利用者:Ohtani tanya/作業場7
本項目では、2011 FIFA女子ワールドカップにおける日本代表チームについて記述する。予選大会にあたる2010 AFC女子アジアカップにおける日本代表チームについても、本項目で取り扱うものとする。
予選大会: 2010 AFC女子アジアカップ
[編集]同大会においては予選大会を免除されていたため、2010年5月19日より中華人民共和国成都市内にて開催された本大会より出場した。グループリーグではグループAに振り分けられ、北朝鮮・タイ・ミャンマーの3ヶ国と対戦、グループ首位の成績で決勝トーナメントへ進出した。
決勝トーナメント1試合目 (準決勝) ではオーストラリアに敗北し、3位決定戦にて中国と対戦。この試合で勝利し、AFC第3代表としてワールドカップ出場権を獲得した。また安藤梢が大会を通じて3得点を挙げ大会得点王となった[1]。
出場選手
[編集]- 「出場状況」欄の「〇」はフル出場、「▼」は途中交代アウト、「▲」は途中交代イン、「退」は退場、数字は試合開始からの経過時間(分)、「得点」は獲得得点をそれぞれ表す。
- 「所属クラブ」は、2010年5月19日時点での所属クラブ。試合の日付は現地時間。
背番号 | 選手名 | ポジション | 所属クラブ | 出場状況 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MYA戦 5月20日 |
THA戦 5月22日 |
PRK戦 5月24日 |
AUS戦 5月27日 |
CHN戦 5月30日 |
|||||
1 | 山郷のぞみ | GK | 浦和レッズレディース | 〇 | |||||
2 | 岩清水梓 | DF | 日テレ・ベレーザ | 〇 1得点 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
3 | 矢野喬子 | DF | 浦和レッズレディース | 〇 | 〇 | ▼88 | |||
4 | 熊谷紗希 | DF | 浦和レッズレディース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
5 | 近賀ゆかり | MF | 日テレ・ベレーザ | ▼79 | ▲81 | 〇 | 〇 | ||
6 | 鮫島彩 | MF | TEPCOマリーゼ | 〇 1得点 | ▲64 | 〇 | 〇 | ||
7 | 安藤梢 | FW | デュイスブルク | ▲65 | ▼76 1得点 | ▼70 1得点 | ▲35 | ▼63 1得点 | |
8 | 宮間あや | MF | セントルイス | 〇 1得点 | ▼46 | ▼64 | 〇 | 〇 | |
9 | 永里優季 | MF | ポツダム | ▼81 1得点 | 〇 | 〇 | |||
10 | 澤穂希 | MF | ワシントン | 〇 2得点 | ▲76 | 〇 | 〇 1得点 | 主将 | |
11 | 大野忍 | FW | 日テレ・ベレーザ | ▼65 | |||||
12 | 海堀あゆみ | GK | INAC神戸レオネッサ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
13 | 山口麻美 | FW | アトランタ | ▼65 2得点 | ▲84 | ▲70 | ▼35 | 〇 | |
14 | 宇津木瑠美 | DF | 日テレ・ベレーザ | 〇 | 〇 | ▲59 | 〇 | ||
15 | 豊田奈夕葉 | DF | 日テレ・ベレーザ | 〇 | |||||
16 | 須藤安紀子 | DF | 日テレ・ベレーザ | 〇 | ▼59 | ||||
17 | 上尾野辺めぐみ | MF | アルビレックス新潟レディース | ▲79 1得点 | 〇 | 〇 | ▲88 | ||
18 | 中野真奈美 | MF | 岡山湯郷Belle | 〇 1得点 | 〇 | ||||
20 | 菅澤優衣香 | MF | アルビレックス新潟レディース | ▲46 | |||||
21 | 福元美穂 | GK | 岡山湯郷Belle | 〇 | |||||
22 | 高瀬愛実 | FW | INAC神戸レオネッサ | ▲65 | ▼84 1得点 | ||||
24 | 川澄奈穂美 | MF | INAC神戸レオネッサ | 〇 | 〇 | ▲63 | |||
36 | 南山千明 | MF | 日テレ・ベレーザ | 〇 | 〇 |
グループリーグ
[編集]チーム | 勝点 |
試合 |
勝利 |
引分 |
敗戦 |
得点 |
失点 |
点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 9 | 3 | 3 | 0 | 0 | 14 | 1 | +13 |
北朝鮮 | 6 | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | 2 | +4 |
タイ | 3 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 7 | -5 |
ミャンマー | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 12 | -12 |
2010年5月20日 19:30: 日本 8-0 ミャンマー
2010年5月22日 16:00: タイ 0-4 日本
2010年5月24日 16:00: 北朝鮮 1-2 日本
