利用者:のぎ/アイドル戦国時代 初版
アイドル戦国時代(アイドルせんごくじだい)とは、マスメディアなどで遅くとも2010年5月[1]までに使用されるようになった、「アイドルを名乗るタレントの数」が「日本の芸能史上、最大」[2]という、数多くの女性アイドルグループが同時期に活動している状況を、「戦国時代」になぞらえた呼称である。
概要
[編集]ブームを引っ張るAKB48に、その姉妹グループであるSKE48、NMB48などがヒットを連発し[2]、HKT48や「公式ライバル」として発足した乃木坂46も後を追う[3]、というのみならず、女性アイドル界の全体を見渡しても、2010年から始まった多数の女性アイドルグループが一堂に会する共演イベントであるTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)の規模も、2012年の第3回には、「111組」もの参加[4][2]、「732人」もの出演者に達した[4]。
AKB48のブレイクなどから拡大を続ける女性アイドル界[3]で、AKB48を追う有力なグループとしては、2008年に始動して[2]2012年に本格的にブレイクした[3]、「激しいダンスを中心にしたハイテンションなパフォーマンスが特徴」の、スターダストプロモーション所属のももいろクローバーZが挙げられ[2]、メンバー・百田夏菜子も地上波TV番組にレギュラー出演するなどバラエティー番組にも露出し、また、芸能人の中でファンを公言する者の多さなどから、一般での知名度もCDの売り上げも上昇しつつあり、TVドラマ主題歌での布袋寅泰による作曲・編曲などの話題性も伴い、更なる躍進が見込まれている[3]。
ももいろクローバーZのファンが「モノノフ」と称される一方、「リンガー」と称されるファンを抱えるのが、2006年に始動したフジテレビのバラエティー番組・『アイドリング!!!』発のアイドリング!!!であり、「様々な企画に体当たりで取り組むバラエティー的な面白さで知られ」[2]、また、メンバーがグループ加入の当初から複数の異なる事務所に所属していることや2009年にAKBアイドリング!!!としてAKB48とのコラボレーションでCDも出すなど他のグループとの交流にも積極的であることなどから、上記のTIFを始めとする多数の女性アイドルグループが一堂に会する共演イベント等においては、中心的な役割を担っている[5][2]。
誕生から15周年を超えたモーニング娘。も様々な新機軸の販促を展開し、シングル数も通算50作を超えるなど人気が根強く[3]、彼女らを中心とするハロー!プロジェクトに所属する℃-ute、Berryz工房、スマイレージ、Buono!なども、歌やダンスなどのパフォーマンスの水準を高く維持しながら[2]、数多くの後発のアイドルグループの活動によって女性や若いファンらの裾野が広がったことなどもあって女性や10代のファンらを着実に増やしており、今後も更に新しいファンを獲得して行くことが見込まれる[3]。
また、これらのグループのメンバーの中でも特に、Buono!やBerryz工房のメンバーである「ももち」こと嗣永桃子、そして、アイドリング!!!のメンバーである菊地亜美らは、共に地上波TVバラエティー番組などで個人としても活躍の場を広げている[2]。
SUPER☆GiRLS、そして、東京女子流は、共にエイベックスグループの所属ながら、SUPER☆GiRLSが「みんなで育てるアイドル」である一方、アーティスト色の強いのが東京女子流、という好対照な特徴を有し、CDの売り上げで勝るSUPER☆GiRLSに対し、熱心なファンを抱える東京女子流、とも言え[2]、また、そのSUPER☆GiRLSの「妹分」としてメジャーデビューしたCheeky Paradeも注目されている[3]。
他に先んじて海外に進出するなど別格と言えるのがPerfumeであり、また、似たテクノポップ系統の楽曲の3人組で新潟から発信のローカルアイドルとして活動するNegicco、そして、メジャーデビューからシングル週間1位を記録したPASSPO☆、或いは、中野風女シスターズが異色の「男装」で活動する風男塾、また、「北欧の風に乗ってやってきた、清楚でイノセンスな雰囲気の女の子ユニット」を称する2人組・バニラビーンズ、加えて、小・中学生から成るさくら学院、と一定の知名度を有するグループだけでも、これだけの名が挙がる[2]。
更に、Fairies、9nine、アリス十番、でんぱ組.inc、と沢山のグループが独自の特色を持って活動しており[2]、そして、福岡のLinQ、宮城・仙台のDOROTHY LITTLE HAPPY、愛媛のひめキュン フルーツ缶など、各地のローカルアイドルも相次いで全国に進出するなど、従来にも増して「アイドル戦国時代」の競争も激しさを増すことが予想されるが、その中から多くのヒットが生まれ、音楽界・アイドル界の更なる活性化をもたらすことが期待される[3]。
