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利用者:エリック・キィ/植物の和名

植物の和名を調べる際、YListは重宝する存在である。しかし海外産の種である場合、このYListに掲載されているものであっても問題が見られる事例が存在する。更に現在特筆性が十分にある筈の種でYListに掲載されておらず、様々な文献(特に非オープンアクセスのもの)を調べるとやっと言及例が見つかるといったものも数多く存在する。日本ですら植物学が導入される以前は八坂書房 編『日本植物方言集成』八坂書房、2001年。ISBN 4-89694-470-4 等に見られるような様々な方言名が用いられていた。その様な訳であるから、海外の植物(これは動物等に関してもあてはまる)に複数の呼称が存在し、日本語で執筆を行う者が海外の資料を参考とする際に典拠の違いや音写の表記揺れ等により様々な訳語が生み出される事にまで統一化の手が回らないというのは、これはもう致し方ない事であろう。以下ではこの様な種について、現行のウィキペディア日本語版における諸々の制約は踏まえた上で詳しく検討を行っていきたいと思う。(最終更新: Eryk Kij会話) 2021年7月7日 (水) 16:32 (UTC))

YList掲載種

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呼称に問題があるもの

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学名 分類 分布 詳細
Ulmus minor Mill.シノニム: Ulmus procera Salisb. ニレ科ニレ属 ヨーロッパから中央アジアおよびイラン北部および北西部、北西アフリカにかけて YList(2021年5月10日閲覧)にて Ulmus minor は「ヨーロッパニレ」、 Ulmus procera は「オウシュウニレ」とされている。しかし、『広葉樹材の識別: IAWA による光学顕微鏡的特徴リスト』(E. A. Wheeler・P. Baas・P. E. Gasson 編集、伊東隆夫・藤井智之・佐伯浩 日本語版監修、海青社、1998年)p. iii では『(前略)Ulmus procera ヨーロッパニレ(Ulmaceae ニレ科)は「ヨーロッパを代表するニレ属の樹種」を意味する程度の和名であり、この和名が Ulmus procera を示すことは一般的に受け入れられていない。(後略)』という文が見られる。

言及例は多いが呼称が一定でないもの

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学名 分類 分布 (POWO (2019) による) 詳細
Hymenaea courbaril L. マメ科 メキシコから熱帯アメリカにかけて 文献での言及例は多いものの、その呼称が一定でない。例を挙げると「オオイナゴマメ[1][2][3]、「クールバリル[4]、「クーバリル[5]、「オリノコイナゴマメ」・「コロボレ」・「クールパリル[6]、「ジャトバ[7]といった具合である。この中では「オオイナゴマメ」がもっとも有力か。と考えていたところ、2021年5月15日 (UTC) にYListに登録されていた事が確認された(「オオイナゴマメ」として、データ編集日は2020年4月13日)。

分類学的な問題に気を付けるべきもの

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学名 分類 分布 (POWO (2019) による) 詳細
Cleidion spiciflorum (Burm.f.) Merr.
および Cleidion javanicum Blume
トウダイグサ科 熱帯および亜熱帯アジアからバヌアツにかけて Cleidion spiciflorumコーナー & 渡辺 (1969:341) で「ジャワエノキフジ」として扱われている種であり、そのシノニムは同書で C. javanicum とされている。しかしWCSPでは C. spiciflorumAcalypha spiciflora Burm.f. のシノニムとされているが、これは現在 Unplaced という状態である(どうやら Kulju & van Welzen (2005) が根拠とされている模様)。なお C. javanicum の方は有効とされている。

