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大野教会堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大野教会堂
大野教会堂(北側より)
情報
用途 教会
設計者 マルク・マリー・ド・ロ
構造形式 石造および木造
敷地面積 518.84 m²
階数 1階建
竣工 1893年
所在地 851-2427
長崎県長崎市下大野町2619
座標 北緯32度51分53.2秒 東経129度41分9.4秒 / 北緯32.864778度 東経129.685944度 / 32.864778; 129.685944座標: 北緯32度51分53.2秒 東経129度41分9.4秒 / 北緯32.864778度 東経129.685944度 / 32.864778; 129.685944
文化財 重要文化財
指定・登録等日 2008年6月9日:重要文化財指定
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大野教会堂(おおのきょうかいどう)は、長崎県長崎市下大野町にあるキリスト教カトリック)の教会堂である。2008年平成20年)に国の重要文化財に指定され[1]ユネスコ世界遺産暫定リスト掲載され、2018年6月30日に世界遺産登録が決定[2][3]した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する大野集落に包括されている[4]

沿革

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カトリック出津教会の巡回教会として、神浦・大野地区の信徒のためにマルク・マリー・ド・ロ神父が自費を投じ、信徒の奉仕によって建てられた教会堂である[5]

建物

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ド・ロ壁で作られた外壁(西面)

マルク・マリー・ド・ロ神父の設計と指導により建てられた、平屋建、瓦葺きの教会である。北を正面とし、北側の会堂部と南側の司祭室部に分かれる。会堂部は石造で、間口6.1メートル、奥行11.8メートル。北面と東西側面の外壁は「ド・ロ壁」と呼ばれ、玄武岩の切石を漆喰で固めた壁となっている。司祭室部は木造で間口7.0メートル、奥行8.0メートルである。北側正面に開口部がなく、側面の入口から風除室を通って堂内に入る珍しい形式になっている。建物とともに土地518.84平方メートルも重要文化財に指定されている[6]。天主堂の庭には聖母マリア像が立ち、そこから角力灘東シナ海を望み、五島列島が遠望できる。

その他

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  • 2022年、教会敷地内の石積みの土留イノシシにより崩される、掘り起こされるなどの被害が確認された[7]

所在地

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〒851-2427 長崎県長崎市下大野町2619

周辺施設

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脚注

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  1. ^ a b 平成20年6月9日文部科学省告示第87号(参考:大野教会堂 文化遺産データベース 文化庁、大野教会堂 長崎県の文化財 長崎県学芸文化課)
  2. ^ “長崎、天草の「潜伏キリシタン」が世界文化遺産に決定 22件目”. 産経新聞. (2018年6月30日). https://www.sankei.com/article/20180630-KZXLQSC53BNLTO34UH3O2ZEDXE/ 2018年6月30日閲覧。 
  3. ^ “長崎と天草地方の「潜伏キリシタン」世界遺産に”. 読売新聞. (2018年6月30日). https://web.archive.org/web/20180630133218/http://www.yomiuri.co.jp/culture/20180630-OYT1T50066.html 2018年6月30日閲覧。 
  4. ^ 大野教会堂 長崎の教会群とキリスト教関連遺産 長崎県世界遺産登録推進室
  5. ^ 『長崎游学2 長崎・天草の教会と巡礼地完全ガイド』p27 長崎文献社 ISBN 9784-888510912
  6. ^ 「新指定の文化財」『月刊文化財』538号、第一法規、2008
  7. ^ 「潜伏キリシタン」世界遺産でイノシシ大暴れ…土掘り返したり石積み崩したり”. 読売新聞 (2022年6月1日). 2022年6月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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