コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:みたら/sandbox1

実体化した斬魄刀

[編集]

村正の能力によって斬魄刀が実体化し、持ち主の死神から独立した存在として登場する。彼らは斬魄刀の能力を自在に操り死神たちと対立するが、物語を通じて次第に持ち主との関係を修復し、再び斬魄刀としての役割を果たすことになる。

実体化した斬魄刀の多くは持ち主と似た性格を持つが、価値観や趣向には違いも見られる。作中ではこれを「持ち主たちの性格の本質」として説明している。原作者の久保帯人は実体化した斬魄刀について、「斬魄刀のデザインは、一応パラレルのつもりで観てください」と述べている[1]。また、実体化した「蛇尾丸」「花天狂骨」「双魚理」は二人組として登場し、花天狂骨は後に原作漫画の「千年血戦篇」にも登場した。

袖白雪(そでのしらゆき)
声 - 園崎未恵[2]
朽木ルキアの斬魄刀[3]雪女を想起させる白い着物を纏った銀髪の女性[3]。冷気を操る力を持つ[3]。自らの力に誇りを持ち、自由に振るまいたいという欲望から実体化した。ルキアとの対立を経て和解する。
蛇尾丸(ざびまる)
阿散井恋次の斬魄刀[3]。猿女と蛇男の二人組で[3]、互いを「サルの」「ヘビの」と呼び合っている。恋次を弱者とみなし、強くありたいという思いから実体化した。恋次に屈服するが、その態度に大きな変化はない。
猿女
声 - 斎賀みつき[2]
緑の毛皮を纏った大柄な女性。古風な言葉遣いをし、終始ふざけている蛇男をたしなめることが多い。
キャラクターデザイン
蛇女のデザインは『カラブリ!』に登場する性転換した蛇尾丸が基になっている。キャラクターデザインを担当した工藤昌史は、「蛇尾丸は『カラブリ』のときにちょっとだけ(妄想として)出てますよね。あそこからイメージを膨らませたんですよ。とりあえず巨乳と胸元のホクロっていうのだけは決まってたっていう(笑)」と述べている[4]
蛇男
声 - 真田アサミ[2]
ヘビの尻尾を持つ小柄な少年。飽きっぽい。
千本桜(せんぼんざくら)
声 - 平川大輔[2]
朽木白哉の斬魄刀[3]。仮面を被った武士のような姿[3]。表面的には白哉と対立しているが、実際には反乱直後に屈服しており、内密に村正の動向を探っていた。気が短く、態度は尊大[5]
雀蜂(すずめばち)
声 - 辻あゆみ[2]
砕蜂の斬魄刀[6]。小さな妖精のような姿。砕蜂と夜一の関係に不満を抱いており、これをきっかけに実体化した。砕蜂に屈服し、もとに戻る。多弁で恋愛に関する話題を好み、イケメンには目がない[6]
肉雫唼(みなづき)
卯ノ花烈の斬魄刀。顔を布のようなもので覆っており、素顔は見えない。元柳斎の結界解除に徹していた。涅マユリによって洗脳が解かれ、卯ノ花のもとへ戻った。
天譴(てんけん)
声 - 木村雅史
狛村左陣の斬魄刀[7]。巨漢の姿。恥ずかしがり屋な性格であり、口から炎を吐くことによって感情を表現する。厳霊丸と行動をともにしている。マユリによって洗脳が解かれ、狛村のもとへ戻った。
花天狂骨(かてんきょうこつ)
京楽春水の斬魄刀[3]。二人組の女性[3]。京楽の「自惚れた態度」に反発し実体化した。マユリによって洗脳が解かれ、京楽のもとへ戻った。
花天
声 - 藤村歩[2]
右目に眼帯をつけ、着物をまとった花魁のような女性。風流を好む性格で、一人称は「あちき」。
狂骨
声 - 嶋村侑
左目に眼帯をつけたくノ一のような姿の女性。無口で感情を表さず、背後から声をかけられると即座に臨戦態勢に入る。戦いに喜びを感じ、相手に止めを刺さずいたぶることを遊びとして楽しむ。花天曰く「風流を解さない子供」。花を好む一面もある。
氷輪丸(ひょうりんまる)
声 - 浜田賢二
日番谷冬獅郎の斬魄刀[3]。無口で二枚目な青年。記憶を失っており[8]、自身の真の持ち主を探し彷徨っていた。日番谷との戦いを通して自らの力と記憶を取り戻す。忠犬のように日番谷のもとから離れたがらない[3]
疋殺地蔵(あしそぎじぞう)
声 - 折笠富美子
涅マユリの斬魄刀[3]のような姿をしており[3]、鳴き声しか発さない。毒を撒き散らし暴れ回るが、マユリによって制御される。
双魚理(そうぎょのことわり)
声 - 嶋村侑[2]
浮竹十四郎の斬魄刀[3]烏帽子をかぶった双子の男の子で、いつも手をつないでいる。マユリによって洗脳が解かれ、浮竹のもとへ戻った。腕白で悪戯好きであり、病弱な浮竹を困らせている。
厳霊丸(ごんりょうまる)
声 - 高橋研二
雀部長次郎の斬魄刀[9]。背中に箱を背負った男性で[9]、古風な喋り方をする。持ち主である雀部が地味すぎるのを嫌い、反乱を起こした。雷系の技を使い、雨雲を発生させることもできる。本人曰く「雨天の中でこそ、真の力を発揮する」とのこと。天譴と行動をともにしている。マユリによって洗脳が解かれ、雀部のもとへ戻った。
キャラクターデザイン
工藤は厳霊丸のデザインについて、「雀部の、和風なんだか洋風なんだか分からないっていうところからのイメージですね。背中に背負ってる箱とか、イギリスのカテドラルっぽいデザインなんだけど、なぜか屋根は瓦になってるんです。 こういう箱みたいのを背負ってるっていうのと、避雷針のような武器を持ってるっていうのが久保先生のイメージで。雷系の斬魄刀なんです。打ち合わせのときにはじめて聞いたんですけど。」と述べている[9]
