の慶州奈勿王陵ハングル경주 내물왕릉)に名称変更された[5]

2000年11月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産文化遺産)に登録された慶州歴史地域(慶州歴史遺跡地区、ハングル경주역사유적지구)の月城地区にある鶏林の西側に位置し[6]南山朝鮮語版地区(慶州南山一円朝鮮語版〈史跡第311号〉)の一部(北麓)となる[7]

概要

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奈勿王陵は、高さ5.3メートル[8]、直径22メートルの円形封土墳朝鮮語版であり、周囲を自然石の護石で固めた[5][8]封土(盛土[9])のほかに要素の見られない外観から五陵の形式に分類される[10]。内部の構造形態は積石木槨墳朝鮮語版と推定されるほか、横穴式石室墳であることも考えられる[8]

この奈勿の王陵とされる墳墓は、『三国遺事』の「陵は占星台(瞻星台)の南西に在り」[3][8]という記述をもとに比定されるが[11]皇南大塚(98号墳)を奈勿の王陵と捉える説もある[4][5]

新羅第17代王の奈勿(在位356-402年)は、王位に就く三姓()のうち[12]金氏として13代王(尼師今)の味鄒(みすう〈ミチュ〉、在位262-284年)に次いで2番目に王位に就き、以降、金氏が王位を独占的に継承している[5]

脚注

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  1. ^ 慶州 奈勿王陵(경주 내물왕릉)”. Korea Trip Tips. 韓国観光公社. 2023年5月15日閲覧。
  2. ^ 金富軾「新羅本記第3」『三国史記』。 
  3. ^ a b 一然. “王歴”. 三国遺事. 국사편찬위원회. https://db.history.go.kr/item/oldBookViewer.do?levelId=sy_001_0010&page=9 2023年5月17日閲覧。 
  4. ^ a b 咸舜燮. “皇南大塚北墳出土金冠と金製帯金具”. 國立中央博物館. キュレーターおすすめ収蔵品. 国立中央博物館. 2023年5月16日閲覧。
  5. ^ a b c d 경주 내물왕릉 (慶州 奈勿王陵)”. 국가문화유산포털. 문화재청. 2023年5月17日閲覧。
  6. ^ 秦 (1973)、139頁
  7. ^ 慶州歴史遺跡地区[ユネスコ世界遺産(文化遺産)](경주역사유적지구[유네스코 세계문화유산])”. Visit Korea. 地域ガイド. 韓国観光公社 (2021年7月30日). 2023年5月15日閲覧。
  8. ^ a b c d 「歴史探訪 韓国の文化遺産」編集委員会 (2016)、89頁
  9. ^ 封土”. コトバンク. 精選版 日本国語大辞典. 2023年5月17日閲覧。
  10. ^ 秦 (1973)、51頁
  11. ^ 新羅史研究会 (2007)、83頁
  12. ^ 李 (1983)、5頁

参考文献

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  • 秦弘燮『慶州文化財散歩』學生社、1973年。 
  • 李丙洙「朝鮮の姓 - 由来と南・北の現実を中心に」『史苑』第43巻第1号、立教大学史学会、1983年6月、1-23頁、doi:10.14992/00001196ISSN 038693182023年10月31日閲覧 
  • 新羅史研究会「『三国遺事』訳註(一〇)」『朝鮮文化研究』第10巻、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部朝鮮文化研究室、2007年3月10日、75-88頁、doi:10.15083/0002003111hdl:2261/00020031112023年5月17日閲覧 
  • 「歴史探訪 韓国の文化遺産」編集委員会 編『歴史探訪 韓国の文化遺産 下 慶州・釜山』山川出版社、2016年。ISBN 978-4-634-15088-1 

関連項目

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外部リンク

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