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利用者:Omotecho/マーラ・フレイジー

 

マーラ・フレイジー
Marla Frazee
2009年
誕生 (1958-01-16) 1958年1月16日(66歳)
アメリカ合衆国の旗カリフォルニア州ロサンゼルス
職業 挿画家、著者
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャンル 児童文学
公式サイト marlafrazee.com
ウィキポータル 文学
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マーラ・フレイジー: Marla Frazee1958年1月16日生まれ)は、アメリカ児童文学作家画家。絵本の画家としてコールデコット賞を2回受賞した。

幼少期と学生時代

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フレイジーはカリフォルニア州ロサンゼルスレバノン系の家族に生まれ、幼少期にグレンデールに移る[1]。幼いころ好きだった物語『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック)や邦訳『サリーのこけももつみ』(ロバート・マックロスキー)などで空想を膨らませた[2]。小学校3年生の時に『友情の輪』という題名の本に最初に絵を描いており、カリフォルニア州のコンテストで受賞すると自らそれをコピーして、母校の図書館に寄贈した。これが人生初の作品となる[3]

ロサンゼルス大都市圏で大学に進学したフレージーは、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインで美術のコースでも学と1981年に美術学士号を授けられて卒業[4]。在学中に出会った写真家のティム・ブラドリー(Tim Bradley)[5][6]と卒業の翌1982年に結婚すると、3人の息子グレアム、リード、ジェームスを授かり、2013年に離婚した。

職歴

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大学を1981年に卒業したフレイジーはさまざまな企業で働き、広告から教育出版、おもちゃ製造会社からゲーム会社、雑誌の仕事に携わる[2]。玩具業界ではマテルミルトンブラッドリー英語版パーカー・ブラザーズなどでおもちゃのデザインを担当、またアメリカのナショナル・フットボール・リーグにはチームマスコットを創作し、外食のマクドナルドハッピーセット)とも仕事をした[3]

挿絵画家として

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挿絵を担当した第1作は1990年の『World-Famous Muriel and the Magic Mystery』(スー・アレクサンダーウィキデータ[注釈 1]・文)という[7]。その後、絵を描いた『That Kookoory !』[8]が発刊されると、児童文学とヤングアダルト文学の専門誌『ホーンブック英語版』に肯定的な書評が載った[3]。やがて1997年に子供が7人いる家庭を中心に展開するメアリー・アン・ホバーマン(Mary_Ann_Hoberman(英語)の物語[9][10]に絵を寄せると、「親にも子にも楽しい本」(『ホーンブック』)という書評が載り、仕事のターニングポイントとなった[要出典]。。

家族に大切にされていることを幼子に伝える物語の邦訳は『あかちゃんちゅっ』という。原作は2001年に上梓し、フレイジーは挿絵により子供への愛情を介して結びつくさまざまな地域社会を描いた[11]。同作のあと、女性がおいしいケーキを焼き、材料には運が悪かった日のあれこれ(霧や泥んこ汚れ、お天気)をなんでも入れてしまう物語に挿絵を提供した(『Mrs. Biddlebox』、2002年[12][13])。

小説家デビュー

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2003年に作家第1作として発表する『Roler Coaster』は着想を自らの家族旅行から得ており、息子たちがずっとジェットコースターを話題にしていたという[14]。この本はフレイジーが文章と絵の両方を手がけた最初の著書で、ジェットコースターというなじみの深い乗り物を題材に、主役には怖かったらどうしようと心配する少女がなる[15]

コールデコット賞

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サラ・ペニーパッカー(英語)の物語世界をペン画で作った〈クレメンタイン・シリーズ〉3部作は2006年に始まり、空想好きで過活動な3年生がやってくる[16]。やがて自分の息子と友だちが野外キャンプで経験したことに想を得て『A Couple of Boys have the Best Week Ever』を発表、主人公に少年をすえた。物語と絵の両方を手がけて夏休みの本質や、子供にとってどんな意味があるかを捉えて[17]、初の「コールデコット賞」を受賞[18]