メディアにおける使用
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2010年
[編集]- 4月3日 - 「スマイレージが1万人の笑顔でメジャーデビュー決定」(ナタリー)
- スマイレージのメンバー・福田花音の「アイドル戦国時代の先頭をスマイレージが突っ走ります!」という発言を紹介[6]。
- 5月17日 - 「総勢59人!『MJ』収録に人気女性アイドル7組が集結」(ナタリー)
- ももいろクローバーのメンバー・早見あかり(当時)の「最近、アイドル戦国時代と言われていますが、私たちももいろクローバーが狙うのは、アイドル戦国時代で天下を取ることです。」という発言を紹介[7][8]。
- 5月19日 - 「G(グラビア)ザテレビジョン vol.16」の予告
- 「『アイドル戦国時代』をリードするAKB48、SKE48がW表紙で登場します。」と紹介[1]。
- 10月15日 - 「私立恵比寿中学の神曲 『えびぞりダイアモンド!!』のなんちゃってミュージックビデオ!?」(GirlsNewsサイト)
- 私立恵比寿中学を「アイドル戦国時代のネクストジェネレーションとして注目株です。」と紹介[9]。
- 12月29日 - 「SUPER☆GiRLS・東京女子流・ぱすぽ☆・・・ 注目アイドルが下北に大集合」(GirlsNewsサイト)
- 「2010年はアイドル戦国時代と言われ、多数のアイドルがライブを中心に活動を行っている。」と言及[10]。
2011年
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2012年
[編集]- 2月17日 - 「Perfume成功の裏に過酷なアイドル事情」(YOMIURI ONLINE)
- 「芸能界はアイドル戦国時代といわれます。」と言及[12]。
- 10月9日 - 「ポストAKBはどうなる? アイドル戦国時代の行方」(YOMIURI ONLINE)
- 広く「アイドル戦国時代」を評論[2]。
- 12月9日 - 「【12年ヒット分析】新旧グループから地方アイドルまで~“アイドル戦国時代”さらに激化」(オリコンニュース)
- 広く「アイドル戦国時代」を評論[3]。
2013年
[編集]- 2月18日 - 「アイドル戦国時代にオスカー参入『ウナガール』ネット投票も」(NEWSポストセブン)
- タイトルなどで複数回「アイドル戦国時代」と言及しながら、オスカープロモーションがX21というグループで「この戦国時代に名乗りを挙げた。」と紹介[13]。
- 3月12日 - 「ももち『AKB、ももクロに負けない』 アイドル戦国時代に宣戦布告」(オリコンニュース)
- Berryz工房のメンバー・嗣永桃子の「アイドル戦国時代と言われているなかで、AKB48さんやももいろクローバーZさんに負けないように頑張りたい」という発言を紹介[14]。
- 4月26日 - アイドル戦国時代だからこそ生まれた異色イベント【週末アイドル情報】(日刊SPA!)
- 記事タイトルなどで複数回、「アイドル戦国時代」と言及[15]。
- 4月29日 - 「【酒井充の政界××話】AKBとネット選挙解禁と参院選」(産経新聞)
- 「ネット選挙」という政治に関する記事の中で、「以前のアイドルとの交流といえば、ファンクラブ中心のたまに開かれるイベントとファンレターのやりとりが中心だった。その交流がサイバー空間に移り、アイドル戦国時代といわれる中で最もうまく活用したのがAKBだった」と言及[16]。
- 5月1日 - 「【ブレーク寸前!? 郷土のホープ】(3)知名度急上昇「川崎純情小町☆」 紅白・海外 夢に向かって」(産経新聞)
- 記事の冒頭で「近年、全国各地でご当地アイドルが続々と誕生するアイドル戦国時代を迎えている。」と言及[17]。
- 5月2日 - 「らぶどる、なあ坊豆腐@那奈らが8時間歌い踊った【フォトレポート】」(日刊SPA!)
- 記事の冒頭で「アイドル戦国時代と言われる昨今。」と言及[18]。
- 5月9日 - 「アイドルの立ち位置を変えたアイドルグループとは?」(週刊プレイボーイのニュースサイト - 週プレNEWS)
- 記事の冒頭で「現在は群雄割拠の“アイドル戦国時代”。」と言及。[19]。
- 5月16日 - 「TIF出演が決まったアイドルを今のうちにチェック!【週末アイドル情報】」(日刊SPA!)