Ylist未掲載種

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言及例は多いが呼称が一定でないもの

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学名 分類 分布 (POWO (2019) による) 詳細
Calycophyllum candidissimum (Vahl) DC. アカネ科 メキシコ中央部からエクアドル北東部、キューバ、コロンビア北東部からトリニダード島にかけて ニカラグアでは国樹とされている。熱帯植物研究会 編 (1996:418) では「ガヨボ」という日本語名が与えられており、パナマやコロンビアでの呼称とされる Guayobo が根拠とされているが、この日本語名は他の場所で用いられている様子が全く確認できず、そればかりか元となった Guayobo でGoogle検索しても有効な言及例が見つからない。Elsevier の辞書を鑑みるにこれはスペイン語 Guayabo の見間違いによる誤植であると考えられる。原音からすれば乖離した呼称であっても日本語圏で一定の定着が見られるのであればまだ諦めがつくが、そうでない限りこの様な呼称を記事名としてしまう事には激しい抵抗を覚える。しかも同書ではシクンシ科モモタマナ属Terminalia amazonia (J.F.Gmel.) Exell という全く分類学的に異なる種に中米での呼称 Guayabo に基づく「グアヤボ」という日本語名があてられており、仮にアカネ科のものの方を Guayabo と読み換える事が許されるとしても、衝突が生じてしまう。少なくとも二重の問題が存在するのである。木材に関する海外文献の訳書2種では「レモンウッド」(ギブス (2005))、「デガメ」(ウォーカー 編 (2006))という呼称が見られる。このうち「レモンウッド」は元の英語名 lemonwood で調べると分類学的に全く異なる種が他に3つも出てきた事を問題視して先回り的に曖昧さ回避ページレモンウッドを作ってしまっている[注 1]。一方、「デガメ」であれば元となったと思われるキューバのスペイン語名 degame に基づくと思われる。これは他の種と全く被らないという、スペイン語圏の植物名の事情[注 2]全体からすれば非常に稀有な例であり、もしカナ表記を記事名にあてるとすればこれが最も妥当な選択肢であると思われる。

言及例が少なくどれが良いか定まらないもの

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学名 分類 分布 (POWO (2019) による) 詳細
Andira inermis (W.Wright) DC. マメ科 メキシコから熱帯アメリカにかけて、熱帯アフリカ西部からウガンダにかけて アンジラノキコーナー & 渡辺 (1969:228)); アンゲリン(「英、仏、ブラジル、ペルー、ベネズエラ、ガイアナ」の呼称 angelin より、熱帯植物研究会 編 (1996:153))
Bhesa paniculata Arn.(シノニム: Kurrimia paniculata (Arn.) Wall. ex M.A.Lawson ケントロプラクス科英語版(旧ニシキギ科 南インド、タイの半島部からマレー群島区系西部および中央部にかけて ナンヨウマサキ渡辺 編 (1945)); クリミヤコーナー & 渡辺 (1969:440)); ベナック(マラヤ名: benak より、熱帯植物研究会 編 (1996:280))。
Brya ebenus (L.) DC. マメ科 原産はキューバ アメリカコクタンコーナー & 渡辺 (1969:236)); グラナディロ熱帯植物研究会 編 (1996:157)); コーカスウッドジャマイカンエボニー(以上、河村 & 西川 (2019:275))。英語名: West Indian ebony。
Castanospermum australe A.Cunn. ex Mudie マメ科 オーストラリアクイーンズランド州から同国ニューサウスウェールズ州北東部、バヌアツにかけて モレトンワングリ(英名 Moreton Bay chestnut より、熱帯植物研究会 編 (1996:163)); ブラックビーン(以上、河村 & 西川 (2019:279))。
Dysoxylum excelsum Blume(シノニム: D. arnoldianum K.Schum.[注 3] センダン科 ヒマラヤ中央部から中国(雲南省南部および南東部、甘粛省南西部)にかけておよびパプアジア英語版にかけて クリムノキコーナー & 渡辺 (1969:402)); ダイソックス熱帯植物研究会 編 (1996:253))。なおコーナー & 渡辺の方では D. macrothyrsum Miq.D. excelsum のシノニムとして掲載されているが、この D. macrothyrsumPOWO (2019) ではアンダマン諸島からオーストラリアクイーンズランド州北部及び北東部にかけて分布する別種 Dysoxylum alliaceum (Blume) Blume のシノニムとされている[8]
Endospermum diadenum (Miq.) Airy Shaw(シノニム: E. malaccense Benth. ex Müll.Arg.[9] トウダイグサ科 アンダマン諸島、タイの半島部からマレー群島区系西部にかけて ビロードガシワコーナー & 渡辺 (1969:346)); センドックセンドック熱帯植物研究会 編 (1996:220))。いずれでもマレー語名として sendok sendok が掲載。
Irvingia malayana Oliv. ex A.W.Benn. イルウィンギア科英語版 インドシナからマレー群島区系西部にかけて アービンギヤコーナー & 渡辺 (1969:392)); パウキジャン熱帯植物研究会 編 (1996:239))。いずれでもマレー語名が pauh kijang、英語名が barking deer's mango とされる。
Ixonanthes reticulata Jack イクソナンテス科(旧アマ科 中国南部から熱帯アジアにかけて イクソナンテスコーナー & 渡辺 (1969:325)); エンギランボロン熱帯植物研究会 編 (1996:212))。マレー語名は前者では inggi burong、後者では engiran burong とされる。
Pentaspadon motleyi Hook.f.(シノニム: P. officinalis Holmes ex King[10][11] ウルシ科 マレー群島区系西部、モルッカ諸島からパプアジアにかけて プラジョウノキコーナー & 渡辺 (1969:419)); ホワイトペロン熱帯植物研究会 編 (1996:270))。
Ploiarium elegans Korth.(シノニム: P. alternifolium (Szyszył.) Melch.[注 4] ヤチモクコク科(別名: ボンネティア科Bonnetiaceae; 旧ツバキ科 インドシナ南部からマレー群島区系西部にかけて ヤチモクコクコーナー & 渡辺 (1969:178)); リアンリアン熱帯植物研究会 編 (1996:117))。いずれでもマレー語名は riang riang とされる。
Sindora wallichii Benth. マメ科 マレー群島区系西部 シンドラノキ(マレー語名は単に sepetir、コーナー & 渡辺 (1969:309)); セプチールダウンタベル(マレー語名 sepetir daun tabel より、熱帯植物研究会 編 (1996:202))
Strombosia javanica Blume オラクス科 ミャンマー南部からマレー群島区系西部にかけて ストロンボシャコーナー & 渡辺 (1969:63)); ブリアンランダック(サラワク名 belian landak より、熱帯植物研究会 編 (1996:44))。
Tetramerista glabra Miq. テトラメリスタ科(旧ツバキ科) マレー群島区系西部からフィリピン(パラワン島)にかけて プナノキコーナー & 渡辺 (1969:180)); プナー熱帯植物研究会 編 (1996:118))。いずれでもマレー語名は punah とされている。

