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軽井沢シンドローム | |
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ジャンル | 青年漫画 |
漫画:軽井沢シンドローム SPROUT | |
作者 | たがみよしひさ |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | ヤングチャンピオン |
発表号 | 2002年No.2 - 2006年No.14 |
巻数 | 全7巻 |
テンプレート - ノート | |
ポータル | Portal:漫画 |
『軽井沢シンドロームSPROUT』(かるいざわシンドロームすぷらうと)は、たがみよしひさによる日本の漫画。
概要
[編集]前作・『軽井沢シンドローム』(通称『旧軽』)の後日譚的作品で、別荘地・軽井沢に住む主人公「相沢薫平」と同世代の若者たちの青春群像を描いていると共に、前作の登場人物の活躍も描いている。この為、後半には登場人物が非常に増える渡ることとなった。
前作の特徴(「エピソードの題名が歌のタイトル」「三頭身と八頭身の同居」「ルビの使い方」等)は本作にも引き継がれている。
あらすじ
[編集]軽井沢西高(架空)三年の相沢薫平は、女とケンカに明け暮れる毎日であった。そんな中大学入試の前日にスクーターで追突事故を起こし、浪人が決定してしまう。
登場人物
[編集]- 相沢 薫平(あいざわ くんぺい)
- 主人公。高校三年生時には停学11回、女の数は恋人の綾愛の他に数知れず、破天荒な青春を謳歌していたが、交通事故で浪人。
- 一浪後はW大理工学部に無事入学したものの、バイトと女と車に明け暮れる毎日であった。
- 愛車はホンダ・ディオZX→恩田モータースから購入したマツダ・サバンナ→マツダ・RX-8。
- 葛西 綾愛(かさい あやめ)
- 薫平の物心つく前からの幼馴染にして恋人。同じ高校を出てW大文学部に進学。非常に気が強い。薫平の女グセに手を焼き、一度は別れを決意する。
- 髪型はポニーテールから肩までのショートヘアーにイメチェン。
- 朝倉 義時(あさくら よしとき)
- 薫平の親友。性格は正反対の秀才。高卒後はS大医学部に進学。実家は病院だが父親は既に亡くなっており、看護師の母親に育てられていたが、その母親も連載中に死去。
- 愛車は恩田モータースから購入した日産シルビアK's。
- 連載初期のある事件の為に千夏から呼び出され、車で向かう途中の事故で死去。
- 一条 千夏(いちじょう ちか)
- 義時の彼女で綾愛の親友。卒業後は実家の美容室「ICHIJO」で働きながら美容師の資格を目指す。髪型は黒のベリーショート。
- 吉田 芙美恵(よしだ ふみえ)
- 薫平が三年時の一年生。薫平に処女を捧げたいと願い、見事思いを遂げる。その関係は薫平が東京に行ってからも続いた。バスケットボール部所属。髪型はショートボブ。
- 相沢 耕平(あいざわ こうへい)
- 薫平の父親。元暴走族「DEEP」初代総長。職業は女性ヌード専門のフリーカメラマンだが、ある事件をきっかけに精神疾患を患い仕事ができなくなった。その為ずっと家にいて酒ばかり飲んでいる。しかしその後見事復活する。
- 髪型は肩までの髪を後ろで束ねて眼鏡を掛けている。愛車は相変わらずMBジープ。
- 相沢 薫(あいざわ かおる)
- 薫平の母親。旧姓松沼。彼女も眼鏡をかけている。薫平に手を焼く日本人的な母親。愛車はVWポロ。
- 松沼 純生(まつぬま すみお)
- 薫の弟。職業はイラストレーター。『旧軽』と異なり三頭身で描かれている。スキンヘッドに鼻ひげ、オーバーオールがトレードマーク。愛車はトヨタ・アルファード。
- 松沼 絵里(まつぬま えり)
- 純生の妻。旧姓津野田(つのだ)。薫の親友。薫平の「プチ家出」の際は面倒を見た。「空(そら)」という息子と「紅(べに)」という娘がいる。愛車は日産・キューブ。
- 松沼 空(まつぬま そら)
