利用者:ほし そういちろう/sandbox
クラウンガラス(ソーダガラス、カリガラス)とは4〜7世紀に発展したクラウン法で製造されたガラスのことを指す。窓ガラスを作る際に球状(クラウン状)に吹いて広げたことから、この名がついた。[1][注釈 1]製造されたガラスはクラウンガラスと呼ばれ、光学ガラスの一つで低屈折率・低分散である。ケイ素酸ガラスのうち塩基成分がアルカリおよびアルカリ土類のガラスで、フリントガラスとの違いはフリントガラスのほうが屈折率が高く酸化鉛が使われている。[2]
加工方法
[編集]画像外部リンク | |
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http://www.nissouren.jp/laboratory/laboratory_detail/1377870985507bebeb1f285 クラウン法の説明と実際にできたガラスの写真 インテリア文化研究所/日本室内装飾事業協同組合連合会 |
吹き棹でガラスの球を膨らませ、反対側にポンテと言われる鉄棒を溶着し吹き棹を外す。吹き棹を外した穴を再加熱して、軟化したところでポンテを回転させ遠心力で円盤状のガラスを作りカットして使った。しかし、表面はでこぼこで大きさも限られた。これを期に窓にもガラスが使用されるようになった。[3]
主な組成と性質
[編集]組成は無水ケイ酸(Sio2)72%に炭酸カリウム(K2CO3)18%と炭酸カルシウム(CaCO3)10%で、性質は屈折率(nd)が1.6程度で、アッベ数が50~55である。[4]
歴史
[編集]・窓へのガラスを採用をしたのはゴシック大聖堂のステンドグラスが最初である。最古のステンドグラスはドイツ、ロマンティック街道沿いの11世紀末に建設されたアウグスブルグ大聖堂の「五預言者像」次にフランスのシャルトル大聖堂である。ステンドグラスは大聖堂に限定されステンドグラスは王が生活する宮殿でさえ使えなかった。そのため一般の住宅は吹きざらし[注釈 2]で物騒な夜は大部屋の頑丈な木製の鎧戸を閉めていた俗世間の建物にガラスが用いられようになったのルネサンス時代であった。[注釈 3]絶対王権力が確立され、治安も大幅に改善された。もう窓がガラスであっても問題はなかった。
関連項目
[編集]注釈
[編集]- ^ また円盤状のガラスの中央に跡が残る跡が王冠にのように見えたため、この名がついた。とも[1]
- ^ 一部の富裕層は薄い布や油紙を張って窓ガラスの代わりにしていた。[2]
- ^ フィレンツェのメディチ家と推察
出典
[編集]- ^ 日本国語大辞典,百科事典マイペディア,改訂新版 世界大百科事典,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版. “クラウンガラスとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年8月31日閲覧。
- ^ “Optical Glass”. www.edmundoptics.jp. 2024年8月31日閲覧。
- ^ “ガラス素材の総合問屋 関谷理化株式会社|ガラス板の歴史”. www.sekiyarika.com. 2024年8月31日閲覧。
- ^ “いくつかのガラスに対する光の屈折率”. 大阪教育大学. 2024年8月31日閲覧。