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非線型常微分方程式は多くの場合,求積法では解けません(積分できません).ここに載せるのは,積分できる珍しい非線型常微分方程式です.
一階非線型常微分方程式[1](その1)
は実数、 は既知関数(任意関数)とする。上記の、一階非線型常微分方程式の一般解は、 を積分定数とし、 を媒介変数として次式で与えられる。
- 一般解(1). の場合
- 一般解(2). の場合
- 一般解(3). の場合
の場合は、Clairaut(クレロー)型の常微分方程式、
に帰着する。
一階非線型常微分方程式[1](その2)
求積法で解ける一階非線型常微分方程式の例を以下に記述する。
例1., . n は実数,f は既知関数。
例2.. m, n は実数,ただし,m ≠ 0,f は既知関数。
二階非線型常微分方程式[1](その2)
は実数、 は既知関数(任意関数)とする。上記の、二階非線型常微分方程式の一般解は、を積分定数として次式で与えられる。
- 一般解 ( )
二階非線型常微分方程式[1](その3)
求積法で解ける二階非線型常微分方程式の例を以下に記述する。
(1).. α, γ, n は実数.ただし,n ≠ −1 。
(2).. α, γ は実数。
(3).. P(x), Q(x), f(y) は既知関数, は自然対数。
(4).. nは実数, f(x) は既知関数。
(5).. f は既知関数。
(6).. f(y) は既知関数。
(7).. α, β, γ, k, l, m は実数, f は既知関数。
- ^ a b c d 長島 隆廣『常微分方程式80余例とその厳密解』近代文芸社、2005年、ISBN 4-7733-7282-6.国立国会図書館蔵書, 請求記号:MA117-H55(東京 本館書庫)