- 純生と絵里の長男。外見は若い頃の純生そっくりで二頭身だが、性格は異なり喧嘩っ早い。
- 箕輪 貴成(みのわ たかなり)
- 薫平たちの溜まり場の喫茶店「ら・くか」のマスター。パイプがトレードマーク。義時の車の代金の不足分を貸してやる代わりにバイトに雇う等面倒見の良い男。
- 愛車は日産・エルグランド。
- 箕輪 弥子(みのわ やこ)
- 貴成の妻。旧姓片岡。息子が学校でいじめにあっていることを悩んでいる。
- 箕輪 清成(みのわ きよなり)
- 貴成と弥子の息子。パソコンが趣味の内向的な少年。年下の空に振り回されている。芙美恵に惚れて告白するも敢え無く失恋。
- 恩田 二郎(おんだ じろう)
- 恩田モータース2代目社長で、元「DEEP」2代目総長。今も耕平を「総長」と呼んで尊敬している。仕事柄薫平や義時等の車を世話していた。愛車はフェアレディZ。
- 恩田 みるく(おんだ みるく)
- 二郎の妻で貴成の妹。「疾風」「飛燕」という二人の息子がいる。
- 田口 友子(たぐち ともこ)
- 修一と前妻との間の娘。薫平を一目惚れさせる程の美貌の持ち主。初登場時は妊娠中で、半ば計画的に流産する。性格はキツく、薫平を掌の上で転がしている感がある。「YNS」でアルバイトをしている。愛車はドゥカティMH900e。
- 田口 修一(たぐち しゅういち)
- 「吉崎なんでもサービス」(通称「YNS」)社員。なぜか薫には頭が上がらない。愛車は変わらずルノー5ターボ。
- 田口 舞(たぐち まい)
- 修一の後妻。旧姓川村。「YNS」で事務員をしている。修一との間に「一紀」(かずき)という息子がいる。
- 吉崎 匡一(よしざき きょういち)
- 薫平が時々バイトをしている(「吉崎探偵事務所」改め)「吉崎なんでもサービス」社長。ただし社員からは「社長」と呼んでもらえない。愛車はTVR・サーブラウ。
- 吉崎 久美子(よしざき くみこ)
- 匡一の妻。旧姓木下。双子の男児と、女児の三人の子供がいる。
- 久遠寺 紀子(くおんじ のりこ)
- ひょんなことから耕平たちと知り合い、耕平の愛人(二号)となる。ハーレーダビッドソンFLH80に乗っている美女で「ハーレー」と呼ばれたり「ノン」と呼ばれたりする。セカンドバイクはスズキ・カタナ(GSX1100S)。元看護婦で、なぜか薬局で働いている。彼女も暴走族「蟻(アント)」の元リーダー(通称「黒の女王」)であった。実家は資産家である。耕平が結婚する前、耕平の子を身ごもったという疑いが出たとき、耕平は彼女と結婚する決意も固めた。耕平に子供が生まれたとき、警察官と暴走族という旧知である田口と一時いい関係になるが、結局耕平一筋であった。作中の女性では最もモテる。愛車はアウディ。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、耕平との間に男の子を生んでいたことが発覚する。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、舞との間に友子の異母弟に当たる男の子が生まれている。
- 吉崎 まなみ(よしざき まなみ)
- 恋人が死んで、軽井沢に後追い自殺に訪れたが、偶然出会った耕平と純生によって自殺を断念、軽井沢に住み着く。純生にほれられて一夜を共にするも、やはり耕平のもとへ走り、愛人(四号)になる。のち阿川と恋愛関係になる。紀子の家に下宿して共同生活をしている。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、「吉崎探偵事務所」は「YNS(吉崎なんでもサービス)」と改名している。久美子によると「馬車馬のように働いて」いるらしい。
- 阿川 省吾(あがわ しょうご)
- 若手弁護士。オルコ・タイタの店員みちるの兄。のちに弁護士をやめ、探偵になる。仲間内では腕っ節はからきしで法律関係の問題以外ではギャグ要員となる。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、弁護士に復帰して事務所を開いており、まなみと結婚し2人の子をもうけている。
