利用者:Pseudoanas/sandbox2
ネコアシコンブ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Arthrothamnus bifidus (Gmelin) Ruprecht in Middendorff, 1851[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ネコアシコンブ[1] |
ネコアシコンブ(学名:Arthrothamnus bifidus (Gmelin) Ruprecht in Middendorff[2])は褐藻綱、コンブ目、コンブ科、ネコアシコンブ属に分類される海藻の一種である[1][2]。
北海道の納沙布岬から釧路市、国後島北岸を除く北海道付属島嶼、千島列島、カムチャツカ半島及びアリューシャン列島に分布する[3]。
和名の由来は、その茎と根の形状がネコの足に似ることによる[4]。
特徴
[編集]生育する水深は、5m以深が主な生育帯となっていて、3-10mの範囲に見られる[3]。
size
life
1年目の胞子体は、葉体が単葉で帯状平滑であり、茎は短い[5])である[6]。葉体は生長するにしたがい、その下部の左右両端が耳たぶのようにふくらむ耳形体と呼ばれる突起をつくる[5]。この耳形体はさらに外側から内側に向かって巻き込んでいき、次世代の茎及び葉を形成する[5]。この時期にはまだ古い葉が脱落しておらず、1年目の葉 1枚と次の世代の新葉が 2枚存在している[5]。さらに 1年目の葉の老化が進むと、1年目の葉体と耳形体は脱落し、2本の 2年目新葉だけになる[5]。その後、1年目の茎が太く硬くなって上縁部両側から根を出す[5]。新葉及び茎の形成はこの耳形体の分裂組織で行われる[3]。
翌年もこれと同じように新葉を形成するので、3年目には新葉を 4枚つけることとなる[5]。さらに 4年目では新葉は 8枚というように年を追うごとに葉の枚数を増やしていく[5]。
利用
[編集]マンニトールを多く含み、とろろ成分が多くとろろ昆布、おぼろ昆布に利用される[4]。製品形態としては「ねこあし長切」、「ねこあし頭」、「ねこあし加工用」がある[4]。
この甘み成分のマンニトールを多く含む性質を利用して、つるして風干しマンニトールが表面に白く浮き出るように仕上げたおやつ用の「はたかせ昆布」が[7]、地域特産品として製造されている[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l ネコアシコンブ BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年5月20日閲覧。
- ^ a b 吉田忠生・吉永一男 (2010) 日本産海藻目録(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010 2013年5月17日閲覧。
- ^ a b c 川嶋昭二「日本産コンブ類の分類と分布(最終回・95)コンブ科--ネコアシコンブ属(2)ネコアシコンブ(2)」『海洋と生物』第29巻第3号、生物研究社、2007年6月、279-286頁、NAID 40015548053。
- ^ a b c “ねこあしこんぶの詳細”. 北海道水産物検査協会. 2013年5月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 川嶋昭二「日本産コンブ類の分類と分布(94)コンブ科--ネコアシコンブ属(1)ネコアシコンブ(1)」『海洋と生物』第28巻第5号、生物研究社、2006年10月、520-526頁、NAID 40015175586。
- ^ a b 吉田忠生 『新日本海藻誌:日本産海藻類総覧』 内田老鶴圃、1998年、初版、ISBN 4753640493、p.339
- ^ 名畑進一「「コワカレ」するコンブ」『釧路水試だより』第65号、北海道釧路水試、1991年3月、18-20頁、2013年5月27日閲覧。
- ^ “めーどいん釧路食材情報-こんぶ娘-”. 北海道釧路総合振興局. 2013年5月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- ネコアシコンブ 国立科学博物館所蔵の押し葉標本
- 東邦大学. “ネコアシコンブ Arthrothamnus bifidus (褐藻綱 Phaeophyceae)”. 海藻データベース.