青山駅 (愛知県)
青山駅* | |
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駅舎(2014年4月) | |
あおやま AOYAMA | |
◄KC13 成岩 (1.0 km) (2.2 km) 上ゲ KC15► | |
所在地 | 愛知県半田市青山一丁目13-2 |
駅番号 | KC 14 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 河和線 |
キロ程 | 16.8 km(太田川起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
7,012人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)7月10日 |
備考 |
特殊勤務駅(駅集中管理システム導入駅) * 2005年南成岩より改称 |
青山駅(あおやまえき)は、愛知県半田市青山一丁目にある名古屋鉄道河和線の駅。駅番号はKC14。全ての列車が停車する。
歴史
1933年(昭和8年)7月、知多郡成岩町に知多鉄道の南成岩駅(みなみならわえき)として開業した。設置された区間は前年の1932年(昭和7年)7月の成岩駅から河和口駅までの延伸によって開業していた。南成岩駅の設置は、鉄道省による武豊線のガソリンカー導入や南知多方面への省営自動車の運行計画への対抗策の1つであったとされる[1]。
駅名変更
地域の発展を目的として、橋上駅舎への改築に合わせて駅名の変更を求める動きが1992年にあった[2][3]。しかし、名古屋鉄道がコンピューターシステムの更新や表示の変更に費用が掛かるとして約8,500万円の負担を駅の地元に求めたため、話は進展しなかった[2]。
駅の西側では1999年(平成11年)に半田青山土地区画整理事業が完了して周辺の人口も増加していた[4]。これを機に1999年(平成11年)、商店街振興会などで構成される団体が半田市長に、青山駅への変更を名古屋鉄道に働きかけるよう陳情した[4]。空港線の開通に合わせて変更することで費用を抑えられるとして2004年(平成16年)に変更に向けた運動が再開された[2][3]。3月に市議会議員や県議会議員、財界人などが「南成岩駅名変更委員会」を設立し、署名活動や住民説明会を行った[2][3]。地元の負担費用は約1,600万円を提示され、土地区画整理組合の清算に際して駅名変更のため半田市の基金とした1,000万円と、寄付金、半田市の補助160万円で賄った[2][3][5]。10月に半田市と名古屋鉄道が改称に同意する協定を結び[3]、2005年(平成17年)1月29日に駅名が青山駅に変更された[6]。
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橋上駅舎(2006年)
高架化事業
河和線青山駅付近鉄道高架化事業として、2013年(平成25年)を竣工予定とした当駅周辺の立体交差化が行われた。仮駅は従来同様の1面2線の島式ホームで、旧駅舎の橋上部東へ新たに橋上駅舎を建設した。2010年(平成22年)2月24日から仮駅舎の一部が使用開始となり、同年5月29日から仮駅・仮線へ切り替えとなった。2012年(平成24年)5月12日に上り線(太田川、名古屋方面)が高架線へ移行した[7]。用地の関係上、上り線を高架化の後に下り高架線を建設し、2013年(平成25年)11月16日に完成した[8][9]。このような工法は常滑線の大同町駅、柴田駅と同様である。また、構造も相対式2面2線の高架ホームとなった。
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仮駅舎
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仮設ホーム
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高架線へ移行した上り線
年表
- 1933年(昭和8年)7月10日 - 知多鉄道の南成岩駅(みなみならわえき)として開業。
- 1943年(昭和18年)2月1日 - 知多鉄道が名古屋鉄道に合併。
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)3月11日 - 蛇渕信号所 - 知多武豊駅間複線化。蛇渕信号所を廃止。
- 1974年(昭和49年)5月1日 - 無人化[11]。
- 1993年(平成5年)4月26日 - 駅員再配置[11]。橋上駅舎に改築[12]。
- 2005年(平成17年)1月29日 - 駅名を青山駅に変更[13][6]。
- 2006年(平成18年)7月14日 - 「トランパス」導入。これに伴い終日有人化[14]。
- 2008年(平成20年)12月27日 - ダイヤ改正により特急停車駅に昇格[15]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)11月16日- 下り線高架化[8][9]。
- 2024年(令和6年)9月28日 - 特殊勤務駅となる[16]。
駅構造
8両編成対応で、2面2線の相対式高架ホームである。地上駅時代は、1面2線島式ホームを有しており、河和線の途中駅では唯一の島式ホームであった。改札口は、高架駅舎に1か所ある。エレベーターが設置され、バリアフリー対応である。LED式列車案内(種別のみフルカラー表示)も設置されている他、駅自動放送も開始した。特殊勤務駅で、窓口営業時間は7:30 - 10:00と17:00 - 20:00である。2024年(令和6年)9月27日までは終日駅員配置駅だった[16]。
ホームには待合室が設けられている。待合室の窓には橋上駅舎時代の連絡通路にあったステンドグラスが移設されている[9]。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | KC 河和線 | 下り | 河和・内海方面[17] |
2 | 上り | 太田川・金山・名鉄名古屋方面[17] |
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改札口
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ホーム
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駅名標
配線図
← 太田川・ 名古屋方面 |
→ 河和・ 内海方面 |
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凡例 出典:[18] |
