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利用者:Armageron/archive/公開対局 (将棋)

公開対局(こうかいたいきょく)とは、プロ棋士の対局の様子を観覧席を設けて一般のファンに公開する対局のことである。対局開始時やその直後等のごく短時間の公開、インターネット・TV中継での公開だけでは公開対局とは言わない。タイトル戦で実施される場合は、午前は対局室(非公開)で午後から終局までが舞台上で公開対局となるケースが多い[1][2]

似たようなものとして「席上対局」(せきじょうたいきょく)があるが、イベントや大会などで観衆が見物したり観戦するためにその場の舞台上で行われる対局のことであり、一堂に会しての一斉対局や指導対局(多面指し)と並んで(対比して)対局の性格・形式を表す用語であるとも言える。イベント等で余興の一つとして行われる場合には「席上対局」と称することが多く、各地で開催される「将棋まつり」のイベントでも専ら「席上対局」が用いられている。

イベントや小規模な棋戦における公開対局、あるいは席上対局では、観客のために対局者のすぐ横で大盤解説が行われることもある。その場合、指示棒などで示しながら「この駒をこう使いたい」というように駒の名称や符号を伏せて大盤解説が行われる。

「公開対局」と「席上対局」は上述のような意味合いの違いにより往々にして使い分けられているが、どちらとも言えるとき(例えば棋戦がイベントで行われる場合)や、イベントの主催者側がどちらも強調したい場合に「公開席上対局」とつなげて使うときもある。


プロ棋戦における公開対局[編集]


棋戦以外で公開対局が行われた例[編集]

イベント等[編集]

※単発の一般公開イベントに関してはきりがないため割愛する。称号・段位はいずれも当時のもの。

プロ棋士 対 コンピュータ将棋ソフト[編集]

(注1)称号・段位はいずれも当時のもの。
(注2)「ソフト(市販品名)」となっているものは、「思考エンジン(アルゴリズム)ソフト名(それを採用している市販品ソフト名)」の意味。
対局日 プロ棋士 vs ソフト(市販品名) 手合割 持ち時間
備考
2003年5月5日 勝又清和五段 vs IS将棋東大将棋 二枚落ち 25分切れ負け
下手の「IS将棋」が完勝。第13回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフトとのエキシビション対局。[2]
2004年5月4日 勝又清和五段 vs YSSAI将棋 飛車落ち 25分切れ負け
下手の「YSS」の勝ち。第14回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフトとのエキシビション対局。
2005年5月5日 勝又清和五段 vs 激指 角落ち 25分切れ負け
下手の「激指」の勝ち。第15回世界コンピュータ将棋選手権優勝ソフトとのエキシビション対局。
2005年9月18日 橋本崇載五段 vs TACOS 平手 40分/切れたら1手60秒
第29回北國王将杯争奪将棋大会(小松市)における特別公開試合。飯田弘之ら開発の「TACOS」は橋本をあと一歩のところまで追いつめる健闘を見せ、これが一因となって日本将棋連盟棋士女流棋士全員に連盟の許可なく公の場でコンピュータ将棋ソフトとの対局を禁じる通達を出した。
2005年10月23日 森内俊之名人 vs YSSAI将棋 角落ち 初手から1手30秒
YSS」が同日のコンピュータ将棋王者決定戦で優勝し、第3回国際将棋フォーラム(日本将棋連盟主催)のイベントとして行われた。
2007年3月21日 渡辺明竜王 vs ボナンザ 平手 2時間/切れたら1手60秒
大和証券杯特別対局として行われた。[5]

席上対局が行われるイベント[編集]

会場[編集]

公開対局・席上対局は、各施設のイベントホール、イベント会場に設けられたステージ上で行われることが多い。中には、対局室となっている部屋をそのまま公開するケースもある。場所はイベント関連施設やホテルが多いが、次のような場所でも行われたことがある。

※段級位はいずれも当時のもの。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

{{game-stub}} {{DEFAULTSORT:こうかいたいきよく}} [[Category:将棋]]