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夢分けの船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

夢分けの船』(ゆめわけのふね)は、津原泰水の小説。河出書房Webマガジンにおいて2008年より連載されていたが翌年中断。

2016年から2020年にかけて、既発表部分も改稿の上、河出書房文藝」にて連載された。

概要

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音楽専門学校を舞台とした青春小説[1]である。

舞台は現代であるが、意図的に明治期を意識した文体が用いられている。主に参考とされているのは夏目漱石。 著者は「青春を描くには現代文学の青春時代(=明治)の文体が合っているのではないか、それは21世紀の青春とも化学反応を起こしてくれるのではないか、というのがそもそもの執筆の動機」と語っている[2]

Web版のタイトルバナーには横山孝一による写真が使われている。 被写体となっている絵里子は金子國義の写真集『お遊戯』の表紙の被写体となった人物である[3]

あらすじ

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22歳の秋野修文は、音楽に携わるという夢を捨てきれずに職を辞して上京、専門学校に入学する。 学校で斡旋され入居したその部屋には、以前の住人である久世花音の幽霊が出るという。

登場人物

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秋野修文(あきのよしふみ)
主人公。冒頭上京し、樅ノ木音楽学校の作曲科に入学。風月荘704号室に入居。
嘉山(かやま)/岡山
主人公の樅ノ木音楽学校での先輩。岡山出身であることから、主人公は「岡山」と綽名している。バンド「ストーレンハッツ」主催。ボーカル。
霞(かすみ)
風月荘の住人。風俗嬢。
久世花音(くぜかのん)
故人。元樅ノ木音楽学校ピアノ科生。風月荘704号室の元入居者。
久世夕子(くぜゆうこ)
主人公のアルバイト先「エッジ」の店主。久世花音の姉。

脚注

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外部リンク

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