利休七種茶碗
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利休七種茶碗あるいは長次郎七種とは、楽焼の創始者・長次郎作の茶碗のうち、千利休が名作と見立てたと伝えられる七種の茶碗[1][2]。黒楽茶碗3種、赤楽茶碗4種から構成されている[1]。
概要
[編集]黒楽・赤楽 | 銘 | 命銘の理由 | 補足 |
---|---|---|---|
黒楽茶碗 | 大黒(おおぐろ) | 大ぶりな茶碗であるため[要出典] | 重要文化財、1953-03-31指定[3]。 |
黒楽茶碗 | 東陽坊(とうようぼう) | 利休の高弟で真如堂東陽坊の住職であった東陽坊長盛(ちょうせい、1515-1598)に贈られたため[4][5]。 | 重要文化財、1962-06-21指定、「古くから長次郎の七名碗に挙げられた黒茶碗三個の内の一つ。本碗の静かな作域は、「大黒」銘の碗と同趣であり、焼成も優れた碗である。」[6]。 |
黒楽茶碗 | 鉢開(はちびらき) | 托鉢をするという意味[要出典] | |
赤楽茶碗 | 木守(きまもり) | 来年もよく実る様にという祈りをこめて、わざと木に1つだけ残しておく果実から見立てて [要出典] | 陶芸家としても知られた武者小路千家三世(利休から数えて六世)真伯宗守は、本作の写しを作り、その後に本作を高松松平家に献上した[7]。 |
赤楽茶碗 | 早船(はやふね) | 利休が茶会のため高麗から早船で運ばせたと偽って語ったという逸話から[8] | 2013年現在、畠山記念館蔵、長次郎七種の赤楽茶碗では現存唯一[8]。 |
赤楽茶碗 | 臨済(りんざい) | 山の形を連想(京都臨済宗の五山)を連想させるため[要出典] | |
赤楽茶碗 | 検校(けんぎょう) | 検校(盲目の僧侶の最上位)に因んで[要出典] |
脚注
[編集]- ^ a b 小学館『日本国語大辞典』ジャパンナレッジ版—「長次郎七種」。2013-12-28閲覧。
- ^ 講談社『日本人名大辞典』ジャパンナレッジ版—「長次郎」。2013-12-28閲覧。
- ^ 文化庁文化遺産データベース「楽焼黒茶碗(大黒)」 2013-12-28閲覧。
- ^ 講談社『日本人名大辞典』ジャパンナレッジ版—「東陽坊長盛」。2013-12-28閲覧。
- ^ 小学館『日本国語大辞典』ジャパンナレッジ版—「東陽坊」。2013-12-28閲覧。
- ^ 文化庁文化遺産データベース「楽焼黒茶碗(東陽坊)」 2013-12-28閲覧。
- ^ 小学館『日本大百科全書』ジャパンナレッジ版— 筒井紘一「武者千家」。2013-12-28閲覧。
- ^ a b 赤楽茶碗 銘 早船 楽長次郎作|畠山記念館。2013-12-28閲覧。