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北部州 (スリランカ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北部州

வட மாகாணம்
උතුරු පළාත
Northern Province
ラグーンの向こうに沈む夕日
ラグーンに沈む夕日
北部州の旗
北部州
北部州
北緯9度12分 東経80度25分 / 北緯9.200度 東経80.417度 / 9.200; 80.417座標: 北緯9度12分 東経80度25分 / 北緯9.200度 東経80.417度 / 9.200; 80.417
スリランカの旗 スリランカ
発足 1833年10月1日
憲法改正 1987年11月14日
州都 ジャフナ
最大の都市 バブニヤ
政府
 • 州知事 スレン・ラグハヴァン(Suren Raghavan)
 • 州首相 未選出
面積
 • 合計 8,884 km2
 • 陸地 8,290 km2
面積順位 3位(国土全体の13.54%)
人口
(2012年)[2]
 • 合計 1,058,762人
 • 順位 9位(総人口の5.22%)
 • 密度 120人/km2
民族
(2012年)[2]
 • スリランカ・タミル 987,692 (93.29%)
 • スリランカ・ムーア 32,364 (3.06%)
 • シンハラ 32,331 (3.05%)
 • インド・タミル 6,049 (0.57%)
 • その他 326 (0.03%)
宗教
(2012年)[3]
 • ヒンドゥー教 789,362 (74.56%)
 • キリスト教 204,005 (19.27%)
 • イスラム教 34,040 (3.22%)
 • 仏教 30,387 (2.87%)
 • その他 968 (0.09%)
等時帯 UTC+5:30 (スリランカ標準時)
郵便番号
40000-45999
市外局番 021, 023, 024
ISO 3166コード LK-4
ナンバープレート NP
公用語 タミル語シンハラ語
Kaanthal
Maruthu
Seven sisters
動物 Male deer
ウェブサイト www.np.gov.lk

北部州タミル語: வட மாகாணம்シンハラ語: උතුරු පළාත英語: Northern Province)は、スリランカの最北部に位置する。スリランカの中でも、シンハラ人が多数派を占めない2つの州のうちのひとつである。州都ジャフナ

スリランカ内の少数派であるタミル人がここでは多数派を占めており、かつての独立国であるジャフナ王国の土地であった。現在の民族対立の原点はこの州にあるとされる。また、州の西部は、2009年の内戦終結までタミル・イーラム解放の虎の勢力圏で、政府の実効支配が及んでいなかった。

地理

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北部州はスリランカの最北部に位置しており、最も近い部分でインドまで僅か22マイル (35 km)である。インド本土とはアダムスブリッジと呼ばれる砂州浅瀬地帯で接続されている。総面積は8,884 km2[1] 州域の多くはインド洋に面するが、南西では北西部州、南で北中部州、南東で東部州と接する。

行政区画

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北部州の行政区画

北部州は5つのから構成されており、州内には33の(DS地区)、912のGN地区が含まれる。

GN
地区
総面積
(km2)[1]
陸域
面積
(km2)[1]
人口(2012年国勢調査)[2] 人口
密度
(/km2)
スリランカ・タミル スリランカ・ムーア シンハラ インド・タミル その他 合計
ジャフナ県 15 435 1,025 929 577,246 2,139 3,366 499 128 583,378 569
キリノッチ県 4 95 1,279 1,205 109,528 678 962 1,682 25 112,875 88
マンナール県 5 153 1,996 1,880 80,568 16,087 1,961 394 41 99,051 50
ムッライッティーヴー県 5 127 2,617 2,415 79,081 1,760 8,851 2,182 73 91,947 35
バブニヤ県 4 102 1,967 1,861 141,269 11,700 17,191 1,292 59 171,511 87
合計 33 912 8,884 8,290 987,692 32,364 32,331 6,049 326 1,058,762 119

主要な都市及び町

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順位 都市/町 人口
(2012年推計)[4]
1 バブニヤ バブニヤ県 99,653
2 ジャフナ ジャフナ県 88,138
3 チャヴァカッチェリ英語版 ジャフナ県 41,407
4 マンナール マンナール県 35,817
5 ポイント・ペドロ ジャフナ県 31,351
6 ヴェリヴチットフライ ジャフナ県 27,210
キリノッチ キリノッチ県
ムッライッティーヴー ムッライッティーヴー県

人口動態

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ジャフナのヒンドゥー寺院(ナルア・カンダスワミ寺院

2012年現在の北部州の人口は1,058,762人[2]スリランカ・タミルが多数派を占めており、その他にマイノリティとしてスリランカ・ムーアシンハラ人が存在する。