決勝トーナメント
[編集]準決勝 | 決勝 | |||||
5月27日 | ||||||
日本 | 0 | |||||
オーストラリア | 1 | |||||
5月30日 | ||||||
オーストラリア (PK) | 1 (5) | |||||
北朝鮮 | 1 (4) | |||||
3位決定戦 | ||||||
5月27日 | 5月30日 | |||||
中華人民共和国 | 0 | 日本 | 2 | |||
北朝鮮 (aet) | 1 | 中華人民共和国 | 0 |
2011 FIFA女子ワールドカップ
[編集]2011年6月8日に選手21名と国内合宿参加選手2名 (有吉佐織、山口麻美) が発表された[2]。同月14日より愛媛県内で合宿を開始[3]、18日にニンジニアスタジアムにて韓国代表との親善試合を行った後、21日にドイツへと移動した[4]。
グループリーグ (グループB) では、6月27日にニュージーランド、7月1日にメキシコ、7月5日にイングランドと対戦し、2勝1敗の成績で決勝トーナメントへ進んだ。7月9日に開催国のドイツと、13日にスウェーデンと対戦し、いずれも勝利。7月17日にアメリカ合衆国との決勝戦に臨んだ。延長戦を含む120分間でも勝敗を決しなかったためPK戦を行い、その結果、日本が大会初優勝し、澤穂希が大会最優秀選手と大会得点王を受賞した[5]。日本はフェアプレー賞も獲得した[6]。
出場選手
[編集]- 「出場状況」欄の「〇」はフル出場、「▼」は途中交代アウト、「▲」は途中交代イン、「退」は退場、数字は試合開始からの経過時間(分)、「得点」は獲得得点をそれぞれ表す。
- 「所属クラブ」は、開会式が行われた2011年6月26日時点の所属クラブ。試合の日付は現地時間。
背番号 | 選手名 | ポジション | 所属クラブ | 出場状況 | 備考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NZL戦 6月27日 |
MEX戦 7月1日 |
ENG戦 7月5日 |
GER戦 7月9日 |
SWE戦 7月13日 |
USA戦 7月17日 |
|||||
1 | 山郷のぞみ | GK | 浦和レッズレディース | |||||||
2 | 近賀ゆかり | DF | INAC神戸レオネッサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
3 | 岩清水梓 | DF | 日テレ・ベレーザ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 退 121 | |
4 | 熊谷紗希 | DF | 浦和レッズレディース | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
5 | 矢野喬子 | DF | 浦和レッズレディース | |||||||
6 | 阪口夢穂 | MF | アルビレックス新潟レディース | 〇 | 〇 | ▼75 | 〇 | 〇 | 〇 | |
7 | 安藤梢 | FW | デュイスブルク | ▼90+2 | ▼69 | ▼56 | 〇 | 〇 | ▼66 | |
8 | 宮間あや | MF | 岡山湯郷Belle | 〇 1得点 | 〇 | 〇 | 〇 | ▼89 | 〇 1得点 | 主将代行 |
9 | 川澄奈穂美 | MF | INAC神戸レオネッサ | ▲69 | ▲82 | ▼74 2得点 | 〇 | |||
10 | 澤穂希 | MF | INAC神戸レオネッサ | 〇 | ▼83 3得点 | 〇 | 〇 | 〇 1得点 | 〇 1得点 | 主将 |
11 | 大野忍 | FW | INAC神戸レオネッサ | ▼55 | ▼69 1得点 | ▼82 | ▼66 | ▼86 | ▼66 | |
12 | 福元美穂 | GK | 岡山湯郷Belle | |||||||
13 | 宇津木瑠美 | MF | モンペリエ | ▲83 | ▲116 | |||||
14 | 上尾野辺めぐみ | DF | アルビレックス新潟レディース | ▲89 | ||||||
15 | 鮫島彩 | DF | ボストン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
16 | 田中明日菜 | DF | INAC神戸レオネッサ | ▲90+2 | ||||||
17 | 永里優季 | FW | ポツダム | ▼76 1得点 | 〇 | 〇 | ▼46 | ▲74 | ▲66 | |
18 | 丸山桂里奈 | FW | ジェフ千葉レディース | ▲76 | ▲56 | ▲46 1得点 | ▲66 ▼119 | |||
19 | 高瀬愛実 | FW | INAC神戸レオネッサ | ▲86 | ||||||
20 | 岩渕真奈 | FW | 日テレ・ベレーザ | ▲55 | ▲69 | ▲75 | ▲66 ▼116 | ▲119 | ||
21 | 海堀あゆみ | GK | INAC神戸レオネッサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スタッフ
[編集]監督
[編集]コーチ
[編集]GKコーチ
[編集]試合結果
[編集]グループリーグ
[編集]- 時刻は現地時間(UTC+2、中央ヨーロッパ夏時間)である。各組上位2チームが準々決勝に出場することができる。
グループB
