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国鉄KE50形蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄KE50形蒸気機関車
基本情報
設計者 鉄道省
製造年 (計画案のみ)
製造数 0
主要諸元
軸配置 1E1
軌間 1067mm
全長 21985mm
全高 3982mm
機関車重量 88.00t
動輪上重量 70.00t
炭水車重量 53.50t
先輪 860mm
動輪径 1250mm
従輪径 860mm
軸重 14トン
シリンダ数 2
シリンダ
(直径×行程)
550mm×660mm
ボイラー圧力 16.0 kg/cm2 (1.569 MPa; 227.6 psi)
煙管長 5500mm
煙管蒸発伝熱面積 162.1m2
火室蒸発伝熱面積 20.1m2
燃料 石炭
燃料搭載量 12.0t
水タンク容量 25.0m3
シリンダ引張力 21.72t
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国鉄KE50形蒸気機関車(こくてつKE50がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省1943年昭和18年)に設計した過熱式テンダー式蒸気機関車である。同じ戦時型D52形と同じ時期に計画された機関車であったが、未成車両として終わっている。

計画の背景

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第二次世界大戦の中頃になると物資の輸送を担ってきた船舶の撃沈によって輸送がひっ迫した。これを受け鉄道省は戦時型蒸気機関車の作成に取り掛かることになった。

構造

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日本では2例目であるE形のテンダー機関車である。[1](鉄道研究家の高木宏之によるとその前にも箱根越え用の1Eデカポット型の計画があったとも言う)[1]ボイラーは火室がD52形と同一であるが、缶胴を500㎜延長し、煙管長は戦後型のC59と同じ5500㎜であった。動輪径は、1250㎜、動軸距は、1420㎜×4であった。シリンダーはD52形と同一寸法であるが、シリンダー引張力は21.72tと、D52形の12%増であった。キャブとテンダーはD52形と同一であった。[1]

その後

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結局製造されないまま終わってしまった。その原因について動輪直径が1,250mmで高速走行に難があるとされたこと、当時最大であった20メートルの転車台にギリギリ乗るサイズだったことが理由であったと考えられる。[2]結果としてD52形に負担をかけてしまうことになってしまった

参考書籍

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  • 高木宏之、石井幸孝岡田誠一、小野田滋、齋藤晃、沢柳健一、杉田肇、寺田貞夫、福原俊一星晃『幻の国鉄車両』JTBパブリッシング、2007年11月1日、76-77頁。ISBN 978-4-533-06906-2 
  • 高木宏之『国鉄蒸気機関車史』ネコ・パブリッシング 2015 ISBN 978-4-7770-5379-7

出典

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