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国鉄ミ230形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄ミ230形貨車
基本情報
車種 水運車(水槽車)
運用者 鉄道省
所有者 鉄道省
旧形式名 ミ345
改造所 苗穂工場
改造年 1927年昭和2年)*
改造数 3両
消滅 1939年(昭和14年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 7,403 mm
全高 2,542 mm
荷重 10 t
自重 13.1 t - 14.0 t
換算両数 積車 2.0
換算両数 空車 1.0
軸距 2,921 mm
備考 *ミ345形への改造年
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国鉄ミ230形貨車(こくてつミ230がたかしゃ)は、かつて鉄道省に在籍した水運車(水槽車)である。

後に本形式を改造し別形式となったミ500形についても本項目で解説する。

概要

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9200形蒸気機関車形式図

1927年(昭和2年)11月下旬に廃車となった9200形蒸気機関車炭水車を種車として10 t 積み水運車3両が苗穂工場にて製作された。形式名はミ345形と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりミ230形(ミ345 - ミ347→ミ230 - ミ232)に変更された。

9200形蒸気機関車炭水車は、水タンク容量11.0 m3、燃料積載量2.70 t の二軸ボギー車であった。改造詳細は不明だがミ345形が10 t 積み(水容積換算で10.0 m3)であることからほとんどそのまま使用されたものと考えられる。当時三軸炭水車を種車として製作された他の水運車は10 t 積みであるため本形式は大きさの割に小荷重であった。全車札幌鉄道管理局へ配属され北海道内にて運用された。

1938年(昭和13年)3月下旬にミ232が旭川工場にて13 t 積み(容積14.1 m3)へ改造され形式名はミ500形(ミ500)と定められた。留萌駅常備(その後名寄駅)とされ1954年(昭和29年)3月6日に廃車を迎えるまで旭川局を動かなかった。

塗色は、であり、寸法関係は全長は7,403 mm、全高は2,542 mm、軸距は2,921 mm、自重は13.1 t - 14.0 t、換算両数は積車2.0、空車1.0である。

ミ230は1932年(昭和7年)10月28日に、ミ231は1939年(昭和14年)9月29日にそれぞれ廃車となり同時に形式消滅となった。改造後の運用期間は短く短命であった。(9200形蒸気機関車の製造年が1905年であるため全体で約35年程活躍した。)

参考文献

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  • 吉岡心平『3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 9〉、2000年4月1日。ISBN 4-87366-198-6 
  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 

関連項目

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