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いわいどりのとりたん
いわいどりのとりたんとは、岩手県一関市室根町にある、「室根からあげ」で有名な株式会社オヤマで2021年4月より製造・販売されている冷凍食品の名称である。
概要
銘柄鶏「奥州いわいどり」の砂肝に特殊な加工をし、さらに表面に数本スリットを入れ、塩こうじを主体としたオリジナル調味液に漬け込んだ後、冷凍したものである。
歴史
従来より砂肝は焼き鳥の素材として使用されることが大半であった。
2020年、新型コロナウイルスの影響により飲食店の休業や売上低迷で行き場を失い、同社においては廃棄せざるをえない状況に陥った。
その反面、もも肉やむね肉の主要部位は需要が急増。鶏の生産量を増やさなければならなくなり、更に深刻化した砂肝の廃棄問題を回避するために商品化したのが誕生のきっかけである。
砂肝は鶏肉の部位の中で、家庭用商品としては決して人気の高い部位ではない。
その理由として、下記の4点があげられる。
①通常硬くて食べられない筋(銀皮)をナイフで除去して調理する必要があるため、手間がかかる。
②砂肝は冷蔵での流通が基本となるが、流通の過程で鮮度が落ち、内臓独特の臭いが発生してしまう。
③歯ざわりや食感が苦手。
④砂肝のフタコブラクダのような形状上、均一に火が通りにくい。
上記の欠点を克服するために、製造過程で下記の加工を施した。
①筋もつけたまま加工、除去する手間を省く。
②産地で加工し冷凍するので、臭みもなく、鮮度を維持できる。
③塩こうじを主体としたオリジナルタレを開発し、硬い筋は柔らかく、肉感は維持したまま商品化することに成功した。
④フライパンで均一に火が通りやすいような形状にカットを施した。
これらの加工により、子供から高齢者まで食べやすい商品を目指した。
また、砂肝の持つ食感が牛タンに似ていることから、「仙台の牛タン焼き」に見た目を近づけるために表面に数本スリットを入れた。
商品名の由来は「牛タン」を意識したものだが、鶏の舌と間違えられることを防ぐために、製品の形をかたどったイメージキャラクター「とりたん」を同社社員が描き、その名称を商品名とした。
イントネーションは「と」がアクセント。
味付は旨味のある塩味と、弾力のある食感が特徴である。
牛脂を使用し、フライパンでやや強火の火力で焼き付けると、メイラード反応により表面がこんがりと色づき、より牛タンのような味わい・食感・見た目が再現できる。
麦飯・とろろ・浅漬けと合わせて「とりたん定食」、ガーリック・野菜をバター醤油味で炒めて「ガーリックバター醤油炒め」等、様々なアレンジメニューを楽しめる他、バーベキュー素材としても扱いやすい。
2020年9月より商品開発を開始。
2021年4月に同社の運営するネットショップ「奥州いわいネット」にて販売を開始し、初日に2,000Pが完売した。
2021年5月には岩手県盛岡市にて記者会見開催。
その後新聞・テレビ・ラジオ等で取り上げられ、岩手・宮城県内におけるスーパー、お土産物店等でも販路を拡大していく。
今後の展開
そもそもフードロス削減を目的とし誕生した商品であったが、同社の経営方針「食文化の創造」「地域社会への貢献」「人間性の調和」を達成するために、岩手県のソウルフードとして成長し、来県者数を増やす・県内の鶏肉消費量を増やす・製造数量を増やして雇用の創出をはかることを目標としている。