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096k熊本歌劇団
[編集]096k熊本歌劇団は、熊本県阿蘇郡高森町に本拠を構える2020年旗揚げの歌劇団。女性のみで構成される。[1]熊本市内の常設劇場を拠点に、コアミックス作品を原作とした舞台公演を手掛ける。[2]
概要
[編集]096k熊本歌劇団は、熊本県阿蘇郡高森町に本拠を構える2020年旗揚げの歌劇団。熊本市内の常設劇場を拠点とし、運営母体である株式会社コアミックスの作品を原作とした舞台化公演を行う。[3]
成り立ち
[編集]劇団員たる女性は全員、株式会社コアミックスによるオーディションによって全国から選抜されており、10代後半から30代前半の劇団員25名が在籍する(2021年9月現在)。同劇団のコンセプトは「漫画を原作にしたライブ」。[4]
特筆すべきは元週刊少年ジャンプ編集長の堀江信彦(熊本県出身)が代表を務める出版社コアミックスおよび、関係企業が劇団の運営に深く携わっていることである。(事実、実際に後述する演目はコアミックスの漫画作品が原作となっている)
併せてこのことが、漫画作品の舞台化において諸手続き・権利関係の簡素化に寄与しているとも考察される。
「096k」の意味
[編集]劇団名に配された「096k」は「オクロック」と読む。熊本県内の市外局番の冒頭3桁「096」に歌劇団のK(Kagekidanの頭文字)を配したもので、若者たちが熊本で夢の時を刻むようにとの思いが込められている。なお読みの「オクロック」は、英語で「時」を意味するO’Clockとかかっている。[5]
劇団の特色
[編集]運営母体
[編集]運営母体は東京の出版社であるコアミックスだが、同社のグループおよび関係各社が運営に携わっている事は最初に特筆すべき点である。
劇団員の所属先は系列の株式会社クマモトコミュニケーションズ(旧商号は株式会社ジャイロスコープ)であり、団員のマネジメント業務はいわゆるファンレターの類の受付窓口を含め同社が担っている。
これは株式会社クマモトコミュニケーションズが株式会社コアミックスのグループ会社であることからなるものであり、結果として舞台運営、作品管理に始まり、所属俳優の管理までをコアミックス社(およびその系列会社)がワンストップで行っている格好となる。
劇団の母体・バックボーンとしての大手出版社の存在は、劇団の運営継続性・持続性、ひいては作品の保護という部分から見ても特筆すべき点といえる。[6]
熊本拠点の活動
[編集]劇団は現在のところ熊本県外での地方公演や巡業を行うタイプではなく、あくまでも熊本県内、ひいては熊本市内の常設劇場をベースとし定期公演を行うスタイルを取っている。
このスタイルは後述する「熊本の町おこし・地域創生」に寄与するものである。
ただし公式サイトでは「熊本から全国の公演を目指す」としており、熊本発のエンターテインメントを全国に広めることがいわば、同劇団の持つ使命であるとも考えられる。
ライブ(生)を主眼においた活動
[編集]特色として「ライブであること」を主眼に置いた活動が挙げられる。同劇団は映像作品のリリースやテレビ番組の出演等を主眼としているわけではなく、あくまでも「生」の舞台公演を行うことを主たる活動としている。[1]
このことは後述するとおり劇団員が熊本県内で共同生活を送りながら稽古を行っていることや、常設劇場での定期公演を精力的に行っていることも証左のひとつといえるだろう。
また本プロジェクト立役者の筆頭格である堀江も読売新聞の取材に対し「インターネット上に作品が豊富にある現代だからこそ、『ライブ(生)』が価値を持つ。熊本から世界中を笑顔にする歌劇団を目指したい」と語ってお[7]り、一貫して「熊本」にフォーカスした活動を行っていることがわかる。
共同生活
[編集]一般的に、新興劇団では資金面その他様々な問題で実現が難しい「劇団員の共同生活」を実現していることも一つの特徴と言える。[1]
劇団員は熊本県高森町にて共同生活をしながら活動を行っており、いわば「通い」ではなく「住み込み」での活動が実現している。
なおレッスン場の拠点であるアーティストビレッジ阿蘇096区は旧高森温泉館を改装・改築したもので、2020年3月15日付朝日新聞の記事によれば熊本県高森町がコアミックスに売却している。
またコアミックスはこの売買に関する同紙取材に対して「施設を改修し、世界各地から集めた若手漫画家の育成やエンターテインメントづくりの拠点にする計画」と応じており、096k歌劇団の稽古用途に供することも含めて計画を進めていたものと考えられる。
女性のみに固定された演者
[編集]一般的には漫画原作の舞台化となれば、それぞれキャラクターごとに設定された性別と同性の俳優が演じることとなる。しかし096k歌劇団は、例えば宝塚歌劇団のように男性のキャラクターについてもすべて女性のみで演者を固定・限定している。[1]
同劇団によれば、このことが歌劇団の大きな魅力のひとつであり、また歌・ダンス・アクションを含めて作品の新しい可能性を表現することにつながるという。
講師陣
[編集]同劇団では講師陣を各国から招聘しており、日本人アクション女優シンシア・ラスターをはじめ多数の人材が指導にあたっている。
給料制で住居と食事も支給
[編集]オーディションで選抜された劇団員は2021年9月現在、全員が熊本県高森町に移住し共同生活を送っている[1]。あわせて住居及び食事についても運営母体より支給されているため、劇団員は少なくとも衣食住のうち「食・住」については心配のない環境が整っている。