稀少な言及例に問題があるもの

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学名 分類 分布(POWO (2019) による) 詳細
Gardenia coronaria Banks[12] アカネ科クチナシ属 インドからマレー半島ランカウイ島)にかけて 熱帯植物研究会 編 (1996:421) では「エンカット」とされている(この名称は該当文献以外では一切見当たらない)。この名称の根拠はビルマ名として挙げられている Yeng khat であるが、結論から言えばこのカナ転写は原語からの隔たりが激しい。Yeng khat はビルマ語本来の綴りでは ရင်ခတ် [jɪ̀ŋɡaʔ] インガッ である。大野徹の『ビルマ語辞典』では ရင်ခတ် は「(植) クチナシ (アカネ科) の一種 Gardenia coronariaG. obtusifolia」の2つを表すとされ、この両者は互いに別種である。そして G. coronariaရင်ခတ်ကြီး インガッ・チー (ကြီး チーは〈大きい〉の意味、つまり全体では〈大きな ရင်ခတ်〉)G. obtusifoliaရင်ခတ်ကလေး インガッ・カレー (ကလေး カレーは〈子供〉の意味、つまり全体では〈ရင်ခတ် の子〉) と呼んで区別する事ができるともされているが、インガッ・チーの方は「(植) インガット (アカネ科) Gardenia coronaria」という書き方がされている。ရင်ခတ် が原語では生物学的に2種以上の種を指すという問題は G. obtusifolia に直接日本語の呼称が与えられた例は確認できないとでも言えば不問に付してしまう事も可能ではあるが、問題はビルマ語の発音を理解している筈(実際に左に示したIPAとは少し異なるが jingaˀ という形を示している)の大野氏が原語の音と微妙に異なるカナ転写「インガット」をあてている点である。確証はないが大野氏は他の植物名の項目を見るに 熱帯植物研究会 編 (1996) で確認できる呼称を用いる傾向が見られ、(例: 153頁の စင်ပြွမ်း に「ロワダン」、467頁の ဘွဲ့ချဉ် に「マラバリカバウヒニア」)、『熱帯植物要覧』で参照した呼称が余りに原音からかけ離れている為に手を加えたという可能性も疑われるが、あるいは単純に「インガット」という呼称が用いられた何らか典拠を参照したのかもしれない。
Mangifera caloneura Kurz ウルシ科マンゴー属 インドシナ 熱帯植物研究会 編 (1996:267) では「タウチャエト」とされている(この名称は該当文献以外では一切見当たらない)。この名称の根拠はビルマ名として挙げられている Taw thayet である。結論から言えばこのカナ転写は原語から著しくかけ離れたものである。Taw thayet はビルマ語本来の綴りでは တောသရက် /tɔ́ t̪əjɛʔ/ であり、これをカナ転写すると「トータイェッ」となる。တော トー は〈森〉、သရက် タイェッ は〈マンゴー〉の事で、全体で〈森のマンゴー〉あるいは〈野生のマンゴー〉という意味となる。
Wrightia arborea (Dennst.) Mabb.(シノニム: W. tomentosa Roem. & Schult. キョウチクトウ科ライティア属英語版 インド亜大陸から中国南部およびマレー半島にかけて 熱帯植物研究会 編 (1996:412) では「レトックセイン」とされている(この名称は該当文献以外の信頼できる情報源では一切見当たらない)。この名称の根拠はビルマ名として挙げられている Lettok thein であるが、結論から言えばこのカナ転写は原語から著しくかけ離れたもので、ビルマ語本来の綴りでは လက်ထုတ်သိမ် /lɛʔtʰoʊʔ t̪èʲɰ̃/ であり、これをカナ転写すれば「レットウッテイン」となる。なお、大野 (2000:644) の語釈では「エンボク」とされているが、これは中国語名「胭木」を日本語の音読みに当てはめただけのものと思われる。

分類学的な問題があるもの

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学名 分類 分布 (POWO (2019) による) 詳細