民族

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民族別の人口(1881年-2012年)[2][5][6]
タミル[7] ムスリム[8] シンハラ その他 合計
人口
人口 % 人口 % 人口 % 人口 %
1881年国勢調査 289,481 95.70% 10,416 3.44% 1,379 0.46% 1,224 0.41% 302,500
1891年国勢調査 304,355 95.32% 11,831 3.71% 1,922 0.60% 1,188 0.37% 319,296
1901年国勢調査 326,379 95.73% 11,862 3.48% 1,555 0.46% 1,140 0.33% 340,936
1911年国勢調査 352,698 95.41% 12,818 3.47% 2,890 0.78% 1,245 0.34% 369,651
1921年国勢調査 356,801 95.19% 13,095 3.49% 3,795 1.01% 1,138 0.30% 374,829
1946年国勢調査 449,958 93.82% 18,183 3.79% 9,602 2.00% 1,829 0.38% 479,572
1963年国勢調査 689,470 92.93% 30,760 4.15% 20,270 2.73% 1,410 0.19% 741,910
1971年国勢調査 799,406 91.07% 37,855 4.31% 39,511 4.50% 996 0.11% 877,768
1981年国勢調査 1,021,006 92.03% 50,991 4.60% 35,128 3.17% 2,279 0.21% 1,109,404
2000年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,085,478
2001年推計[9] n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,111,741
2002年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,109,182
2003年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,118,753
2004年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,131,854
2005年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,206,326
2006年推計 n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a n/a 1,350,961
2007年推計 1,277,567 97.39% 20,583 1.57% 13,626 1.04% 0 0.00% 1,311,776
2008年推計[10] 1,022,431 96.90% 19,184 1.82% 13,492 1.28% 50 0.00% 1,055,157
2009年推計[11] 943,312 95.68% 26,304 2.67% 16,240 1.65% 0 0.00% 985,856
2011年調査 942,824 94.49% 32,659 3.27% 21,860 2.19% 411 0.04% 997,754
2012年国勢調査 993,741 93.86% 32,364 3.06% 32,331 3.05% 326 0.03% 1,058,762

宗教

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宗教別の人口(1981年-2012年)[3][5][12]
ヒンドゥー教 キリスト教[13] イスラム教 仏教 その他 合計
人口
人口 % 人口 % 人口 % 人口 % 人口 %
1981年国勢調査 860,281 77.54% 169,004 14.19% 54,534 4.92% 25,281 2.28% 304 0.03% 1,109,404
2011年調査 755,066 75.68% 187,663 18.81% 33,185 3.33% 20,451 2.05% 1,389 0.14% 997,754
2012年国勢調査 789,362 74.56% 204,005 19.27% 34,040 3.22% 30,387 2.87% 968 0.09% 1,058,762

交通

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鉄道

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スリランカ鉄道ノーザン線英語版マンナール線英語版が乗り入れており、主要都市を結んでいる。なお、これらの鉄道はイギリス植民地時代に敷設された。内戦の主戦場となった際には多くの路線が破壊・寸断されたが、修復工事が進んでいる。

空港

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航空路線や空港の整備は十分に行われていないが、ジャフナ国際空港にはかつてコロンボインドティルチラーパッリとの定期便が就航していた。その後長年海軍の管理下に置かれ、近年またインドの支援によって国際空港化が行われている[14]

教育

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大学

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脚注

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  1. ^ a b c d Area of Sri Lanka by province and district”. Statistics Statistical Abstract 2010. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e A2 : Population by ethnic group according to districts, 2012”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月19日閲覧。
  3. ^ a b A3 : Population by religion according to districts, 2012”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月19日閲覧。
  4. ^ Sri Lanka: largest cities and towns and statistics of their population”. World Gazetteer. 2012年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月21日閲覧。
  5. ^ a b Enumeration of Vital Events 2011 - Northern Province”. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年3月19日閲覧。
  6. ^ Statistical Information 2010”. Northern Provincial Council. 2012年4月21日閲覧。
  7. ^ スリランカ・タミル、インド・タミルを含む。
  8. ^ スリランカ・ムーア、インド・ムーアを含む。
  9. ^ 2001年の国勢調査は北部州では未実施。
  10. ^ Excludes Maritimepattu, Puthukudiyiruppu and Thunukkai divisions - no data available
  11. ^ Excludes Maritimepattu and Puthukudiyiruppu divisions - no data available
  12. ^ Population by religion and district, Census 1981, 2001”. Statistics Statistical Abstract 2010. Department of Census & Statistics, Sri Lanka. 2013年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月21日閲覧。
  13. ^ カトリックとその他のキリスト教諸派の合計。
  14. ^ Palali airport to be upgraded to int'l level”. Daily News (15 March 2013). 2022年7月23日閲覧。

外部リンク

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