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利用者:Unclejam/sandbox/1985年阪神タイガース対ヤクルトスワローズ24回戦

1985年 阪神タイガース 対 ヤクルトスワローズ 24回戦
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
阪神タイガース 0 0 0 1 0 2 0 0 2 0 5 11 0
ヤクルトスワローズ 0 1 0 0 0 4 0 0 0 0 5 8 0
開催日時 1985年10月16日 (39年前) (1985-10-16)
開催球場 明治神宮野球場
監督
観客数 約50,000人
試合時間 3時間29分
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1985年10月16日、阪神タイガースはビジター球団として神宮球場でヤクルトとの24回戦を迎える。優勝と監督胴上げの瞬間を見ようと駆けつけた阪神ファンたちによって、2日前の時点で神宮球場外野入り口の14番ゲートには徹夜組が出ていた。優勝に伴う阪神ファンの暴動を抑えるべく、試合当日の神宮球場にはガードマン470人、機動隊員30人を含む警察官100人、学生アルバイト700人が動員され、厳重な警備態勢が敷かれた。

試合開始は18時20分。先攻は阪神、後攻はヤクルト。1回表の阪神の攻撃は、ヤクルト荒木大輔投手の初球を阪神1番真弓明信が打ち上げてセカンドフライにとられるところから始まる。2回裏、ヤクルト4番杉浦享が阪神ゲイル投手から34号ソロ本塁打を放ち、阪神に対して先制の1点を決める(阪神0-1ヤクルト)。4回表、この回先頭打者の阪神1番真弓がヤクルト荒木投手から33号ソロ本塁打を打って阪神1-1ヤクルトの同点に並ぶ。さらに6回表、阪神2番吉竹春樹が三塁打で出塁し、続く3番バースが52号ツーラン本塁打を打ち、阪神3-1ヤクルトで勝ち越す。しかしその6回裏で四球を与えたことや、ヤクルト2番角富士夫の活躍、ゲイルから交代した阪神福間納投手が打ち取られたことにより、阪神3-5ヤクルトで阪神が2点ビハインドとなる。息詰まる攻防で7,8回は両チームとも無得点となり、阪神側のコールド負けによる敗色が濃厚となった9回表、阪神4番掛布雅之が39号ソロ本塁打で1点を返す(阪神4-5ヤクルト)。さらに阪神5番岡田彰布が二塁打で二塁へ出塁、6番北村(代打)のバントで二塁岡田が三塁へ進み、7番佐野(代打)の犠牲フライで三塁岡田が本塁へ帰りもう1点を追加、阪神5-5ヤクルトの同点に追いつく。9回裏を無失点に抑えた阪神は、延長10回に突入。1985年当時のセ・リーグ規則では試合開始から3時間20分が経過した場合はそれ以上の延長を行わないという規則があったため、10回打ち切りが事実上確定となる。10回表に阪神は無得点だったものの、10回裏は後攻ヤクルトが二死の状況下でヤクルト2番角の打球を阪神中西清起投手がピッチャーゴロにとり3アウト試合終了。阪神5-5ヤクルトで引き分けた阪神タイガースは試合が終了した21時59分この瞬間に21年ぶりのリーグ優勝が決定した。引き分けによる優勝決定はセ・リーグにとって初の優勝事例となった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
阪神 0 0 0 1 0 2 0 0 2 0 5 11 0
ヤクルト 0 1 0 0 0 4 0 0 0 0 5 8 0
  1. 神:ゲイル(5回1/3)、福間(0回2/3)、工藤(1回1/3)、佐藤(0回1/3)、野村(0回1/3)、中西(2回)
  2. ヤ:荒木(6回)、尾花(3回2/3)、梶間(1/3回)
  3. 本塁打
    神:真弓33号ソロ(4回・荒木)、バース52号2ラン(6回・荒木)、掛布39号ソロ(9回・尾花)
    ヤ:杉浦34号ソロ(2回・ゲイル)
  4. 審判
    [球審]田中
  5. 試合時間:3時間21分
阪神
打順守備選手
1[右]真弓明信
2[中]左吉竹春樹
3[一]バース
走一渡真利克則
4[三]掛布雅之
5[二]岡田彰布
6[左]長崎啓二
北村照文
7[遊]平田勝男
佐野仙好
中西清起
8[捕]木戸克彦
9[投]ゲイル
福間納
山川猛
工藤一彦
佐藤秀明
野村収
和田豊
ヤクルト
打順守備選手
1[遊]水谷新太郎
2[三]角富士夫
3[左]若松勉
4[中]杉浦享
5[捕]八重樫幸雄
6[二]一渡辺進
7[一]広沢克己
マルカーノ
8[右]小川淳司
9[投]荒木大輔
岩下正明
尾花高夫
梶間健一
杉村繁
1985年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時[1] 5月終了時[2] 6月終了時[3] 7月終了時[4] 8月終了時[5] 9月終了時[6] 最終成績[7]
1位 阪神 -- 阪神 -- 阪神 -- 広島 -- 阪神 -- 阪神 -- 阪神 --
2位 大洋 1.5 巨人 0.5 広島 0.5 阪神 2.0 巨人 0.5 広島 7.5 広島 7.0
3位 中日 2.0 広島 4.0 巨人 2.5 巨人 3.0 広島 1.0 巨人 8.0 巨人 12.0
4位 広島 2.5 中日 大洋 5.0 大洋 9.5 中日 9.5 中日 13.5 大洋 14.5
5位 巨人 4.5 大洋 4.5 中日 10.5 中日 11.0 大洋 11.0 大洋 15.0 中日 15.0
6位 ヤクルト 7.5 ヤクルト 11.0 ヤクルト 14.5 ヤクルト 19.5 ヤクルト 20.0 ヤクルト 22.0 ヤクルト 26.5
期間
成績
9勝3敗1分
勝率.750
12勝10敗
勝率.545
10勝7敗3分
勝率.588
9勝9敗
勝率.500
13勝10敗1分
勝率.565
13勝5敗1分
勝率.722
8勝5敗1分
勝率.615


1985年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 阪神タイガース 74 49 7 .602 優勝
2位 広島東洋カープ 68 57 5 .544 7.0
3位 読売ジャイアンツ 61 60 9 .504 12.0
4位 横浜大洋ホエールズ 57 61 12 .483 14.5
5位 中日ドラゴンズ 56 61 13 .479 15.0
6位 ヤクルトスワローズ 46 74 10 .383 26.5

試合が行われた神宮球場では、厳戒な警備態勢が功を奏しファンが一人にもスタンドに乱入すること無く、吉田監督の胴上げが行われた。吉田監督は5回宙に舞い、続いて掛布、川藤幸三、バース、岡田が胴上げされた。

念願の球団初の日本一達成を目標に、阪神は日本シリーズに進出することとなった。

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 『読売新聞』1985年4月30日付朝刊、14版、17面
  2. ^ 『読売新聞』1985年6月1日付朝刊、14版、17面
  3. ^ 『読売新聞』1985年6月30日付朝刊、14版、17面
  4. ^ 『読売新聞』1985年8月1日付朝刊、14版、17面
  5. ^ 『読売新聞』1985年9月1日付朝刊、14版、17面
  6. ^ 『読売新聞』1985年10月1日付朝刊、14版、17面
  7. ^ 中川 (2019), p. 97.