京福電気鉄道鋼索線
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(叡山ケーブルから転送)
鋼索線 | |
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叡山ケーブルの客車(2020年11月撮影) | |
基本情報 | |
通称 | 叡山ケーブル |
国 | 日本 |
所在地 | 京都府京都市左京区 |
種類 | 鋼索鉄道(単線2両交走式) |
起点 | ケーブル八瀬駅 |
終点 | ケーブル比叡駅 |
駅数 | 2駅 |
開業 | 1925年12月20日 |
休止 | 1944年 |
再開 | 1946年 |
所有者 | 京福電気鉄道 |
運営者 | 京福電気鉄道 |
使用車両 | 車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 1.3 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 単線 |
最大勾配 | 530 ‰ |
高低差 | 561 m |
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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鋼索線(こうさくせん)は、京都府京都市左京区のケーブル八瀬駅からケーブル比叡駅に至る京福電気鉄道のケーブルカー路線。通称は叡山ケーブル(えいざんケーブル)。
叡山電鉄叡山本線、叡山ロープウェイとともに京都市内から比叡山山頂へのルートを形成する。高低差は561 mあり、ケーブルカーとしては日本最大である[1]。
路線データ
[編集]- 路線距離(営業キロ):1.3 km[2]
- 軌間:1,067 mm[2]
- 駅数:2駅(起終点駅を含む)
- 高低差:561 m[1]
- 最大勾配:530 ‰ (約27 ° 55 ′)[3]
- 最小勾配:215 ‰
- 平均勾配:413 ‰
運行形態
[編集]平日は20分 - 30分間隔の運行で所要時間は9分[4]。土曜日・休日および多客期には増便される[4]。
2006年12月より叡山ロープウェイとともに冬期(例年12月初旬から春分の日の頃まで)運休するようになった。ただし、1月1日から3日の正月三が日は延暦寺への初詣客のために特別運行する(なお、2014年は保守工事を理由として正月の運行は行われなかった)。ほぼ同期間は比叡山ドライブバスも運休するため、運休期間内に公共交通機関で比叡山を目指すには、大津側からのルートである通年営業の坂本ケーブルを利用することになる。
車両
[編集]旅客用はケ型2両 (1, 2) が在籍する。同形は1987年に武庫川車両工業で製造された(台車回りは流用)[5]。また、貨車としてケト101がある。
ケ型諸元
[編集]- 空車重量 10.6 t
- 最大乗車人員 101人(座席定員34人)
- 最大寸法 長さ12000 mm・幅2780 mm・高さ3630 mm
過去の車両
[編集]- 1・2(初代) - 開業時に用意された車両は車台製作がスイスのテオドルベル、車体は日本車輌製造が製造した。3・4 の入線により予備車となり、後に改造されて 1・2(2代目)となった。
- 3・4 - 1・2(初代)と同じ車台製作がスイスのテオドルベル、車体は日本車輌製造が製造した。戦時中は荷物車に改造され機材撤去に使用されたが、その後は使用されなかった。
- 1・2(2代目)- 1・2(初代)の台車などを使用して製作。1955年廃車。
- 1・2(3代目)- 1955年日立製作所製
歴史
[編集]- 1922年(大正11年)11月8日 鉄道免許状下付(愛宕郡八瀬村字青良谷-同郡同村四明嶽間)[6]
- 1925年(大正14年)12月20日 京都電燈が叡山電気鉄道部の鋼索線として西塔橋(現在のケーブル八瀬) - 四明ヶ嶽(現在のケーブル比叡)間を開業[7]。
- 1942年(昭和17年)3月2日 京福電気鉄道へ分離譲渡[8]。
- 1944年(昭和19年) 休止[9]。
- 1946年(昭和21年) 運行再開[9]。
- 1965年(昭和40年)8月1日 西塔橋駅をケーブル八瀬遊園駅に、四明ヶ嶽駅をケーブル比叡駅に改称[9]。
- 2002年(平成14年)3月10日 ケーブル八瀬遊園駅をケーブル八瀬駅に改称[9]。
駅一覧
[編集]駅名 | 累計キロ | 接続路線 |
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ケーブル八瀬駅 | 0.0 | 叡山電鉄: E 叡山本線(八瀬比叡山口駅:E08) |
ケーブル比叡駅 | 1.3 | 京福電気鉄道:叡山ロープウェイ(ロープ比叡駅) |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 叡山ケーブル・ロープウェイを楽しもう!
- ^ a b 鉄道要覧
- ^ けいてつ協會『知られざる鉄道 リニアモーターカーからトロッコまで200選』JTB〈JTBキャンブックス〉、1997年、184頁。ISBN 4-533-02660-5。
- ^ a b 路線図・時刻表
- ^ “叡山ケーブル・ロープウェイを楽しもう! > 車両紹介”. 京福電気鉄道. 2017年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月29日閲覧。
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1922年11月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年12月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 2月10日許可「鉄道譲渡許可」『官報』1942年2月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d 日本鉄道旅行地図帳
参考文献
[編集]- 『平成28年度 鉄道要覧』国土交通省鉄道局(監修)、電気車研究会・鉄道図書刊行会、2016年、187頁。
- 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、125頁。ISBN 4-88548-065-5。
- 『日本鉄道旅行地図帳』 9号 関西2、今尾恵介(監修)、新潮社、2009年、40頁。ISBN 978-4-10-790027-2。
- 藤原寛「京福電気鉄道」『私鉄車両めぐり特輯』 第3輯、鉄道図書刊行会、1982年。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “叡山ケーブル・ロープウェイを楽しもう!”. 京福電気鉄道. 2017年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月29日閲覧。
- “叡山ケーブル・ロープウェイ”. 京福電気鉄道. 2023年11月29日閲覧。
- 叡山ケーブル - 京都観光Navi