大山町 (大分県)
おおやままち 大山町 | |||||
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廃止日 | 2005年3月22日 | ||||
廃止理由 |
編入合併 前津江村、中津江村、上津江村、大山町、天瀬町 → 日田市 | ||||
現在の自治体 | 日田市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 大分県 | ||||
郡 | 日田郡 | ||||
市町村コード | 44484-7 | ||||
面積 | 45.72 km2 | ||||
総人口 |
3,646人 (2004年10月1日) | ||||
隣接自治体 | 日田市、日田郡天瀬町、前津江村、中津江村、熊本県阿蘇郡小国町 | ||||
町の木 | イチョウ | ||||
町の花 | 梅 | ||||
大山町役場 | |||||
所在地 |
〒877-0295 大分県日田郡大山町大字西大山3545-1 | ||||
外部リンク | 大山町 - ウェイバックマシン(2005年3月20日アーカイブ分) | ||||
座標 | 北緯33度15分27秒 東経130度58分00秒 / 北緯33.25747度 東経130.96664度座標: 北緯33度15分27秒 東経130度58分00秒 / 北緯33.25747度 東経130.96664度 | ||||
ウィキプロジェクト |
大分県西部に存在した町である。2005年3月22日に日田郡前津江村、中津江村、上津江村、天瀬町とともに日田市へ編入合併し、行政地域としては消滅したが、編入後も「日田市大山町」として地名は残された。
(おおやままち)は、歴史
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日 - 村制施行により大山村が成立
- 1969年(昭和44年)2月1日 - 町制施行により大山町が成立
- 2005年(平成17年)3月22日 - 前津江村、中津江村、上津江村、天瀬町とともに日田市へ編入合併
地理
[編集]筑後川の本流にあたる大山川が流れ、松原ダムが設けられている。松原ダムのダム湖は、大山町の特産品に因み「梅林湖」と呼ばれる。湖には遊覧船が就航している。
農業への先進的な取り組み
[編集]大山町では、政府がまだ米の増産を推進していた1961年に、米作には不適な山地の地理的特性を生かして、作業負担が小さく収益性の高いウメやクリを栽培し、さらに梅干し等に加工して付加価値を高めるNPC(New Plum and Chestnut)運動を開始した。「梅栗植えてハワイに行こう!」というユニークなキャッチフレーズで知られるこの運動は、農家の収益の向上に寄与し、大山町は全国で最も住民のパスポート所持率が高い町になった[1]。この運動は、後の一村一品運動の原点としても知られている。梅栗運動の影響で梅は大山町の基幹産物となり、現在では町内のほとんどの農家で梅が栽培されており、町内にある宿泊温泉物販施設「ひびきの郷」には共同の梅酒工場もある[2]。梅酒の生産販売にはニッカの協力を得ている。中国江蘇省の農場と提携し、蜂蜜や梅の共同生産も行なっている[3]。
大山町ではその後も、2000年に地元産の有機農作物を使ったバイキング形式のレストラン「木の花ガルテン」を町内にオープンするなど、先進的な取り組みを続けている。「木の花ガルテン」の年間購買客数は240万人、年間販売額も安定的に15億円を上回る水準で(2008年度で約55億7000万円[4])、農家の所得向上に大きく寄与している[5]。人口3600人の町で、1000万円以上の年収の農家は150世帯を越え、年収2000万円の農家もある[6]。
姉妹都市
[編集]教育
[編集]中学校
[編集]- 大山町立大山中学校
小学校
[編集]- 大山町立大山小学校
- 大山町立鎌手小学校
- 大山町立都築小学校
交通
[編集]鉄道
[編集]町内を鉄道路線は通っていない。最寄り駅は、JR九州久大本線日田駅あるいは、豊後三芳駅。
道路
[編集]一般国道
[編集]名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]- 木の花ガルテン
- 松原ダム
出身有名人
[編集]関連項目
[編集]- 松原ダム
- 大分県の廃止市町村一覧
- 日田市情報センター(1987年に開局した町営の「大山町有線テレビ」について記載)
脚注
[編集]- ^ “大分県日田市 梅の里、大山町の極上梅酒「ゆめひびき」”. JAPAN QUALITY REVIEW (2014年4月). 2017年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月3日閲覧。
- ^ “調査兵団酒保 進撃の巨人 梅酒”. 梅酒専門蔵・おうちで“うめひびき”. ひびきの郷. 2021年1月4日閲覧。
- ^ “シーダー(種まく人) 平松守彦『一村一品のすすめ』”. 新潮社フォーサイト. 平松守彦 (2000年12月). 2021年1月4日閲覧。
- ^ 大山町農協に排除命令 公取委が事前通知 他店への出荷に圧力 大分農業ビジネス、農業技術通信社、2009年11月19日
- ^ 大分県大山町農協ルポきんざい、2013/07/26
- ^ 虹を追う大山―地域づくりのメッカ大分県(1) おおいた暮らし、大分県庁 観光・地域局地域活力応援室
- ^ “国際交流”. 大分県ホームページ. 大分県 (2018年7月20日). 2021年1月4日閲覧。
- ^ “「進撃の巨人」作者が地元で交流イベント(11/1 19:22)”. OBS(大分放送) (2014年11月1日). 2014年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 大分大山町農業協同組合
- 木の花ガルテン
- 大分大山町農協の地産地消活動 伊東維年、熊本学園大学
- 足立文彦「大山町史細見 : 一村一品運動のモデルはいかにして形成されたか」『金城学院大学論集. 社会科学編』第11巻第1号、金城学院大学、2014年、8-23頁、ISSN 1880-036X、NAID 120005494379。
- 大分県日田郡大山村 (44484A1968) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ
- 大分県日田郡大山町 (44484A1969) | 歴史的行政区域データセットβ版 - Geoshapeリポジトリ