Homalium foetidum (Roxb.) Benth. ヤナギ科(旧イイギリ科 ミャンマーからパプアシアPapuasia)にかけて 熱帯植物研究会 編 (1996:317) 等ではパプアニューギニア名 malas から「マラス」とされている。これは妥当であるが、問題はコーナー & 渡辺 (1969:500) でこの分類名が Homalium propinquum C.B.Clarke(和名: マライホマリウム)のシノニムとされている点である。Applequist (2013:55) によれば、Sleumer (1954) は基準標本から H. propinquumH. foetidum のシノニムと判断していたが国際藻類・菌類・植物命名規約(ICN)を適用すると H. propinquum の基準標本は Blakwellia spiralis Wall. の基準標本 Wallich 4897A(正基準標本: K-K000591533)という事になり、これはビルマラーンスウッドHomalium tomentosum (Vent.) Benth.)のシノニムである。Wikispecies にマラスビルマラーンスウッド両方の原記載や標本(一部シノニムのものも含む)をまとめておいたので詳細はそちらを確認して貰いたいが、マラスの葉が楕円形であるのに対しビルマラーンスウッドの葉は倒卵形という明白な違いが存在する。そしてコーナー&渡辺の「マライホマリウム」は葉に関する直接の記述は存在しないものの、図版を見る限り楕円形でマラスの方である模様(独自研究)。
Terminalia pyrifolia (C.Presl) Kurz
および Terminalia calamansanai (Blanco) Rolfe
シクンシ科 アジア コーナー & 渡辺 (1969:585) は左記の2つを同種とし、「ハネミロバラン」の和名を与えている。確かに Catalogue of Life(厳密には World Plants が元データベース)では Terminalia calamansanay[注 5]が現在受容されている学名であり、T. pyrifolia (C.Presl) Kurz はそのシノニムとされている。ところが Catalogue of Life でも POWO (2019) でも T. calamansanai が受容された学名であるのは良いものの、T. pyrifolia (C.Presl) KurzT. calamansanai とは別種の Combretum pyrifolium (C.Presl) Kurz のシノニムとされている。更に先述の Catalogue of Life では Terminalia pyrifolia Wall. ex Steud. なる学名が Combretum pyrifolium (Wall.) Kurz のシノニムとされている([1])が、この2つの T. pyrifoliaen:isonym(見た目が同じで、かつ同じ模式標本に基づいて命名された学名)であるのか同名(見た目は同じだが、異なる模式標本に基づいて命名された学名)であるのかそこがはっきりしない。他に Pentaptera pyrifolia Wall.(Catalogue of Life)、Pentaptera pyrifolia C. Presl(Catalogue of Life、POWO (2019))というものも見られるが、もしこれらが isonyms である場合には Wall. こと Nathaniel Wallichによる1831年の記載()の方が C.Presl ことカレル・ボジヴォイ・プレスルによる1851年の記載(Abh. Königl. Böhm. Ges. Wiss., ser. 5, 6: 215)よりも早い為後者が無効となる筈であるが……。もしかするとウィキスピーシーズの Terminalia calamansanai で私がまとめた Terminalia bialata (Roxb.) Steud. の命名者が多くの植物学者達によりヴィルヘルム・ズルピッツ・クルツWilhelm Sulpiz Kurz)のものとされてきた問題と関連性があるのかもしれない。