また劇団員のうち新人の劇団員や、いわゆる俳優の卵に課される宿命といってもよいチケットノルマについても同劇団では設定がない。その他劇団員としての稽古にかかるレッスン料も無料となっている[8]こともまた、大規模な出版社がバックボーンにいることによる恩恵の一つと考えられる。
レッスン環境
[編集]歌劇団の拠点は先述のとおり、熊本県阿蘇郡高森町に新規建設された「アーティストビレッジ阿蘇096区」である。東京都内などの都市部と比較して高森町が閑静な土地であることから得られるメリットとして人目・騒音の類を気にせずに台詞や歌、ダンスの練習ができる点が挙げられる。
団員
[編集]団員一覧[9]
(順不同、令和3年9月14日現在)
誉(2021年10月31日卒業)[10]
団員構成
[編集]団員は全国各地から熊本県へ移住しており、各自劇団の庇護下において稽古および諸活動を行う。結成当初に行われた全国オーディションによって応募総数116名から選抜[7]されているが、最終的に選抜され劇団員となった人員の中には役者志望の人物以外にも元自衛官や、テーマパークでのショー出演経験を持つ者など多種多様なバックボーンを持つ人材が集められている。[7]
公務員としての顔
[編集]096k歌劇団の団員は、劇団員であると同時に熊本県高森町の職員(広義の公務員)としての顔を持つ。これは2019年にコアミックスと同町が19年にまちづくりに関する連携協定を結んだことに端を発しており、在籍している団員は全員「パートタイム会計年度任用職員」として熊本県高森町に採用されている。[11][12]
公務員と劇団員という、一見すれば副業禁止規定に抵触する取り合わせではあるものの同制度では副業を禁止・制限しない。
よって劇団員は歌劇団活動と同時に、同町に関わる動画配信での広報活動及び、地域おこし全般に係る勤務を行うこととなる。
高森町の草村町長は熊本日日新聞社の取材[13]に対し「096kの発信力が、町に新たな若い人材を呼び込む好循環を生んでくれると期待している。
漫画から派生する映画やゲームなど新産業が町を軸に展開し、過疎地域でも時代の最先端をいくビジネスチャンスが、地方創生につながることを示したい」と語っており、096k歌劇団は劇団としてのシンプルな使命のほか、地方創生という社会問題にもアプローチするある種稀有な存在であるといえる。
作品
[編集]舞台
『前田慶次 かぶき旅』
楽曲
『傾奇者恋歌』
『花のかぶき旅』
関係企業
[編集]出演
[編集]週刊山崎くん(RKKテレビ)
096kカゲキッ団!(RKKテレビ)
女性だけの歌劇団〜096k熊本歌劇団 いざ出陣(RKKテレビ)
ゲツキン!(RKKテレビ)
土曜の番組(RKKテレビ)
からふる(RKKテレビ)
夕方LIVEゲツキン(RKKテレビ)
熊日ニュース(RKKテレビ)
らジてん(RKKラジオ)
ライブニュース(TKU)
英太郎のかたらんね(TKU)
プライムオンラインTODAY(BSフジ)
くまもと生活応援誌SPICE(くまにち すぱいす)
読売新聞福岡(4月26日)
奥田圭のさんさんラジオ(RKK熊本放送)
気になる!くまもと(熊本県広報グループWebマガジン)
やつしろぷれす(熊本県八代市フリーペーパー)
人吉・球磨月刊情報誌どぅぎやん
熊本日日新聞新春特大号(2021年)
ナイナイ(熊本県八代・県南タウン情報誌)
クマロク!(NHK熊本)
てれビタ特集(KKT)
くまパワ!(KAB)
外部リンク
[編集]
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- ^ a b c d e “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 OFFICIAL WEB SITE” (2020年8月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ a b c “女性歌劇団 高森で結成 来春初演 稽古に汗 : ニュース : 熊本 : 地域”. 読売新聞オンライン (2020年11月29日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “096k熊本歌劇団 3期生募集オーディション | 096k熊本歌劇団” (2021年11月1日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “メンバー | 096k熊本歌劇団”. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “新着ニュース | 096k熊本歌劇団”. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “コアミックスは熊本県高森町「エンタメ業界と連携した街づくり事業」に協力しています。”. COAMIX|株式会社コアミックス (2018年6月1日). 2021年11月16日閲覧。
- ^ “女性歌劇団員22人、高森町パート職員に 地域づくりや町の魅力発信|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “女性歌劇団員、地域おこしへ 11月移住、高森町パート職員に 情報発信にも一役|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社. 2021年11月16日閲覧。