五形頭(げげつぶり)
声 - 樫井笙人
大前田希千代の斬魄刀[10]。肥満体形の男性で、持ち主と同様に油せんべいを好む。大前田のことを完全に格下だと見下しており、同時に彼が格下であることにも不満を抱いている。隠密機動に捕縛された後、技術開発局で実験台となる。マユリによって洗脳が解かれ、大前田のもとへ戻った。
侘助(わびすけ)
声 - 櫻井孝宏
吉良イヅルの斬魄刀[11]。長髪の男性。常にうつむいており、口を開くこともほとんどない[11]。マユリによって洗脳が解かれ、吉良のもとへ戻った。茶目っ気のある一面を見せることもある。
キャラクターデザイン
工藤は侘助のデザインについて、「侘助は、壁に貼り付けになってるっていうイメージということを久保先生から言われたんですが、それだと動けないよねっていうことで(笑)、壁を引っぺがしてきたような感じにしました。あと罪人っていうイメージもあったので、手枷や足枷をつけて、を持たせようかなと。」と述べている[11]。また、侘助というキャラクターについて、「あんまり戦いには向いてないと思いますね。(中略)侘助はきっとトドメを刺す人なんじゃないかな。」と分析している[11]
飛梅(とびうめ)
声 - 藤村歩[2]
雛森桃の斬魄刀[12]。天女のような姿をしている。おしとやかながら、どこか影のある性格。灰猫とは口論することが多いが、いつも行動をともにしている。雛森のことを大切に思いながらも[12]、彼女の現実逃避に苛立ちを感じていた。マユリによって洗脳が解かれ、雛森のもとへ戻った。
風死(かぜしに)
声 - 谷山紀章[2]
檜佐木修兵の斬魄刀[13]。痩身で黒い肌を持つ男。好戦的な性格をしており[13]、他人の命を奪うことに強い執着を抱いている。そのため、卑怯な戦法を取ることも厭わない。吉良は、これを檜佐木が普段理性で抑えている本能、またはそれによるストレスの現れだと推測している。マユリによって洗脳は解かれたが、檜佐木と和解することなく引き続き命を狙い続ける。
キャラクターデザイン
工藤は風死のデザインについて、「西洋の死神っぽくてとにかく体が細いっていうイメージだけ久保先生からいただいて、そこからデザインしました。道化師のイメージも入ってますね。」と述べている[13]。また、風死というキャラクターについて、「性格的には、戦いたくてしょうがないっていうキャラクター。檜佐木が原作で始解を出したときに、自分は風死を恐れているっていうことを言ってますよね。剣八に近いのかな。でもやっぱちょっと違いますよね。剣八よりもっと危うい感じじゃないかな。」と分析している[13]
久保は工藤がデザインした風死のデザインについて「すごく良かった」と称賛しており、コミックス第38巻の白ページに実体化した風死のラフイラストを描いている[14]
灰猫(はいねこ)
声 - たかはし智秋[2]
松本乱菊の斬魄刀[15]。巨乳で自由気まま性格をしており、乱菊を「オバサン」と呼んで挑発することが多い[15]。飛梅といつも行動をともにしている。オシャレに興味があり、体重を気にして甘いものを控える一面もある[15]。マユリによって洗脳が解かれ、乱菊のもとへ戻った。刀獣征伐の際には、一目惚れした刀獣・鳴之助との悲恋を経験する。
鬼灯丸(ほおずきまる)
声 - 武虎[2]
斑目一角の斬魄刀[16]。戦いを好むがマイペースな巨漢[16]。ほかの斬魄刀が持ち主の死神を「主」と呼ぶのに対し、鬼灯丸は一角のことを「相棒」と呼んでいる。卍解ができるにもかかわらず、始解のまま無理な戦い方を続ける一角を諌めるために実体化した。一角と引き分ける形で屈服した。
キャラクターデザイン・演出
工藤は鬼灯丸について、「鬼灯丸はもう……こういう感じですよねっていう(笑)。持ち主と同じようなイメージ。スロースターターなんで、第一話で出てくるときも一人だけ寝転んでたりという演出もしました。」と述べている[16]
瑠璃色孔雀(るりいろくじゃく)
声 - 寺島拓篤[2]
綾瀬川弓親の斬魄刀[17]。ナルシストで性格は弓親に似ており、そのため二人の間にはケンカが絶えない[17]。弓親が自らを「藤孔雀」と呼ぶことが気に入らず、反乱に加わった。弓親とは異なり、人前で自分の能力を使うことに抵抗はない。弓親との戦いで屈服した。
流刃若火(りゅうじんじゃっか)
山本元柳斎の斬魄刀。元柳斎が意識と引き換えに張った結界により実体化を免れていたが、覚醒に伴い実体化する。その威力は絶大であり、常に炎に包まれているため、実体化した姿は確認できない。実体化後、隊長たちを足止めするが、元柳斎によって屈服させられた。
瓢丸(ひさごまる)
声 - 中川里江
山田花太郎の斬魄刀。村正による斬魄刀反乱事件の終結後に登場。小型ロボットのような姿をしており、ドジな行動が目立つ。持ち主である花太郎に不満を抱いていなかったため洗脳を免れたが、その結果、斬魄刀の本来の姿に戻れなくなってしまった。花太郎に見捨てられたと思い込み、地下水路を拠点にして四番隊隊舎からさまざまな物資を盗み出し、生活を維持している。

