肉吸い (料理)
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(千とせから転送)
肉吸い(にくすい)は大阪の一部飲食店にみられる料理。肉の吸い物の意で、簡単に言えば肉うどんからうどんを抜いたもの。鰹節や昆布などを使った関西風のうどんつゆに、薄切り牛肉と半熟状態の卵が入っている。卵なしや豆腐入りのものも存在する。
発祥
[編集]難波千日前にあるうどん屋「千とせ」(ちとせ)が発祥とされる。
1980年代後半に吉本新喜劇の俳優である花紀京が出番の空き時間に店を訪れ、二日酔いで軽く食事をしたかったために「肉うどん、うどん抜きで」と注文し、当時の店主がそれに応えたことから誕生した。その後はクチコミで世間に広まり、店一番の人気メニューとなった[1][2]。ダウンタウンや明石家さんまといった芸人が「うどん屋なのにうどんを出さない店」とテレビやラジオで言及したことが宣伝となり、千とせの名物料理となっていった[2]。多くの有名芸人が食べていることもあり、吉本芸人の間には「千とせに行けば売れる」という験担ぎが生まれている[2][3]。
その後
[編集]後年には大阪以外の地域でも知られるようになり、豚肉やあぶらかすを用いるなど、さまざまなアレンジが生まれている[3]。本家とも言える「千とせ」では、肉吸いを卵かけご飯(同店では「小玉」と称する)とセットで食べるのが定番とされている[4]。
サークルKサンクスは、コラボ商品としてレンジアップスープ「千とせ 肉吸い」を期間・地域限定で2008年2月に発売し、好評を博したことから、2010年2月には期間限定で全国販売した[5]。
セブンイレブンは2022年9月から「千とせ監修 肉吸い」を販売した[6][7]。
出典
[編集]- ^ 和才雄一郎 (2015年1月5日). “肉うどんのうどん玉抜き! 「肉吸い」発祥の店『千とせ』に行ってきた”. ロケットニュース24. 2018年5月14日閲覧。
- ^ a b c 古野英明 (2016年5月21日). “うどん屋なのにうどん抜き? 吉本芸人に「売れる」ジンクスも 「千とせ」の肉吸い”. 産経WEST 2018年5月14日閲覧。
- ^ a b “関西芸人お気に入りのうどん“肉吸い”が東京で進化”. 東京ウォーカー (2008年12月7日). 2018年5月14日閲覧。
- ^ 【TKG定食】肉吸い発祥の店では常識!「肉吸い卵かけご飯」は牛バラ肉×鰹節の出汁スープとの最強コラボ - exciteニュース・2023年12月11日
- ^ “芸人絶賛の味、サークルKサンクスの「千とせ 肉吸い」が全国初進出。”. Narinari.com (2010年2月8日). 2018年5月14日閲覧。
- ^ “【9月】関西グルメ巡り! セブンイレブンの新作5商品まとめてご紹介”. マイナビニュース (2022年9月12日). 2023年4月2日閲覧。
- ^ “千とせ本店監修肉吸い”. セブン‐イレブン. 2022年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月29日閲覧。
関連項目
[編集]- 天ぬき - 天ぷらそばのそば抜き