周産期死亡率
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(周産期死亡から転送)
周産期死亡率(しゅうさんきしぼうりつ)とは、厚生統計に用いられる用語のひとつであり、年間の1000出産に対する周産期死亡の比率[1]である。
計算式
[編集]ここで、周産期死亡は(妊娠満22週以後の死産)+(早期新生児死亡)で定義される。また、出産数は(出生数)+(妊娠満22週以後の死産数)で定義される。したがって、周産期死亡率は、
(年間の周産期死亡率)
- =1000×(年間の周産期死亡数)/(年間の出産数)
- =1000×{(年間の妊娠満22週以後の死産数)+(年間の早期新生児死亡数)}/{(年間の出生数)+(年間の妊娠満22週以後の死産数)}
の式で表される。
なお、ICD-10では周産期の定義を、妊娠満22週から出生後満7日未満としている。日本の厚生労働省の統計では平成7年(1995年)からこのICD-10の定義を採用した。
日本において、平成6年以前の周産期死亡率の定義は、(妊娠満28週以後の死産)+(早期新生児死亡)となっていた。
統計
[編集]「人口動態統計」より
年 | 日本 | アメリカ | ドイツ | イギリス |
---|---|---|---|---|
1975年 | 28.7 | 12.8 | 39.6 | 12.8 |
1985年 | 15.8 | 7.8 | 10.7 | 7.0 |
1995年 | 7.2 | 7.1 | 5.4 | 7.0 |
2004年 | 4.4 | 10.0 | 3.7 | 6.0 |
年 | 日本 | アメリカ | ドイツ | イギリス |
---|---|---|---|---|
1975年 | 16.0 | 20.7 | 19.4 | 19.9 |
1985年 | 8.0 | 11.2 | 7.9 | 9.9 |
1995年 | 5.7 | 7.6 | 6.9 | 7.5 |
2005年 | 3.3 | 7.0 | 5.9 | 8.5 |
- 満28週以降の死産+早期新生児死亡にて
年 | 出生数 | 周産期死亡の 総数 |
妊娠満22週 以後の死産数 |
早期新生児 死亡数 |
周産期死亡率 (出産[注 1]千対) |
---|---|---|---|---|---|
2014年 | 1,003,609 | 3,751 | 3,040 | 711 | 3.7 |
2015年 | 1,005,721 | 3,729 | 3,064 | 665 | 3.7 |
2016年 | 977,242 | 3,518 | 2,841 | 677 | 3.6 |
2017年 | 946,146 | 3,309 | 2,683 | 626 | 3.5 |
2018年 | 918,400 | 2,999 | 2,685 | 614 | 3.3 |
2019年 | 865,239 | 2,955 | 2,377 | 578 | 3.4 |
2020年 | 840,835 | 2,664 | 2,112 | 552 | 3.2 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 出生数に妊娠満22週以後の死産数を加えたもの。
出典
[編集]- ^ 厚生統計に用いる主な比率及び用語の解説(厚生労働省)
- ^ “人口動態調査”. e-Stat. 2021年9月28日閲覧。
参考文献
[編集]「助産所からの搬送例の実状と周産期予後」北里大学医学部産婦人科・小児科 (日本周産期・新生児医学会雑誌 第40巻 第3号 p553-556)