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多良間海運

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
合資会社多良間海運
種類 合資会社
本社所在地 日本の旗 日本
906-0013
沖縄県宮古島市平良字下里108-11[1]
業種 海運業
法人番号 2360003005256 ウィキデータを編集
代表者 伊良皆光夫(代表社員)[2][注 1]
外部リンク http://www.taramakaiun.com/
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フェリーたらまゆう(宮古島沖にて)
フェリーたらまゆう(多良間島・多良間港普天間地区)

合資会社多良間海運(たらまかいうん)は、沖縄県宮古島市平良に本社を置く第三セクター[4][5]の海運会社である。

概要

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宮古島平良港多良間島多良間港普天間地区(普天間港)又は前泊地区(前泊港)との間で、一般旅客定期航路(フェリー)を運航している[1]。平良港 - 多良間港間で定期航路を運航するのは当社のみである。

かつては八月踊りの期間中、宮古フェリーが同区間で旅客船を臨時運航していた[6]が、同社は2015年伊良部大橋の開通に伴い解散した。なお、同じく八月踊りの期間中、石垣市に本社を置く安栄観光八重山観光フェリー石垣島ドリーム観光が、石垣港 - 多良間港間で臨時便を運航している[7]

保有船舶

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カーフェリー
  • フェリーたらまIII
    • 総トン数:499トン
    • 全長:68.6m、幅:11.8m
    • 航海速力:18.0ノット
    • 旅客定員:150名
    • 乗員定員:10名
    • 積載重量:約250トン
    • 車両搭載数:乗用車26台又は大型車8台[8][9][10]
三浦造船所建造[11]。多良間村所有[3]
2021年(令和3年)12月24日竣工[11]2022年(令和4年)1月8日就航[8][9]
離島航路安定化支援事業の補助を受けて多良間村が建造・ 所有し、多良間海運は11年間にわたってリースを受け、運航を行う[3]。総事業費は18億円で、うち村負担分は7億6900万円[9][10]
  • フェリーたらまゆう
    • 総トン数:457トン
    • 全長:64.95m、幅:11.6m
    • 出力:5,000馬力
    • 最高速力:18.06ノット
    • 航海速力:17.2ノット
    • 旅客定員:150名(臨時定員:250名)
    • 車両搭載数:乗用車23台又は乗用車5台+8tトラック6台[12][13][14][15]
三保造船所建造。沖縄県離島海運振興所有[14][15]
2007年(平成19年)7月竣工・7月25日就航。本船の就航により、平良港 - 多良間港間の所要時間が約30分短縮された。船内はバリアフリー構造とされている[14][15]。「フェリーたらまIII」の就航にともない、2022年(令和4年)1月7日の運航を以て退役[16]

かつての保有船舶

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  • フェリーたらま
    • 総トン数:324トン
    • 全長:54.3m、幅:10.4m
    • 出力:2,800馬力
    • 最高速力:16.3ノット
    • 航海速力:15ノット
    • 旅客定員:150名
    • 車両搭載数:乗用車換算23台またはトラック換算7台[12][17]
臼杵造船所建造[12]
1982年(昭和57年)12月進水[17]1983年(昭和58年)2月就航。「フェリーたらまゆう」の就航にともない、2007年(平成19年)7月25日の運航を以て退役[15]フィリピンに売却[12]

航路

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一般旅客定期航路
  • 平良港第4埠頭 - 多良間港普天間地区(普天間港)/前泊地区(前泊港)[1]
    • 1日1往復(日曜日運休) ※牛の競りある日はダイヤが変更される[1]
    • 距離:62km[1]
    • 所要時間:約125分[1]
    • 季節や天候などにより、島の南東部の普天間地区(普天間港)か北部の前泊地区(前泊港)のいずれかに発着する[18]

脚注

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注釈

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  1. ^ 多良間村長が代表社員を務めている[3]

出典

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  1. ^ a b c d e f 多良間海運
  2. ^ 会員一覧 一般社団法人 沖縄旅客船協会
  3. ^ a b c “多良間海運建造検討委 総事業費19億円見込む”. 宮古新報. (2018年11月16日). オリジナルの2019年1月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190115114937/http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=20425&continue=on 
  4. ^ 離島航路補助制度改善検討会 1.補助航路の状況について (PDF) 国土交通省
  5. ^ “【特集】新年号 多良間”. 宮古毎日新聞. (2015年1月1日). オリジナルの2015年4月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150415192255/http://www.miyakomainichi.com/2015/01/71163/ 
  6. ^ 多良間島の紹介、詳細2ページ目”. あずさ書店. 2018年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月10日閲覧。
  7. ^ 片平宣統 (2017年9月25日). “石垣から多良間へ直行船の旅”. しまじまサプリ. 竹富町 移住応援プロジェクト 事務局. 2021年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月18日閲覧。
  8. ^ a b “新造船「たらまⅢ」就航”. 宮古新報. (2022年1月9日). オリジナルの2022年1月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220110032309/http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=25570&continue=on 
  9. ^ a b c “安心安全な航路確保を/「フェリーたらまⅢ」就航”. 宮古毎日新聞. (2022年1月9日). オリジナルの2022年1月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220110032102/https://www.miyakomainichi.com/news/news-161404/ 
  10. ^ a b “フェリーたらま3就航 宮古島ー多良間”. 沖縄タイムス. (2022年1月23日). オリジナルの2022年1月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220123081628/https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/898918 
  11. ^ a b 12/24(金) 499総トン型旅客船兼自動車渡船が竣工致しました。”. 三浦造船所. 2022年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月10日閲覧。
  12. ^ a b c d 『日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで-』(世界の艦船 別冊) - 海人社(2009年3月発行) JANコード 4910056040393
  13. ^ 『フェリーたらまゆう』主要目”. 多良間海運. 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月26日閲覧。
  14. ^ a b c “新造船が入港/多良間海運「フェリーたらまゆう」今月末から就航”. 宮古毎日新聞. (2007年7月6日). オリジナルの2007年8月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070818185825/http://www.miyakomainichi.co.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=559 
  15. ^ a b c d 広報たらま 平成19年6・7月号” (PDF) (2021年1月8日). 2016年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月10日閲覧。
  16. ^ “「14年間ありがとう」/フェリーたらまゆう”. 宮古毎日新聞. (2021年1月8日). オリジナルの2022年1月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220110033016/https://www.miyakomainichi.com/news/news-161375/ 
  17. ^ a b 離島航路の現況3”. 内閣府沖縄総合事務局. 2008年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月26日閲覧。
  18. ^ “前泊港浮き桟橋が完成/多良間”. 宮古毎日新聞. (2015年5月1日). オリジナルの2015年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150705204238/http://www.miyakomainichi.com/2015/05/75441/ 

関連項目

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外部リンク

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