大石学
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大石 学(おおいし まなぶ、1953年[1]10月13日 - )は、日本の日本近世史学者、東京学芸大学名誉教授[2]・特任教授[3]。静岡市歴史博物館館長[4]。時代考証学会会長。
略歴
[編集]東京都生まれ。台東区立下谷中学校、都立上野高校を経て[要出典]、1976年東京学芸大学社会科卒業、同大学院修士課程修了。竹内誠に師事[1]。1982年筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学、1987年名城大学専任講師、1989年助教授、1997年東京学芸大学助教授、2001年教授。2016年4月より2018年3月まで副学長(兼附属図書館長)。2018年9月1日より2023年8月31日まで日本芸術文化振興会監事[5]。2024年4月1日より静岡市歴史博物館館長[6]。
人物
[編集]- 元禄・享保時代が専門だが、NHK大河ドラマ(『新選組!』『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』『花燃ゆ』『西郷どん』)等の時代考証を担当[1][7][8]。
- 2009年、時代考証学会を設立、現在同会会長。
- 研究・活動の方向性が似ているが、大石慎三郎の親族ではない。
- 慶應義塾大学教授の社会学者・大石裕は実弟である。
著書
[編集]- 『大江戸意外なはなし366日事典』(講談社+α文庫 1994年)
- 『吉宗と享保の改革』(東京堂出版(教養の日本史)1995年)
- 『享保改革の地域政策』(吉川弘文館 1996年)
- 『徳川吉宗・国家再建に挑んだ将軍』(教育出版(江戸東京ライブラリー)2001年)
- 『地名で読む江戸の町』(PHP新書 2001年 のちPHP文庫)
- 『首都江戸の誕生 大江戸はいかにして造られたのか』(角川選書 2002年)
- 『駅名で読む江戸・東京』正続 PHP新書 2003年-2004年)
- 『新選組 「最後の武士」の実像』(中公新書 2004年)
- 『大岡忠相』(吉川弘文館(人物叢書)2006年)
- 『元禄時代と赤穂事件』(角川選書 2007年)
- 『江戸の教育力 近代日本の知的基盤』(東京学芸大学出版会 2007年)
- 『坂の町・江戸東京を歩く』(PHP新書 2007年)
- 『江戸の外交戦略(角川選書 2009年)
- 『龍馬とその時代』(日本放送出版協会(NHKカルチャーラジオ 歴史再発見) 2010年)
- 『徳川吉宗』(山川出版社・日本史リブレット 2012年)
- 『近世日本の統治と改革』(吉川弘文館 2013年)
- 『時代劇の見方・楽しみ方 時代考証とリアリズム』(吉川弘文館 2013年)
- 『新しい江戸時代が見えてくる 「平和」と「文明化」の265年』(吉川弘文館 2014年)
- 『敗者の日本史16 近世日本の勝者と敗者』(吉川弘文館 2015年)
- 『今に息づく江戸時代 首都・官僚・教育』(吉川弘文館 2021年)
共編著
[編集]- 『規制緩和に挑んだ「名君」徳川宗春の生涯』(編著 小学館 1996年)
- 『多摩と江戸 鷹場・新田・街道・上水(編著 けやき出版 2000年)
- 『江戸時代への接近(編 東京堂出版 2000年)
- 『江戸時代新聞(編 小学館 2003年)
- 『近世国家の権力構造 政治・支配・行政』(編 岩田書院 2003年)
- 『享保改革と社会変容』(日本の時代史16)(編 吉川弘文館 2003年)
- 『新選組情報館(編 教育出版 2004年)
- 『都市江戸への歴史視座 大江戸八百八町展・武家拝領地・江戸首都論』(編 名著出版 2004年)
- 『大江戸まるわかり事典』(編 時事通信社 2005年)
- 『近世藩制・藩校大事典』(吉川弘文館 2006年)
- 『知っておきたい江戸の常識 事件と人物』(角川文庫 2007年)
- 『江戸のうんちく 社会と生活』(角川文庫 2008年)