- 片岡 一弥(かたおか かずや)
- 弥子の弟。石仏の研究をしている。恋人が殺され、その遠因であるヤクザの抗争に身を投じ、その際にヤクザの愛人・慈門院光子と出会い、のち結婚する。事件の解決後、「吉崎探偵事務所」の一員となる。クールで女嫌い。愛車は日産ブルーバードSSS。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、大学の研究員となり、3人の子持ち(全て女の子)になっている。
- 成瀬 ダイ(なるせ ダイ)
- 耕平の親友である雑誌編集者。耕平に仕事を発注したり、純生が出展する展覧会をプロデュースしたりする。「ダイ」と呼ばれているが、どのような字をあてるのかは不明。『SPROUT』では、仕事で出かけたロスで地元の強盗に殺害されており、その原因に責任を感じた耕平がパニック障害になってしまう。
- 久野 縁(くの ゆかり)
- 耕平の仕事相手のヌードモデルで愛人(三号)。薫が流産したとき、耕平は彼女と彼女の実家のある函館に逃亡しようとしたが、彼女の言葉で軽井沢に帰ることを決意する。モデル引退ののちダイの秘書兼プランナーとなるが、ダイとともにロスで殺害され、耕平の精神疾患の原因となった。
- 慈門院 光子(じもんいん みつこ、のち片岡姓に)
- 大物ヤクザの家系に生まれ、復讐のために敵組織の組長の愛人にもなっていたが、のち一弥と結婚する。大物ヤクザや、自分を拉致した犯人である一弥と対等に渡り合う、豪胆な性格である。
- ビル・ハンター
- 耕平の母方の祖父。ロサンゼルス郊外に住む大地主。日本人女性さえと結婚し、一人娘みやこの息子耕平のことを陰ながら心配していた。最終回で生命の危機が伝えられるが、実は縁を田舎に返して薫・薫平と新婚旅行に行き、家族をビルと会わせる目的の耕平の方便だった。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、心不全により死去する。
- クレア・クランストン
- アメリカ人のヌードモデル。耕平の愛人。愛車はフェラーリ・ディーノ246GT。ロスでビルと知り合ってからはビルの元で働く。
- 青木(あおき)
- 耕平の後輩カメラマン。耕平の代わりにクレアの写真集を撮影し、そのヒットで独り立ちする。
- 続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、ビルの葬儀に向かおうとして耕平達と成田で偶然再会し、一緒に渡米する。
その他
[編集]- 『ビッグコミックスピリッツ』に連載当時、阿川省吾と片岡一弥の過去の因縁を描く番外編の読切の掲載が予告されたことがあったが[要出典]、掲載に至らなかった。
- 作者の後年の作品『NERVOUS BREAKDOWN』中の「夏色軽井沢」(前中後編)にて、本作の主要キャラほぼ全員がゲスト出演している。そのエピソードで同作の主人公たちと知り合いになったことから、後に助っ人として再度ゲスト出演している。なお、『軽井沢シンドローム SPROUT』の主人公である相沢薫平も、幼児として同エピソードに登場している。
- 作中での唐突なギャグシーンと頭身変化の手法が印象深かったのか、漫画家のいしかわじゅんは、自身がパネリストを務めるNHK・BS2の『BSマンガ夜話』の番組内(2002年10月28日放送)で、『最終兵器彼女』に対して「突然二頭身の絵になるんだよ~、軽シンだ~」とコメントしている。
- 『軽井沢シンドローム 』と『軽井沢シンドローム SPROUT』は、リアルタイムの時間の経過後の話である。その点主人公が歳をとらないものが多い中で、珍しいと言える。
- 2014年11月時点で、秋田書店「軽井沢シンドロームSPROUT」の電子書籍版が、発売されている。第1巻はKindle版では
- ファイルサイズ: 83701 KB
- 出版社: 秋田書店(2013年5月17日)
- 販売: Amazon Services International, Inc.
- 言語: 日本ASIN: B00CU991AE