吉田隼人 (歌人)
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吉田 隼人 (よしだ はやと) | |
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誕生 |
1989年4月25日(35歳)[1] 日本 福島県伊達郡保原町 (現・伊達市)[1] |
職業 | 歌人、エッセイスト |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短歌、文学研究、エッセイ |
代表作 | 『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』 (2015年) |
主な受賞歴 |
角川短歌賞(2013年) 小野梓記念芸術賞(2016年) 現代歌人協会賞(2016年) |
ウィキポータル 文学 |
吉田 隼人(よしだ はやと、1989年4月25日 - )は日本の歌人、エッセイスト。
来歴
[編集]1989年、福島県伊達郡保原町(現伊達市)に生まれ、福島県立福島高等学校に進学[1]。在学中、2006年に第59回福島県文学賞青少年奨励賞(短歌部門および俳句部門)[2]、2007年に第22回全国高等学校文芸コンクール短歌部門優秀賞受賞。
早稲田大学文化構想学部に進学後、早稲田短歌会に入会。2012年3月、文化構想学部表象・メディア論系卒業[1]。同年4月、早稲田大学大学院文学研究科フランス語フランス文学コース修士課程に進学[1]。同年5月、平岡直子、瀬戸夏子らと、同人誌「率」[注 1]創刊に参加[3](2014年11月脱退[4])。2013年、「忘却のための試論」50首で第59回角川短歌賞受賞[5]。2014年3月、修士課程修了[1]。同年4月、早稲田大学大学院文学研究科フランス語フランス文学コース博士後期課程に進学[1]。2014年1月から2年間、『現代詩手帖』の短歌時評を担当。2020年3月、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。大学、大学院では千葉文夫に師事。
2015年12月、歌集『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』(書肆侃侃房)を刊行。同歌集により早稲田大学小野梓記念芸術賞(2016年3月)[6]、第60回現代歌人協会賞(2016年6月)[7]を受賞。
人物
[編集]- 歌集のあとがきは「Epilogue または、わが墓碑銘(エピタフ)」と題されており、16歳で自殺を試みるも果たせず、その後10年生きた墓碑銘がこの歌集だと書かれている[8]。
- 詩人の高橋睦郎は『忘却のための試論』の帯に「歌の神に選ばれた駿才に切に願はくは、「歌のわかれ」を口にするはまだしも、輕輕に實行に移されざらむことを」の言葉を寄せている。
- 2010年、CRAFTWORK制作のアダルトゲーム『さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜』についての評論[9]を大学内の機関誌に投稿し、ウェブサイト上に公開後話題となる。その縁もあり、『忘却のための試論』の装画には長岡建蔵[注 2]のイラスト「内省天使」が採用された。
著作
[編集]歌集
[編集]- 『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』、2015年12月11日、書肆侃侃房、現代歌人シリーズ9、ISBN 978-4-86385-207-5
- 『霊体の蝶』、2023年3月6日、草思社、ISBN 978-4-7942-2643-3
評論・エッセイ
[編集]- さよならの不可能性について――『さよならを教えて』小論、早稲田大学表象・メディア論系機関誌 xett、早稲田大学表象・メディア論系、2020年11月27日閲覧。
- 『死にたいのに死ねないので本を読む 絶望するあなたのための読書案内』、2021年11月4日、草思社、ISBN 978-4-7942-2538-2
アンソロジー・共著
[編集]- 山田航編『桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表』、2015年12月25日、左右社、ISBN 978-4-86528-133-0
- 東直子・佐藤弓生・千葉聡編『短歌タイムカプセル』、2018年1月31日、書肆侃侃房、ISBN 978-4-86385-300-3
翻訳
[編集]- ジャン・ルーシュ「真と偽と」「人格の変化について──憑依者、魔術師、呪術師、映画作家、民族誌家における」、千葉文夫・金子遊編『ジャン・ルーシュ──映像人類学の越境者』、2019年10月23日、森話社、ISBN 978-4-86405-142-2
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 吉田隼人『忘却のための試論 Un essai pour l'oubli』 9巻、書肆侃侃房〈「現代歌人シリーズ」〉、2015年12月11日、143頁。ISBN 978-4-86385-207-5。
- ^ “福島県文学賞受賞者一覧”. 福島県 (2016年10月28日). 2020年11月27日閲覧。
- ^ 『『率』創刊号』率、2012年5月6日、101頁。
- ^ 『『率』通巻7号』率、2014年11月24日、154頁。
- ^ 「第59回角川短歌賞発表」『短歌』第60巻第12号、KADOKAWA、2013年10月25日、55頁、ISSN 1342-5625。
- ^ “小野梓記念賞受賞者(2015年度) (修正版)” (PDF). 早稲田大学. 早稲田大学. 2020年11月27日閲覧。
- ^ “(黒板)第60回現代歌人協会賞”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2016年6月3日). 2020年11月27日閲覧。
- ^ 東郷雄二 (2016年5月16日). “第186回 吉田隼人 『忘却のための試論』”. 橄欖追放 東郷雄二のウェブサイト. 2020年11月27日閲覧。
- ^ 吉田隼人. “さよならの不可能性について――『さよならを教えて』小論”. 早稲田大学表象・メディア論系機関誌 xett. 早稲田大学表象・メディア論系. 2020年11月27日閲覧。