続いてエリザベス・ガートン・スキャンロン著『この世界いっぱい』の挿絵を担う。物語はある家族と友人の1日を追い、その夜のお祝いの集まりで幕を閉じる[19]。美しいイラストと見開きページの展開を称賛され、2度目のコールデコット賞受賞に結びついた[20]

『ボス・ベイビー』

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2007年の秋にフレイジーは物語と絵を制作し『赤ちゃん社長』を発表[21]、 若いカップルが新生児に暮らしを振り回されては毎晩〈会議〉に呼び出されたり、あれこれ社長命令を受けてはそれに応えようと右往左往する物語である[21]『ホーンブック』誌は「今年の出産祝い(ベビーシャワー)のヒット本」と呼び、好意的な書評を寄せ[22]、この作品に合計3回、注目すべき作品として「星」を付けた。

2017年3月には、同書を底本として劇場アニメ化された(『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』、ドリームワークスアニメーション)。2021年7月には続編が発表され、さらに同じ制作会社で『ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ![23]という題名のCGアニメ作品が完成すると、発表の場をNetflixに移してネット配信された。

受賞歴

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時系列順

作品

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挿画担当

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  • World Famous Muriel and the Magic Mystery
  • That Kookoory!
  • The Seven Silly Eaters (1997年)
  • On the Morn of Mayfest 絵本、エリカ・シルバーマン・文(Erica Silverman)(1998年)、
  • Harriet, You'll Drive Me Wild!
  • スーザン・メイヤーズ『あかちゃんちゅっ』ささきもとえ (訳)、バベルプレス、2008年。Everywhere Babies
  • リンダ・スミス Mrs. Biddlebox
  • New Baby Train
  • クレメンタイン・シリーズ サラ・ペニーパッカー作、ほるぷ出版、2008年『Clementine – All the World』(2006年)[25]では、に
    • Clementine 『どうなっちゃってるの!?クレメンタイン』(クレメンタイン ; 2) 前沢明枝 (訳) 。
    • The Talented Clementine 『なにをやるつもり!? クレメンタイン』(クレメンタイン ; 2) 前沢明枝 (訳) 。
    • Clementine's Letter 『それはないよ!?クレメンタイン』(クレメンタイン ; 3) 前沢明枝 (訳) 。
  • All the World リズ・ガートン・スキャンロン『この世界いっぱい』長田弘 (訳)、東京 : ブロンズ新社、2011年。
  • Stars メアリ・リン・レイ『いつでも星を』長田弘 (訳)、ブロンズ新社、2012年。
  • Hush Little Baby: A Folk Song with Pictures
  • 表紙 The People in Pineapple Place
  • Aurora county all stars
  • It Takes a Village ヒラリー・ロダム・クリントン『村じゅうみんなで』落合恵子 (訳)、東京 : 徳間書店、2018年。

作家兼挿画担当

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  • Roller Coaster
  • Santa Claus, The World's Number One Toy Expert 邦題『サンタクロースはおもちゃはかせ』うぶかたよりこ 訳、文溪堂、2006年。
  • Walk On, A Guide for Babies of All Ages[注釈 3]
  • A Couple of Boys Have the Best Week Ever
  • The Boss Baby 『あかちゃん社長がやってきた』もとしたいづみ (訳)、講談社〈講談社の翻訳絵本〉、2012年。
  • The Bossier Baby 『あかちゃん新社長がやってきた』もとしたいづみ(訳)、〈講談社の翻訳絵本〉2018年。
  • The Farmer and the Clown
  • Boot and Shoe