脚注

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注釈

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  1. ^ ただ、実際に「レモンウッド」のカナ表記でアカネ科以外の3種が言及された例はタンザニア・ポレポレクラブのサイトを除いて見つからない為、これは少々過剰な措置であったかもしれない。
  2. ^ 余談となるが、熱帯植物研究会 編 (1996) を見ると同じスペイン語名を持つものの (特に中南米の) 国や地域によって指している種が全く異なるという事例が多々見受けられ、Google Booksを中心とするネット上での検索を試みると更に多くの選択肢が存在する事が判る事例も多い。たとえば wikt:zapatero 等を参照されたい。
  3. ^ 熱帯植物研究会 編 (1996:253) では Dysoxylum arnoldianum の方のみ掲載。これは非公開の Govaerts, R. (2000). World Checklist of Seed Plants Database in ACCESS D: 1-30141. で D. excelsum のシノニムと判定されている。
  4. ^ POWO (2019) によれば Turner (2018) でシノニムとする判断が下されている。
  5. ^ これはロルフがブランコの記載した学名 Gimbernatia calamansanaiバシオニムbasionym)としてモモタマナ属英語版へ組み替える際に種小名を calamansanay とした表記がそのままが反映されたものと思われるが、実際にはバシオニムの種小名が優先される為 calamansanai とすべきである。

出典

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  1. ^ コーナー & 渡辺 (1969:278).
  2. ^ 海外移住事業団 編 (1974:1008).
  3. ^ 岩佐 (2001:137)
  4. ^ 熱帯植物研究会 編 (1996:179).
  5. ^ ウォーカー 編 (2006).
  6. ^ Folch (2012).
  7. ^ スミソニアン協会 (2012).
  8. ^ POWO (2019) によれば非公開の Govaerts, R. (2000). World Checklist of Seed Plants Database in ACCESS D: 1-30141. で D. alliaceum のシノニムと判定されている。
  9. ^ Govaerts et al. (2021) によれば、Govaerts, R., Frodin, D.G. & Radcliffe-Smith, A. (2000). World Checklist and Bibliography of Euphorbiaceae (and Pandaceae) 1-4: 1-1622. The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew. で既に E. malaccenseE. diadenum のシノニムとする判断が行われている。
  10. ^ Phillip Parker King (1791-1856; 探検家) もしくは ジョージ・キング (植物学者) (1840-1909; 植物学者)
  11. ^ Ding Hou (1978:524) が P. officinalisP. motleyi のシノニムとする判断を行っている。
  12. ^ Nathan Banks (1868–1953) entomologist, Richard C. Banks (1940-) or ジョゼフ・バンクス (1743–1820) botanist

参考文献

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英語:

日本語:

英語・日本語:

関連文献

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英語:

  • Turner, I.M. (2018). “The importance of the plates in the Verhandelingen over de natuurlijke geschiedenis der Nederlandsche overzeesche bezittingen, Botanie for the nomenclature of South—East Asian plants”. Taxon 67 (3): 621–631. doi:10.12705/673.14.