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古荘本店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社古荘本店
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
860-8608
熊本県熊本市中央区古川町13
設立 1877年
法人番号 4330001004137 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 古荘貴敏
資本金 2,300万円
売上高 約71億円
純利益 1600万円
(2023年2月期)[1]
総資産 35億0700万円
(2023年2月期)[1]
従業員数 約330人(パート・アルバイト含む)
関係する人物 古荘健次郎
外部リンク http://www.furushohonten.co.jp/
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株式会社古荘本店(ふるしょうほんてん)は、熊本県熊本市に本社を置く、繊維製品の総合卸会社である。

概要

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繊維製品を事業の中核とする地方商社である。繊維総合卸事業、アパレル製品の製造・販売事業、アパレルショップ事業、富士フイルムビジネスソリューション製品の販売を中心としたIT事業、東芝エレベータ製品の販売を中心としたファシリティ事業、ドコモ事業を九州を中心に展開している。関係会社として大分のトキハ百貨店がある。創業は明治にさかのぼる。

沿革

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  • 1877年明治10年)- 古荘健二(初名:健次郎)[2]により創業。
  • 1926年大正15年)- 古荘健次郎(初名:清七)[2]が2代目社長に就任。
  • 1941年昭和16年)- 創業者古荘健二が84歳で死去。
  • 1948年(昭和23年)- 古荘健次郎57歳で没す。古荘健次郎の妻である古荘ハマが第3代社長に就任。
  • 1951年(昭和26年)- ちゝぶや呉服店と共同出資により鶴屋百貨店設立。
  • 1953年(昭和28年)- 古荘ハマの実弟である金澤大四郎[注釈 1]が第4代社長に就任。
  • 1985年(昭和60年)- 古荘善啓[注釈 2]が第5代社長に就任[3]
  • 1992年平成4年)- 福岡店オープン。
  • 1993年(平成5年)- 直営アパレルショップ1号店出店。
  • 1994年(平成6年)
  • 2003年(平成15年)- 富士ゼロックス販売特約店として富士ゼロックス機器販売開始。
  • 2004年(平成16年)- 福岡流通センター内にビルを購入、福岡支店を移転拡充[4]
  • 2005年(平成17年)- 東芝ビジネスパートナーとして東芝エレベータ及び東芝空調・照明販売開始。
  • 2016年(平成28年)- 「熊本地震」にて、本社および物流倉庫が被災。
  • 2017年(平成29年)
    • 創業140周年。
    • 新社屋完成。
    • 古荘善啓の長男である古荘貴敏が第6代社長に就任[3][5]

営業拠点

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直営店

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  • natura(ナトゥーラ)(レディースファッション)- 8店舗
  • STEP(ステップ)(子供服)- 2店舗
  • BREEZEE(ブリーズ)(子供服)- 2店舗
  • apres les cours(アプレクール)(子供服)- 2店舗
  • nable(ネイブル)(トータルファッション)- 6店舗
  • キナッセ(トータルファッション)- 3店舗
  • ドコモショップNTTdocomo)- 4店舗

関連会社

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古荘財閥

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古荘本店は第二次世界大戦以前には、東京京都から海外まで進出した地方財閥だった。最盛期の傘下企業として、青島の和順染色工廠、マニラのフィリピン金貨メリヤス、大阪市の金貨メリヤス、大分のトキハ、鹿児島の明治屋、八代の代陽百貨店、熊本の銀丁百貨店、古荘土地、古荘航空工業、熊本国産自動車、肥後無尽九州産交古荘被服工業所がある。また小倉の井筒屋、熊本の千徳百貨店、東京の白木屋、京都の丸物、名古屋の三星百貨店、興国人絹パルプ、九州配電日清生命保険肥後銀行の経営に参画した。全盛期には1万人を超える従業員を擁したが、終戦後の混乱と古荘健次郎の早逝によりグループは解体し[6][7][8]古荘家に残されたのは、古荘本店とトキハ百貨店など数社のみとなった。

古荘財閥の歴史

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  • 1877年(明治10年)- 古荘健二(初名:健次郎)[2]により創業。西南戦争で荒廃した熊本で、京都から古着を仕入れて販売し巨万の富を得る。
  • 1916年(大正5年)- 大阪市の「金貨メリヤス」を買収[2]
  • 1926年(大正15年)- 古荘健次郎(初名:清七)[2]が2代目社長に就任。
  • 1933年(昭和8年)
  • 1934年(昭和9年)- 「古荘土地」を設立[9]
  • 1936年(昭和11年)
    • 「熊本国産自動車」(熊本日産自動車の前身)を設立[9]
    • 「日清生命保険」を買収[9]
  • 1937年(昭和12年)- 大分の「トキハ百貨店」を買収[9]
  • 1941年(昭和16年)
    • 創業者古荘健二が84歳で死去。
    • 小倉の「井筒屋百貨店」を買収[9]
  • 1942年(昭和17年)- 「古荘航空機」、「三陽航空機」を設立[9]し、軍需分野に進出する。
  • 1945年(昭和20年)- 敗戦によりフィリピンなどの海外資産を失う[10]
  • 1948年(昭和23年)- 古荘健次郎57歳で没す。古荘健次郎の妻である古荘ハマが第3代社長に就任。相続税により資産の多くを手放し「古荘財閥」は解体した[10]

脚注

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注釈

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  1. ^ 金澤大四郎は五男で、兄弟はみな財界で活躍した。長男、金澤辰二郎は神戸商業大学を卒業後、第一銀行を経て帝国ホテル社長。次男、山田敬三郎は東京帝国大学法学部を卒業後、三菱商事副会長。三男、一宮昇三郎は東京帝国大学経済学部を卒業後安田銀行常務日本鋼管専務となった[2]
  2. ^ 古荘健次郎には嗣子がなく、金澤大四郎の長男である古荘善啓が幼児期に古荘ハマの養子となった[2]

出典

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  1. ^ a b 株式会社古荘本店 第75期決算公告
  2. ^ a b c d e f g 菊地浩之『47都道府県別 日本の地方財閥 (平凡社新書)』2014年、p.240
  3. ^ a b Leaders 2016 熊本のトップ群像(くまもと経済)2020年8月11日閲覧。
  4. ^ 古荘本店 取締役に古荘貴敏社長室長(くまもと経済)2020年8月23日閲覧。
  5. ^ 第60期有価証券報告書(熊本ホテルキャッスル)2020年8月11日閲覧。
  6. ^ 古荘財閥とその後の熊本(熊本県中小企業家同友会)2020年8月17日閲覧。
  7. ^ 古荘本店の歴史(古荘本店)2020年8月17日閲覧。
  8. ^ 地域密着商社【古荘本店】(幸せになる、お仕事探し。熊本で見っけ!【熊本市公式】)2020年8月19日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h 菊地浩之『47都道府県別 日本の地方財閥 (平凡社新書)』2014年、p.241
  10. ^ a b 菊地浩之『47都道府県別 日本の地方財閥 (平凡社新書)』2014年、p.242

外部リンク

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