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助任川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
助任川
城山近くの北岸には遊歩道と公園が整備されている。
徳島市中心を流れる助任川
水系 一級水系 吉野川
種別 一級河川
水源 新町川より分流
河口・合流先 新町川
流域 徳島県徳島市
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助任川(すけとうがわ)は、徳島県徳島市を流れる川で、吉野川水系に含まれる新町川の支流である。下流部は福島川(ふくしまがわ)とも呼ばれる。

漢名渭水(いすい)。細川頼之1385年に、助任川に映る城山を中国長安渭水に映る山になぞらえて、川を渭水・山を渭山(いのやま)と名づけたと伝えられる。ただし一説にこれは史実ではなく、(い)を伏した姿から猪山(いのやま)と呼ばれ、それが渭山と当て字され、それから渭水が名づけられたと言う。

地理

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助任川(ひょうたん島[中央の中州]北側)
(1974年、国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

吉野川から分岐し南へ流れる新町川の上流部の三ツ合橋で左岸(東岸)から分岐し、東へ向きを変えた新町川下流に再合流する。

途中で向きを東南東から南南東に変えており、そこまでの左岸(北岸)地区を渭北地区、そこからの左岸(東岸)を渭東地区と呼ぶ。右岸(南岸・西岸)は徳島の中心街である内町地区で、新町川と助任川に挟まれた1つの中州であり、島としてはひょうたん島と呼ぶ。

沿岸の地区と町は、

である。

中流部の渭北と渭東の境に大岡川が合流し、住吉と福島の境から住吉島川が分岐する。住吉島川分岐地点付近より下流は古くより福島川と呼ばれている。

南前川町と徳島町の間では両岸に徳島公園が広がる。

環境

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水質は2007年度の結果によると、CODが4~5ppmで少し汚れているが、透視度は50cm以上あり良好である。

2007年にはエイが生息しているのが発見された。

助任川の清掃活動などは新町川を守る会が行っている。

福島川

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住吉島川分岐地点より下流は、左岸(東岸)が福島(現在では河口部は新南福島)で、古くから福島川と呼ばれ、現在でもそう呼ばれることがある。

分岐点直後の福島橋からが福島川の橋とされる[1]。ただし橋の銘板には、福島橋には助任川、その次の福島新橋には福島川と記載されている。

水質は助任川とほぼ同じ。橋梁は福島橋、福島新橋、中洲みなと橋。福島一体を流れており、中洲みなと橋を過ぎると新町川に合流する。助任川と同じく新町川を守る会が清掃活動を行っている。

助任川沿いにある公園

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上流部より記載。助任川沿いにある公園の一部は「美しい日本の歩きたくなるみち500選」のコースに選定されている。

公園 場所 備考
徳島中央公園 徳島市徳島町城内1番外 徳島城跡や旧徳島城表御殿庭園の観光スポットがある
助任川河岸緑地 徳島市南前川町1~4丁目地先 美しい日本の歩きたくなるみち500選」選定、徳島中央公園の一部
中徳島河畔緑地 徳島市中徳島町1丁目 美しい日本の歩きたくなるみち500選」選定
みなと公園
ケンチョピア
徳島市中洲町1丁目 美しい日本の歩きたくなるみち500選」選定、新町川沿いまで

橋梁

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上流部より記載。

左岸 右岸 道路 備考
三ツ合橋 中前川町5・南前川町5 出来島本町3・北出来島町2 助任川と新町川の合流部に架かるT字の橋
前川橋 南前川町4 東出来島町・徳島町城内
西の丸橋 南前川町4・3 徳島町城内 徳島県道30号徳島鴨島線 徳島城西の丸が橋名の由来
徳島中央公園歩道橋(前川橋水管橋) 南前川町2 徳島町城内 歩行者専用道路水道橋
助任橋 助任橋 徳島町城内・3 橋北詰の地名にもなっており1~4丁目まである
助任新橋 助任橋・南常三島町1 徳島町3・中徳島町2 国道11号 徳島大学のすぐ側に位置している
徳住橋 住吉1 中徳島町2 映画『阿波の踊子』のロケ地として知られている
福島橋 福島1 徳島本町3 徳島県道29号徳島環状線 人柱伝説が残る
福島新橋 福島1・新南福島1 新蔵町3・中洲町3 福島側が2又になったV字型の橋
中洲みなと橋 新南福島1 中洲町3 臨港道路福島中洲バイパス みなと公園(ケンチョピア)のすぐ側に架かっている

画像

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出典

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  1. ^ 内町まちづくり協議会・徳島市内町公民館『写真で見る内町再発見 ひょうたん島今昔』2009年