チーム | 勝点 |
試合 |
勝利 |
引分 |
敗戦 |
得点 |
失点 |
点差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イングランド | 7 | 3 | 2 | 1 | 0 | 5 | 2 | +3 |
日本 | 6 | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | 3 | +3 |
メキシコ | 2 | 3 | 0 | 2 | 1 | 3 | 7 | -4 |
ニュージーランド | 1 | 3 | 0 | 1 | 2 | 4 | 6 | -2 |
日本vsニュージーランド
[編集]試合開始6分に永里優季が先制点を挙げたが、その6分後アンバー・ハーンの得点で同点となった。しかし途中出場の岩渕真奈がニュージーランド陣内をドリブル突破の末、フリーキックを獲得[7]。このフリーキックより宮間あやが得点し、日本が勝利した。
日本[9]
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ニュージーランド[9]
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プレーヤー・オヴ・ザ・マッチ:
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日本vsメキシコ
[編集]日本が澤穂希のハットトリックおよび大野忍の1得点により、1995年度大会以来となる大会ベスト8となった[10]。この試合にて澤は日本代表における通算得点数を78得点とし、釜本邦茂が保持していた日本代表通算得点記録 (75得点) を抜き、男女を通じた歴代最多得点者となった[11]。
日本[13]
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メキシコ[13]
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プレーヤー・オヴ・ザ・マッチ:
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日本vsイングランド
[編集]イングランドは速攻を仕掛け、日本の中盤、特に澤穂希と宮間あやにボールが渡らないようにする戦術を取った[14]。この戦術に飲まれ、日本の試合内容は不安定なものとなっていった[14]。澤は試合後「前半は切り返しが遅く相手のペースになってしまった」とのコメントを残している[15]。試合開始15分、エレン・ホワイトが先制点を挙げた。イングランドは後半21分にも、カウンターから[15]レイチェル・ヤンキーが得点。2-0でイングランドが勝利し、日本はグループB第2代表となった。
イングランド[17]
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日本[17]
|
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プレーヤー・オヴ・ザ・マッチ:
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ノックアウトステージ
[編集]日本vsドイツ
[編集]グループAを首位で通過したドイツとの試合は、日本の対ドイツ戦での成績が1分7敗であったこともあり、日本にとって非常に厳しいものだと思われていた[18]。試合開始8分、ドイツのキム・クーリッヒが負傷し、ビアンカ・シュミットと交代した(後クーリッヒの負傷は半月板損傷で全治6ヶ月相当であると判明した)[19]。ドイツはそれでも何度も得点機会を作った[20]が、日本は早めにプレッシングをしかける事でドイツに得点をさせなかった[18]。後半もドイツが攻め、日本が守るという展開で0-0のまま終了し、延長戦に突入。延長後半3分、澤穂希が右サイドへ出したパスを、走りこんだ丸山桂里奈が受け、右足でシュートし先制点を挙げた[20][18]。これが決勝点となり、日本が勝利した。
ドイツ[22]
|
日本[22]
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プレーヤー・オヴ・ザ・マッチ:
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日本vsスウェーデン
[編集]日本[24]
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スウェーデン[24]
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プレーヤー・オヴ・ザ・マッチ:
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日本vsアメリカ合衆国
[編集]
日本 | 2 - 2 (延長) |
アメリカ合衆国 |
---|---|---|
宮間あや 81分 澤穂希 117分 |
FIFA公式サイト | モーガン 69分 ワンバック 104分 |
PK戦 | ||
宮間あや 永里優季 阪口夢穂 熊谷紗希 |
3 - 1 | ボックス ロイド ヒース ワンバック |
日本[26]
|
アメリカ合衆国[26]
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プレーヤー・オブ・ザ・マッチ:
