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ムーヴ (Move) は、ダイハツ工業の生産するトールワゴンタイプの軽自動車である。
概要
[編集]ダイハツの主力車種でスズキ・ワゴンRやホンダ・ライフなどと同様、幅広い世代に人気がある。
2003年の1年間には1月から12月までの年間軽自動車販売台数でワゴンRを抜き第一位となる。後に派生車であるムーヴ ラテや、タントが発売されると、自社ユーザーを喰い合う結果となり、2004年以降の車種別販売台数でワゴンRに大きく水をあけられる状況が続いていた。しかし、2006年のフルモデルチェンジで再びワゴンRに肉薄する勢いを見せている。
歴史
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初代(L600 / L610系 1995-1998年)
[編集]- 1995年8月に初代ムーヴが発売。スズキ・ワゴンRの対抗馬として登場し、4代目ミラをベースにしていた。FF車がメインだが、マニュアル車にパートタイム4WD、オートマチック車にフルタイム4WDを用意していた。外装は、イタリアのデザイン会社I.DE.Aとダイハツの合作で、Aピラーからフロントバンパーに至るキャラクターラインとグリルレスのフロント廻り、縦型テールランプがデザイン上の特徴であった。当時のCMキャラクターはジャズピアニストの山下洋輔。
- ワゴンRと異なる点はドアの枚数は5枚で利便性を重視し、リアシートにヘッドレストを装備、ターボエンジン搭載グレードの設定などが上げられる。ムーヴ登場によりワゴンRはターボ追加、装備充実など商品力強化を行い、今日までライバル関係が続いている。
- 1997年6月にマイナーチェンジを実施し、人気挽回策としてヤング層にアピールするべくスポーティモデルの「カスタム」シリーズ(通称“裏ムーヴ”)を追加した。これに伴ない、従来のシリーズは標準車(通称“表ムーヴ”)と呼ばれた。カスタムはメッキグリルとフラッシュサイドのフロントフェンダーが特徴で、アメリカンミニバン風の悪っぽいイメージから人気車種となった。もっとも、標準車の個性的なデザインになじめない保守的なユーザーを取り込んだことも要因である。
- グレード名はミラ(CL、CX)とアトレー(SR)から流用していた。また4WD車にはZ4など当時のRVブームに沿った専用グレードも登場している。
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ムーヴ
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ムーヴ
(リア)
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2代目(L900 / L910系 1998-2002年)
[編集]- 1998年10月に軽自動車の規格改定にあわせ2代目にフルモデルチェンジ。これまで通り標準車とカスタムの2本立てとなっているが、標準車は2000年10月のマイナーチェンジの際に「カジュアル」という通称が付けられた。初代よりドアを流用している。また、2001年1月にはクラス初のディスチャージヘッドランプを採用したRSを追加、1ボディ3フェイスのバリエーションとなる。
- 標準車のデザインは、エクステリア・インテリア共にジウジアーロ率いるイタルデザインが担当。カスタム/RSは標準車を基本にダイハツ社内で手を加えたもの。従って、前期型標準車のカタログにはジウジアーロのサインが入っていた。
- 2001年、ダイハツが自ら標準車にセンターグリルを装着するというマイナーチェンジを行ったが、ジウジアーロ本人のイメージとかけ離れていたためにサインは削除された。
- 2代目は軽の中で群を抜いた居住空間の広さや開放感、視野の広さで好評だった。特にフロントガラスの傾斜・42度は、開放感を引き出す絶妙の角度と語り草になっている。
- ムーヴは女性ユーザーが多い事から過去ミラに設定されていたハローキティバージョンが設定されている。最初はカジュアルにハローキティバージョンが設定されていたが、マイナーチェンジでカスタムに設定が変更された。ミラTR-XX、ムーヴカスタムなど男性向け設定でありながら購入層は女性ユーザーが意外と多いという現れである。
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ムーヴ カスタム
前期
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3代目(L150 / L160系 2002年-2006年)
[編集]- 2002年10月15日 3代目にフルモデルチェンジ。標準車はカジュアルで上質感のある内外装デザインに対し、カスタムは若者向けの先進的でスポーティな内外装デザインとしていた。また、新開発のプラットフォームにより、従来モデルを凌ぐスペースユーティリティを確保している。
- 2004年8月23日 派生車のムーヴラテ(L550 / L560系)発売。若い女性を意識した丸みのある外観になっている。また、標準車やカスタムとはシャーシを共有せず、専用シャーシが与えられ、乗り心地や走りの質感が向上している。
- 2004年12月24日 標準車/カスタムがマイナーチェンジ。内外装のデザイン変更や環境性能の向上、グレードの整理などの変更を行った。
- 2005年8月26日 発売10周年を記念して特別仕様車「VS」を追加。当初はカスタムのみだったが、遅れて標準車にも追加。
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ムーヴ
前期 -
ムーヴ
前期
(リア) -
ムーヴ カスタム
後期 -
ムーヴ カスタム
後期
(リア)
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4代目(L175 / L185系 2006年-)