脚注

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  1. ^ https://mobile.twitter.com/marlafrazee/status/616963436941934592” (英語). Twitter. 2022年1月5日閲覧。
  2. ^ a b A video interview with Marla Frazee” [ビデオインタビュー:マーラ_フレイジー]. Reading Rockets (9 August 2013). 28 November 2015閲覧。 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "readingrockets.org"が異なる内容で複数回定義されています
  3. ^ a b c Answers – The Most Trusted Place for Answering Life's Questions”. Answers.com. 28 November 2015閲覧。
  4. ^ Marla Frazee (1958–) Biography – Career, Awards, Honors, Sidelights – Personal, Addresses, Member, Writings” [マーラ・フレイジー (1958年生まれ) 伝記 – 職歴、受賞歴、裏話 – 随想、加盟団体、作品]. jrank.org. 28 November 2015閲覧。
  5. ^ Griffin Llanas, Sheila (2012). Marla Frazee. ABDO Publishing Company. p. 12. https://archive.org/details/marlafrazee0000llan/page/12 ISBN 978-1-61783-246-8
  6. ^ Interview with Marla Frazee” [マーラ・フレイジー、インタビュー]. Harcourt Books. December 16, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。November 23, 2014閲覧。 “And my husband, who is a photographer, is the guy with the camera.(夫は写真家でカメラを撮る側だった。)”
  7. ^ Alexander, Sue; Frazee, Marla (1990) (English). World famous Muriel and the magic mystery. New York: Crowell. OCLC 1245993495. https://archive.org/details/worldfamousmurie0000alex_p3m0 
  8. ^ Froehlich, Margaret Walden; Frazee, Marla (1995) (英語). That Kookoory!. San Diego: Browndeer Press. OCLC 605157762. http://books.google.com/books?id=Bz7hAAAAMAAJ 
  9. ^ Hoberman, Mary Ann; Frazee, Marla (1997) (英語). The seven silly eaters. San Diego: Harcourt Brace. OCLC 1280854336. https://www.worldcat.org/title/seven-silly-eaters/oclc/1280854336&referer=brief_results 
  10. ^ Review for The Seven Silly Eaters, Hilarious rhyming story about picky eaters”. yabookscentral.com (27 July 2005). 28 November 2015閲覧。
  11. ^ Everywhere Babies”. Quaker Books. 28 November 2015閲覧。
  12. ^ Smith, Linda (September 2002). Mrs. Biddlebox (Golden Kite Awards): Linda Smith, Marla Frazee  ISBN 9780060286903, 0060286903
  13. ^ Linda Smith. “Mrs. Biddlebox”. Barnes & Noble. 28 November 2015閲覧。
  14. ^ Harcourt: Interview with Marla Frazee”. Between the Lines. ハーコートブレイス. 2014年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月16日閲覧。
  15. ^ Roller Coaster”. LibraryThing.com. 28 November 2015閲覧。
  16. ^ Clementine, by Sara Pennypacker, illustrated by Marla Frazee”. Compulsive Overreader (25 January 2007). 28 November 2015閲覧。
  17. ^ Harcourt- A Couple of Boys Have the Best Week Ever”. 2011年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。November 23, 2014閲覧。
  18. ^ a b 2009 Caldecott Medal and Honor Books”. ala.org. 28 November 2015閲覧。
  19. ^ Scanlon, Liz Garton (8 September 2009). All the World. ISBN 9781416985808. http://books.simonandschuster.com/All-the-World/Liz-Garton-Scanlon/9781416985808 28 November 2015閲覧。 
  20. ^ a b Caldecott Medal 2010”. 2010年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。November 23, 2014閲覧。
  21. ^ a b Frazee, Marla (31 August 2010). The Boss Baby. ISBN 9781442401679. http://books.simonandschuster.com/Boss-Baby/Marla-Frazee/9781442401679 28 November 2015閲覧。 
  22. ^ The Boss Baby”. indiebound.org. 28 November 2015閲覧。
  23. ^ Kit, Borys (September 30, 2014). “Alec Baldwin and Kevin Spacey to Voice Star in DreamWorks Animation's 'Boss Baby'”. hollywoodreporter.com. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/alec-baldwin-kevin-spacey-voice-736795 October 15, 2014閲覧。 
  24. ^ Schliesman (16 January 2019). “Marla Frazee Wins 2019 Charlotte Zolotow Award”. CCBlogC. CCBC. 17 January 2019閲覧。
  25. ^ Pennypacker, Sara (12 September 2006). Clementine (A Clementine Book). Marla Frazee (挿画) ISBN 0786838825, 9780786838820

外部リンク

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