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 『週刊少年ジャンプ』2009年32号、集英社、2009年7月20日、ASIN B0067158QC 目次。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 阿部記之; 工藤昌史; きだつよし(インタビュー)「瀞霊廷通信」『BLEACH-FAN』、2009年。オリジナルの2009年9月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20090912055448/http://www.bleach-fan.jp/report/index.html2024年10月4日閲覧 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 【斬魄刀異聞篇】『BLEACH』の中で、カッコいいと思う斬魄刀は?【人気投票実施中】”. ねとらぼ. アイティメディア (2021年1月13日). 2024年10月3日閲覧。
  4. ^ 蛇尾丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  5. ^ 千本桜”. BLEACH-FAN. 2010年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  6. ^ a b 雀蜂”. BLEACH-FAN. 2009年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  7. ^ 天譴”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月25日閲覧。
  8. ^ 氷輪丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  9. ^ a b c 厳霊丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  10. ^ 五形頭”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  11. ^ a b c d 侘助”. BLEACH-FAN. 2009年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  12. ^ a b 飛梅”. BLEACH-FAN. 2009年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月25日閲覧。
  13. ^ a b c d 風死”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  14. ^ 工藤 & 久保 (2009), p. 16.
  15. ^ a b c 灰猫”. BLEACH-FAN. 2009年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  16. ^ a b c 鬼灯丸”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  17. ^ a b 瑠璃色孔雀”. BLEACH-FAN. 2009年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 工藤昌史久保帯人「BLEACH新シリーズ展望TOP対談」『週刊少年ジャンプ特別編集増刊赤マルジャンプ』2009 SPRING、集英社、2009年6月9日、14-16頁、全国書誌番号:01005432