[編集]- 2006年10月5日に4代目へフルモデルチェンジ。外観デザインは軽トールワゴンでは珍しくフロントから流れるワンモーションフォルムとなっており、3代目に比較してホイールベースが100mm拡大され、居住性を良くしている。リアシートの座面は高く、前後に大きくスライドが可能である(ただし、後ろに下げすぎると安全面で問題が出てくる)。また、初代にみられたAピラーからフロントバンパーに至るキャラクターラインも復活している。
- 標準車とカスタムでは従来モデル以上に外観の差別化を図り、幅広いユーザー層の取り込みを狙う。既にエッセやソニカで採用されている新開発のKF型3気筒DOHC12バルブエンジンを全車に搭載(これに伴い4気筒のJB-DET型エンジンや既存の3気筒のEF型エンジンを廃止)、一部グレードにはCVTを採用して燃費向上を図る。なお、標準車には5速MTの設定もある。
- VSC、レーダークルーズコントロール、プリクラッシュセーフティシステムが、カスタムRSに設定されたが、これを選択すると、SRSサイドエアバッグが装着出来ないという、矛盾点も発生する。
- 安全装備であるディスチャージランプは、カスタムX以上のグレードに標準装備となっている。
- 3代目スズキ・ワゴンRに比べるとシートアレンジ、居住性で勝るが、値段がやや高めである(ミラも同じ傾向である)。ミラと比べると標準・カスタム共にムーヴのほうが装備が豊富で、ミラの最上位グレードにしか付かない装備が、ムーヴの中位グレードに装備されている例が多い。
- シャシは7代目ミラ(L275S/L285S)と共通である。なお、3代目の派生モデルであるムーヴラテは別車種として扱われ、継続販売されている。
モデル
[編集]- 標準MOVE
- MOVEカスタム
- RS 4WD CVT
- RS CVT
- R LIMITED 4WD 4速AT
- R LIMITED 4速AT
- X LIMITED 4WD CVT
- X LIMITED CVT
- X 4WD 4速AT
- X 4速AT
- L 4WD 4速AT
- L 4速AT
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ムーヴ
(カスタマイズモデル)
東京オートサロン
燃料電池自動車
[編集]ダイハツでは電気自動車を開発した技術力を元に、早くも1972年から燃料電池自動車を開発、ムーヴもそのベース車になっており、2種類が登場した。2005年からはタントFCHVも登場している(トヨタ・FCHVも参照)。
- ムーヴEV-FC
- ムーヴFCV-K-2
- 2代目をベースに2001年登場。トヨタ自動車との共同開発で高圧水素タンクを搭載する。2003年に国土交通大臣認定を受けて公道走行を開始。
CM
[編集]キャッチコピー
[編集]初代
- 「ムーヴしよう。」(標準車・前期)
- 「ムーヴがムーヴ」(標準車・前期)
- 「裏ムーヴ」(カスタム・後期)
2代目
- 「MOVEism」(カスタム・前期)
3代目
- 「その広さが、スモールを変えてゆく。」(標準車・前期)
- 「MOVE ON!」(カスタム・前期)
- 「せつないほど広い。」(標準車・前期)
- 「ひそめるほど広い。」(標準車・前期)
- 「スモールの常識をぶっちぎれ。」(カスタム・前期)
- 「私のおおらかスモール」(ラテ・前期)
- 「未体験スモール」(カスタム・後期)
4代目
- 「アクティブスペース!」(標準車・前期)
- 「独走スモール」(カスタム・前期)
出演者
[編集]初代
- 山下洋輔(標準車・前期)
2代目
3代目
4代目
CMソング
[編集]初代
- 「スパイダー」/山下洋輔(標準車・前期/CMに本人出演)
- 「GUITAR WONDER」/高中正義(標準車・前期)
- 「MIND BREAKER」/黒夢(カスタム・後期)
- 「少年」/黒夢(カスタム・後期/CMに本人出演)
- 「Shout at the Devil」/L'Arc~en~Ciel(カスタム・後期)
2代目
- 「ride on love.」/貴水博之(標準車・前期)
- CM用オリジナル曲(カスタム・前期)
- 「Believe,」/貴水博之(カスタム・前期/CMに本人出演)
- 「ドント・ストップ・ミー・ナウ」/クイーン(カスタム・後期)[3]
- CM用オリジナル曲/KONISHIKI(標準車、カスタム共通・後期/CMに本人出演)
- 「ザッツ・ザ・ウェイ」/KC&サンシャイン・バンド(RS・後期)[4]
3代目
- 「ヴィヴァルディ作曲マンドリン協奏曲ハ長調RV425」/CM用アレンジバージョン(標準車・前期)
- 「MOVE ON」/CHEMISTRY(カスタム・前期/CMに本人出演)[5]
- CM用オリジナル曲(標準車・前期)
- 「Us」/CHEMISTRY(カスタム・前期/CMに本人出演)
- 「You Got Me」/CHEMISTRY(カスタム・前期/CMに本人出演)
- 「Ordinary hero」/CHEMISTRY(カスタム・前期)
- 「自由への招待」/L'Arc~en~Ciel(カスタム・前期)[6]
- 「ネオメロドラマティック」/ポルノグラフィティ(カスタム・後期)[7]
- 「BLACK STONE」/Gackt(カスタム・後期)
- 「DON'T CALL ME CRAZY」/ポルノグラフィティ(カスタム・後期)
4代目
登場作品
[編集]TV・映画
[編集]- 『出動!ミニスカポリス』 -(TV) パトロールカー(初代)
脚注
[編集]- ^ 以前は日産・キューブのCMに出演
- ^ 以前はトヨタ・カローラランクスのCMに出演
- ^ のちにキリンビバレッジの飲料「NUDA」のCMに使われた。
- ^ のちにホンダ・ザッツのCMに使われた。
- ^ CHEMISTRYはのちにトヨタ・ウィッシュのCMソング「Two As One」(Crystal Kayと共演)を担当。
- ^ L'Arc~en~Cielは以前にトヨタ自動車のアジア地区企業広告のCMソング「get out from the shell」を、のちにスバル・レガシィのCMソング「MY HEART DRAWS A DREAM」を担当。
- ^ ポルノグラフィティはのちにスバル・インプレッサのCMソング「リンク」を担当。