|
脚注
[編集]- ^ “日本の安藤が大会得点王に”. AFC公式サイト (2010.5.30付ニュースリリース). 2011.9.14 05:27 (UTC)閲覧。
- ^ なでしこW杯代表発表!「楓」モデルの沢は5度目出場 スポニチANNEX 2011.6.9付記事
- ^ 【なでしこジャパン】ワールドカップに向け始動 JFA公式サイト 2011.6.14付
- ^ なでしこ渡欧!“きみまろ効果”でメダル必ず! スポニチANNEX 2011.6.22付記事
- ^ Awards FIFA公式サイト 2011.10.20 20:09 (UTC) 閲覧
- ^ Double delight for Sawa FIFA公式サイト 2011.7.18付ニュースリリース
- ^ なでしこ 白星発進…岩渕がドリブルでNZ切り裂いた スポニチANNEX 2011.6.27付記事
- ^ a b c d Schiedsrichterinnen fur die Spiele 1 bis 8 benannt FIFA公式サイト 2011.6.24付ニュースリリース
- ^ a b “Tactical Line-up ? Group B ? Japan-New Zealand” (PDF). FIFA.com. Federation Internationale de Football Association (27 June 2011). 27 June 2011閲覧。
- ^ なでしこ快勝、4大会ぶり8強進出 女子W杯メキシコ戦 asahi.com 2011.7.1付記事
- ^ なでしこ8強!沢 ハットで釜本超え歴代1位得点だ スポニチANNEX 2011.7.2付記事
- ^ a b c d “Schiedsrichterinnen fur die Spiele 9 bis 16 benannt” (ドイツ語). FIFA (2011年6月28日). 2011年6月28日閲覧。
- ^ a b “Tactical Line-up ? Group B ? Japan-Mexico” (PDF). FIFA. Federation Internationale de Football Association (1 July 2011). 1 July 2011閲覧。
- ^ a b Phil Haigh, Women's World Cup - England win to top group ユーロスポーツ 2011.7.5付記事
- ^ a b なでしこ B組2位通過 準々決勝はドイツと対戦 スポニチANNEX 2011.7.6付記事
- ^ a b c d “Bibiana Steinhaus pfeift Äquatorial-Guinea gegen Brasilien”. dfb.de (2011年7月4日). 2011年7月4日閲覧。
- ^ a b “Tactical Line-up – Group B – England-Japan” (PDF). FIFA.com. Fédération Internationale de Football Association (5 July 2011). 5 July 2011閲覧。
- ^ a b c 丸山が決めた!なでしこ 女王破り初のベスト4進出! スポニチannex 2011.7.10付記事
- ^ Kulig-Drama: 6 Monate Pause! ビルト 2011.7.13付記事
- ^ a b なでしこ、ドイツを1-0で破り初の4強 サッカーW杯 asahi.com 2011.7.10付記事
- ^ a b c d “Mexikanerin Alvarado leitet deutsches Viertelfinale”. dfb.de (2011年7月8日). 2011年7月8日閲覧。
- ^ a b “Tactical Line-up – Quarterfinal – Germany-Japan” (PDF). FIFA.com. Fédération Internationale de Football Association (9 July 2011). 9 July 2011閲覧。
- ^ a b c d “FIFA Women's World Cup 2011 – Semi-finals”. refereeingworld.blogspot.com (2011年7月11日). 2011年7月11日閲覧。
- ^ a b “Tactical Line-up – Semifinal – Japan-Sweden” (PDF). FIFA.com. Fédération Internationale de Football Association (13 July 2011). 13 July 2011閲覧。
- ^ a b c d “FIFA Women's World Cup Final 2011: Steinhaus (GER)”. refereeingworld.blogspot.com (2011年7月15日). 2011年7月15日閲覧。
- ^ a b “Tactical Line-up” (PDF) (英語). FIFA.com. Fédération Internationale de Football Association (17 July 2011). 2011年8月6日閲覧。