- 「群雄割拠のアイドル戦国時代」と言及[20]。
多数の女性アイドルグループの共演イベント
[編集]- TOKYO IDOL FESTIVAL(2010年 - )
- フジテレビの番組・『アイドリング!!!』発の、「アイドル多様化時代の先駆者」を自任する女性アイドルグループである、アイドリング!!!が「ホスト役」[5]を務める。
- 指原莉乃プロデュース『第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』(2012年6月25日)
- AKB48からHKT48へ移籍した指原莉乃「総合プロデューサー」の冠イベントで、NHK BSプレミアム、NHK総合テレビジョンで放送され、エイベックス・マーケティングからDVDとしてリリースされた。
- IDOL-NATION(2012年8月11日)
- エイベックスグループが主催するa-nation(2012年)の一環として開催された。
脚注
[編集]- ^ a b “Gザテレビジョン編集部ブログ Gザテレビジョンは来週月曜日、24日発売です!”. ザテレビジョン (2010年5月19日). 2013年4月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “ポストAKBはどうなる? アイドル戦国時代の行方 今を読む:文化 Biz活 ジョブサーチ YOMIURI ONLINE(読売新聞)”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2012年10月9日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “【12年ヒット分析】新旧グループから地方アイドルまで~“アイドル戦国時代”さらに激化 (AKB48) ニュース-ORICON STYLE-”. オリコン (オリコン). (2012年12月9日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ a b ““アイドル戦国時代”の懐の広さを垣間見る──『インディーズ・アイドル名鑑』(1-3) - 日刊サイゾー”. サイゾー (サイゾー). (2012年11月1日) 2013年5月5日閲覧。
- ^ a b “NEWS 指原莉乃 オフィシャルサイト”. エイベックス・マーケティング. 2013年4月23日閲覧。
- ^ “ナタリー - スマイレージが1万人の笑顔でメジャーデビュー決定”. ナタリー (ナターシャ). (2010年4月3日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ 同日に公開収録された『MUSIC JAPAN』(NHK総合テレビジョン)の「MUSIC JAPAN 女性アイドル大特集!」(5月30日に放送)に、アイドリング!!!、AKB48、スマイレージ、東京女子流、バニラビーンズ、モーニング娘。、ももいろクローバーの計7組が出演し、同番組における女性アイドルグループの共演として過去最多のグループ数となったことを伝える記事。
- ^ “ナタリー - 総勢59人!「MJ」収録に人気女性アイドル7組が集結”. ナタリー (ナターシャ). (2010年5月17日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ “私立恵比寿中学の神曲 「えびぞりダイアモンド!!」のなんちゃってミュージックビデオ!?”. GirlsNews (つくばテレビ). (2010年10月15日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ “SUPER☆GiRLS・東京女子流・ぱすぽ☆・・・ 注目アイドルが下北に大集合”. GirlsNews (つくばテレビ). (2010年12月29日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ ““着せ替え”アイドル・放課後プリンセス、8月デビュー ニュース-ORICON STYLE-”. オリコンニュース (オリコン). (2011年7月7日) 2013年5月16日閲覧。
- ^ “(21)Perfume成功の裏に過酷なアイドル事情 芸能情報の嘘とホント 生き方!私流 新おとな総研 YOMIURI ONLINE(読売新聞)”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2012年2月17日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ “NEWSポストセブン|アイドル戦国時代にオスカー参入「ウナガール」ネット投票も”. NEWSポストセブン (小学館). (2013年2月18日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ “ももち「AKB、ももクロに負けない」 アイドル戦国時代に宣戦布告 (嗣永桃子) ニュース-ORICON STYLE-”. オリコン (オリコン). (2013年3月12日) 2013年4月23日閲覧。
- ^ “アイドル戦国時代だからこそ生まれた異色イベント【週末アイドル情報】 日刊SPA!”. SPA! (扶桑社). (2013年4月26日) 2013年5月16日閲覧。
- ^ “【酒井充の政界××話】AKBとネット選挙解禁と参院選+(1-3ページ) - MSN産経ニュース”. 産経新聞 (MSN). (2013年4月29日) 2013年5月3日閲覧。
- ^ “【ブレーク寸前!? 郷土のホープ】(3)知名度急上昇「川崎純情小町☆」 紅白・海外 夢に向かって+(1-3ページ) - MSN産経ニュース”. 産経新聞 (MSN). (2013年5月1日) 2013年5月16日閲覧。
- ^ “らぶどる、なあ坊豆腐@那奈らが8時間歌い踊った【フォトレポート】 日刊SPA!”. SPA! (扶桑社). (2013年5月2日) 2013年5月16日閲覧。
- ^ “アイドルの立ち位置を変えたアイドルグループとは? - ライフ - 週刊プレイボーイのニュースサイト - 週プレNEWS”. 週刊プレイボーイ (集英社). (2013年5月9日) 2013年5月16日閲覧。
- ^ “TIF出演が決まったアイドルを今のうちにチェック!【週末アイドル情報】 日刊SPA!”. SPA! (扶桑社). (2013年5月16日) 2013年5月16日閲覧。
外部リンク
[編集]
[[Category:日本のアイドルグループ|*]]
[[Category:日本のアイドル|*]]
[[Category:アイドル]]