利用状況
- 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2022年度の1日平均乗降人員は7,012人である[19]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は6,972人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中56位、河和線・知多新線(24駅)中4位であった[20]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は3,780人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中117位、河和線・知多新線(26駅)中10位であった[21]。
- 『愛知県統計年鑑』によると1日平均乗車人員は2007年度2,907人、2008年度2,922人である。
- 「知多半島の統計」によると、当駅の各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである[22]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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2010年(平成22年) | 3,031 |
2011年(平成23年) | 3,193 |
2012年(平成24年) | 3,281 |
2013年(平成25年) | 3,469 |
2014年(平成26年) | 3,487 |
2015年(平成27年) | 3,726 |
2016年(平成28年) | 3,778 |
2017年(平成29年) | 3,888 |
2018年(平成30年) | 3,920 |
2019年(令和元年) | 3,937 |
※ 河和線の駅では太田川駅、知多半田駅、南加木屋駅に次いで、4番目に利用客が多い。利用客は増加傾向であり以前より特急停車駅である知多武豊駅をも上回っている。東にある東海旅客鉄道(JR東海)武豊線の東成岩駅より大きく上回っている。
駅周辺
主な施設
駅西側
- C・FESTA(FEEL・あかのれん・スガキヤ・セリア・ソフトバンクショップ等)
- 快活CLUB半田青山駅前店
- 佐鳴予備校青山駅前校
- V・drug青山店
- ザ・ダイソー半田インター店
- 酒ゃビック半田青山店
- クラフトハートトーカイ半田店
- アズイン半田インター(ビジネスホテル)
- ショッピングプラザララ
- 愛知県道467号半田環状線(半田街道)
- 東海労働金庫半田支店
- 西尾信用金庫成岩支店
駅東側
バス路線
- 知多乗合(知多バス)
- 武豊町コミュニティバス・北部赤ルート
- 武豊町役場方面行き
隣の駅
- 名古屋鉄道
- KC 河和線
- かつて当駅 - 上ゲ駅間には複線化の過程で蛇渕信号所(1962年廃止)が一時期存在した。
脚注
- ^ 名古屋鉄道株式会社社史編纂委員会 1961, p. 303.
- ^ a b c d e 岡村淳司「『南成岩』を『青山』に 駅名変更運動 3たび 半田で委員会結成 『空港線』新駅に便乗狙う」『中日新聞 朝刊 知多版』2004年4月25日、20面。
- ^ a b c d e 岡村淳司「半田の『南成岩駅』→『青山駅』 駅名変更 1月29日から 市と名鉄が合意協定書」『中日新聞 朝刊 知多版』2004年10月23日、20面。
- ^ a b 「名鉄河和線 「南成岩」を「青山」に 半田市長に「考える会」 駅名変更で陳情書」『中日新聞 朝刊 知多版』1999年10月13日、20面。
- ^ 岡村淳司「名鉄駅名変更 「南成岩駅」→「青山駅」 半田市 予算案提案へ」『中日新聞 朝刊 知多総合』2004年9月1日、23面。
- ^ a b 下条秀和「初めまして 青山駅です 半田、駅名変更で式典」『中日新聞 朝刊 知多版』2005年1月30日、18面。
- ^ a b “河和線青山駅付近鉄道高架化事業 5月12日(土)から上り線高架切替に伴う新駅舎暫定供用開始” (PDF). 名古屋鉄道 (2012年5月7日). 2015年8月14日閲覧。
- ^ a b “名鉄河和線青山駅付近下り線が高架化される”. railf.jp - 交友社 (2013年11月17日). 2015年8月14日閲覧。
- ^ a b c 山野舞子「半田の名鉄青山駅 下り線も高架化 事業が完了 名物ステンドグラス移設」『中日新聞 朝刊 知多版』2013年11月17日、20面。
- ^ 「河和線(名鉄電車)の複線化完成」『交通新聞』交通協力会、1961年5月19日、1面。
- ^ a b 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、256頁。ISBN 978-4777013364。
- ^ 宮脇俊三・原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、227頁、ISBN 978-4093954112
- ^ 『平成17年1月29日にダイヤ改正を実施』(PDF)(プレスリリース)名古屋鉄道、2004年10月25日。オリジナルの2020年12月30日時点におけるアーカイブ 。2020年12月30日閲覧。
- ^ 名古屋鉄道(編)「ニュース・スコープ」『れいめい』第694号、名古屋鉄道、2006年8月、13頁。
- ^ 太田貴之「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、46頁。
- ^ a b “一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道 (2024年8月23日). 2024年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月23日閲覧。
- ^ a b “青山(KC14)(あおやま) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 豊科穂(作図)「名古屋鉄道 線路配線略図」『鉄道ダイヤ情報』通巻第438号 2020年11月 別冊付録「名鉄車両ハンドブック」、23頁、交通新聞社、2020年
- ^ “令和4年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2023年8月19日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 知多半島の統計 - 大府市
参考文献
関連項目
外部リンク
- 青山駅 - 名古屋鉄道