- 『高家前田家の総合的研究 近世官僚制とアーカイブズ』(東京堂出版 2008年)
- 『近世公文書論 公文書システムの形成と発展』(岩田書院 2008年)
- 『時代考証の窓から 「篤姫」とその世界』(東京堂出版 2009年)
- 『「龍馬」を読み解く100問』(佐藤宏之[要曖昧さ回避]共著 日本放送出版協会(生活人新書) 2009年)
- 『江戸時代のすべてがわかる本』(ナツメ社 2009年)
- 『江戸の教養 遊びと学び シリーズ江戸学』(編 角川ソフィア文庫 2009年)
- 『江戸幕府大事典』(編 吉川弘文館 2009年)
- 『外国人が見た近世日本 日本人再発見』(山本博文・磯田道史・岩下哲典共著 竹内誠監修 角川学芸出版 2009年)
- 『一九世紀の政権交代と社会変動 社会・外交・国家』(編 東京堂出版 2009年)
- 『時代考証学 ことはじめ』(時代考証学会共編 東京堂出版 2010年)
- 『Jr.日本の歴史』全7巻 平川南・五味文彦・大門正克共編 小学館 2010年-2011年)
- 『時代考証にみる新江戸意識 大河ドラマ「新選組!」「篤姫」「龍馬伝」の実践から』(編 名著出版 2011年)
- 『大河ドラマをつくるということ 時代考証学の提唱』(時代考証学会共編 名著出版 2012年)
- 『大河ドラマと地域文化―「篤姫」「龍馬伝」と鹿児島』(時代考証学会共編 髙城書房 2012年)
- 『地域と語る大河ドラマ・時代劇― 歴史都市彦根からの発信―』(時代考証学会共編 サンライズ出版 2012年)
- 『大河ドラマと市民の歴史意識』(時代考証学会共編 岩田書院 2014年)
- 『時代劇制作現場と時代考証』(時代考証学会共編 岩田書院 2014年)
- 『時代劇文化の発信地・京都』(時代考証学会共編 サンライズ出版 2014年)
- 『伊達政宗と時代劇メディア―地域の歴史・文化を描き、伝えること―』(時代考証学会共編 今野印刷 2016年)
- 『エポック日本史 マンガ版 「総ルビ〈よみがな〉」だから親子で読める』編. 洋泉社, 2016.9
- 『時代劇メディアが語る歴史 表象とリアリズム』時代考証学会共編. 岩田書院, 2017.11
- 『悪の歴史 隠されてきた「悪」に焦点をあて、真実の人間像に迫る 日本編下』編著. 清水書院, 2017.12
- 『幕末維新史年表』編. 東京堂出版, 2018.11
- 『俠の歴史 士は己を知る者のために死す、「俠」に生きた勇者たち 日本編下』編著. 清水書院, 2020.7
- 『戦国時代劇メディアの見方・つくり方 戦国イメージと時代考証』時代考証学会共編. 勉誠社(制作), 2021.10
翻訳
[編集]ラジオ
[編集]- カルチャーラジオ 歴史再発見「龍馬とその時代」NHKラジオ第2放送 2010年4月-6月
テレビ
[編集]FNS27時間テレビのテーマシリーズの「FNS27時間テレビ・にほんのれきし」、「FNS27時間テレビ・にほん人は何を食べてきたのか」で監修と解説を勤める。
脚注
[編集]- ^ a b c “大石学さん|すぎなみ学倶楽部”. www.suginamigaku.org. 2020年12月12日閲覧。
- ^ “KAKEN — 研究者をさがす | 大石 学 (10183758)”. 2020年12月13日閲覧。
- ^ “教員紹介 - 人文社会科学系”. univinfo.u-gakugei.ac.jp. 2020年12月12日閲覧。
- ^ “館長挨拶”. 静岡市歴史博物館. 2024年4月7日閲覧。
- ^ “役員の状況”. 独立行政法人 日本芸術文化振興会. 2021年7月17日閲覧。
- ^ 『静岡市歴史博物館 新館長の就任について』(PDF)(プレスリリース)静岡市、静岡市歴史博物館、2023年12月13日 。2024年4月7日閲覧。
- ^ “大河ドラマ「西郷どん」時代考証の大石学先生に聞いてみた!西郷隆盛ってどんな人?”. 2021年7月17日閲覧。
- ^ どうする長寿 徳川家の秘訣は? 東京学芸大名誉教授・大石学さんに聞く