出世稲荷神社 (京都市)
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出世稲荷神社 | |
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本殿(移転前) | |
所在地 | 京都府京都市左京区大原来迎院町148 |
位置 | 北緯35度7分0.6秒 東経135度49分53秒 / 北緯35.116833度 東経135.83139度座標: 北緯35度7分0.6秒 東経135度49分53秒 / 北緯35.116833度 東経135.83139度 |
主祭神 | 宇迦之御魂命 |
創建 | 天正15年(1587年) |
例祭 | 4月8日 |
出世稲荷神社(しゅっせいなりじんじゃ)は、京都市左京区にある神社である。宇迦之御魂命(稲荷神)を祭神とする。
歴史
[編集]元は豊臣秀吉の聚楽第の邸内社として創建されたものである。豊臣秀吉は幼いころから稲荷神を信仰しており、天正15年(1587年)に造営した聚楽第にも稲荷神を勧請した。翌年、後陽成天皇が聚楽第に行幸し、稲荷社に参拝したときに、立身出世を遂げた秀吉に因んで「出世稲荷」の号を授けたという。聚楽第取り壊しの後も元の場所に鎮座していたが、寛文3年(1663年)に二条城西方の千本通沿い(千本旧二条付近、京都市上京区千本通竹屋町下ル)に遷座した[1]。この地は平安京大内裏の大極殿入口にあった、応天門の跡地と比定されている。
出世開運の神として大名・公家から庶民までの崇敬を受けた。江戸時代後期には庶民が寄進した300本を超える鳥居が立ち並んでいたという[1]。
近代に入ると千本通界隈が映画興行の街として繁栄したため、牧野省三や尾上松之助が鳥居を寄進した[2]。
地域に氏子がないこと、文化財指定がないことなどから、老朽化した社殿の維持・修復が困難となり、境内地を売却。2012年(平成24年)6月に京都市上京区より左京区大原に移転した[1]。
電停名・バス停留所名
[編集]移転前、上京区に所在していた頃は、京都市電千本線の最寄りの停留所名に「出世稲荷前」が用いられ、市電廃止後も京都市営バスのバス停名として引き継がれていた。
左京区への移転後、ダイヤ改正までは「出世稲荷前」の名称が変更されなかったが、2013年春季のダイヤ改正にて京都市交通局、京都バス、西日本ジェイアールバスの各社局は停留所名を「千本旧二条」と改めた[3]。
祭事
[編集]- 1月:元旦 歳旦祭 一年の無事平穏を祈るお祭
- 2月:節分祭 厄除け・魔除け・災難除けのお祭 豆まき(福銭入り)・ひいら木授与 出世神楽奉納
- :初午祭 五穀豊穣・商売繁盛のお祭
- 4月:出世稲荷大祭 広くご神徳を賜るお祭
- 6月30日:大祓祭 罪・穢れを払うお祭
- 11月8日:火焚祭 秋の収穫に感謝するお祭
- 12月31日:大祓祭 罪・穢れを払うお祭
- :除夜祭 無事一年間を過ごし得たことに感謝するお祭
アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 出世稲荷、大原へ移転 老朽、資金難で - ウェイバックマシン(2012年6月8日アーカイブ分)(オリジナル:“出世稲荷、大原へ移転 老朽、資金難で”. 京都新聞 (2012年6月8日). 2013年1月30日閲覧。)
- ^ “京都いんふぉ 千本通かいわい”. 京都新聞 (2008年3月8日). 2013年1月30日閲覧。
- ^ 「千本旧二条」にバス停名変更 京都市交通局、神社移転で - ウェイバックマシン(2013年1月29日アーカイブ分)(オリジナル:“「千本旧二条」にバス停名変更 京都市交通局、神社移転で”. 京都新聞 (2013年1月29日). 2013年1月30日閲覧。)
関連項目
[編集]- 出世稲荷神社 - 他の同名の神社