劉慎虚
表示
劉 慎虚(りゅう しんきょ、生没年不詳)は、中国の唐(盛唐)の詩人。字は全乙、号は易軒。洪州新呉県(現在の江西省宜春市奉新県)の人[注釈 1]。劉眘虚とも表記される。
略歴
[編集]唐の玄宗の開元年間に科挙(博学弘辞科)で挙げられ、さまざまな官を歴任して崇文館校書郎となった[1][注釈 2]。洪州刺史の呉兢は、劉慎虚の行いを称え、その故郷を「孝弟郷」と改称した。
著書として『鶺鴒集』5巻があったが、散佚した。『全唐詩』は詩を15首収録する。
唐の殷璠が編纂した『河岳英霊集』には11首が収録され、「情幽興遠、思苦語奇。忽有所得、便驚衆聴」と評されている。清の宋婉は「誦劉慎虚詩、勿患其少」と記した[2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 殷璠 (2006) (中国語). 『河岳英霊集』. 四川省: 巴蜀書社. ISBN 9787806598498
- 彭定求 (2011) (中国語). 『全唐詩』. 北京市: 中華書局. ISBN 9787101017168