内山秀夫
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内山 秀夫(うちやま ひでお、1930年2月13日 - 2008年4月6日)は、日本の政治学者。専門は政治学。学位は、博士(法学)(慶應義塾大学・論文博士・1999年)(学位論文「比較政治の方法に関する研究」)。慶應義塾大学名誉教授。
略歴
[編集]東京生まれ。1953年慶應義塾大学経済学部卒業後、同大学法学部に学士入学し、1958年に卒業。経済学部時代は、前田祐吉と同級生だった。
アメリカ合衆国連邦議会研究員を経て、1967年同大学法学部助教授就任、1973年より教授。1988年慶應義塾福澤研究センター所長。その後1994年から1998年まで新潟国際情報大学学長を務める。1995年慶應義塾大学名誉教授。1999年「比較政治の方法に関する研究」で慶應義塾大学より博士(法学)の学位を取得。
著書
[編集]単著
[編集]- 『政治発展の理論と構造』(未來社, 1972年)
- 『第三世界と現代政治学』(れんが書房, 1974年)
- 『政治文化と政治変動』(早稲田大学出版部, 1977年)
- 『政治学における現代』(三一書房, 1979年)
- 『政治における理想と現実』(三一書房, 1980年)
- 『民族の基層』(三嶺書房, 1983年)
- 『日本の政治環境』(三嶺書房, 1988年)
- 『比較政治考』(三嶺書房, 1990年)
- 『政治は途方に暮れている――その理念と現実』(日本放送出版協会〈NHKブックス〉, 1994年)
- 『私立の立場から』(日本経済評論社, 1994年)
- 『政治と政治学のあいだ』(日本経済評論社, 1998年)
- 『増補・民族の基層』(日本経済評論社, 2006年)
- 遺著『いのちの民主主義を求めて』(遺稿集刊行委員会編、影書房, 2015年)
共著・編著
[編集]- (岡野加穂留・堀江湛・内田満)共著『デモクラシーの構造――政治参加と政治学』(日本放送出版協会「NHK市民大学叢書」, 1976年)
- 『一五〇年目の福澤諭吉――虚像から実像へ』(有斐閣選書, 1985年)
- 『社会主義と日本改造』(龍渓書舎, 1989年)
- 『政治的なものの今』(三嶺書房, 1991年)
- 『講座政治学(1)政治理論』(三嶺書房, 1999年)
共編著
[編集]- (内田満・河中二講・武者小路公秀)『現代政治学の基礎知識』(有斐閣ブックス, 1975年)
- (内田満)『政治学を学ぶ』(有斐閣選書, 1976年)
- (有賀弘・藤原保信・鷲見誠一・田中治男)『政治思想史の基礎知識――西欧政治思想の源流を探る』(有斐閣ブックス, 1977年)
- (栗原彬)『昭和同時代を生きる――それぞれの戦後』(有斐閣選書, 1986年)
- (薬師寺泰蔵)『グローバル・デモクラシーの政治世界――変貌する民主主義のかたち』(有信堂高文社, 1997年)
訳書
[編集]- S・M・リプセット『政治のなかの人間――ポリティカル・マン』(創元新社, 1963年)
- C・E・ブラック『近代化のダイナミックス――歴史の比較研究』(慶應通信, 1968年)
- D・E・アプター 『近代化の政治学』(未來社(上下), 1968年、新版 全1巻 1982年)
- S・M・リプセット編『学生と政治』(大久保貞義共編訳、未來社, 1969年)
- I・デ・ソラ・プール編『現代政治学の思想と方法』(勁草書房, 1970年)
- ロバート・A・ダール『民主主義理論の基礎』(未來社, 1970年、新版1978年)
- フランツ・ノイマン/マルクーゼ編『政治権力と人間の自由』(訳者代表、河出書房新社, 1971年)
- 新版『民主主義と権威主義国家』三辺博之・倉沢康一郎・萬田悦夫と共訳、1977年。
- S・M・リプセット『国民形成の歴史社会学――最初の新興国家』(宮沢健共訳、未來社, 1971年)
- サミュエル・ハンティントン『変革期社会の政治秩序』(サイマル出版会(上・下), 1972年)
- E・E・シャットシュナイダー『半主権人民』(而立書房, 1972年)
- バーナード・クリック『現代政治学の系譜――アメリカの政治科学』(時潮社, 1973年)
- ジョー・オールマン『創造の政治学』(而立書房, 1976年)
- R・T・ホルト/J・E・ターナー編『比較政治の方法』(共訳、勁草書房, 1976年)
- W・J・M・マッケンジー『政治と社会科学』(共訳、未來社, 1977年)
- アイザイア・バーリンほか『歴史における科学とは何か』(編訳、三一書房, 1978年)
- ハインツ・ユーロー『行動政治学の基礎』(政治科学シリーズ:東海大学出版会, 1978年)
- ロバート・A・ダール/エドワード・R・タフティ『規模とデモクラシー』(慶應通信, 1979年)
- アーレンド・レイプハルト『多元社会のデモクラシー』(三一書房, 1979年)
- D・R・シーガル『デモクラシーの政治社会学』(監修・訳、早稲田大学出版部, 1980年)
- J・リンス『民主体制の崩壊――危機・崩壊・均衡回復』(岩波書店「岩波現代選書」, 1982年)
- G・A・アーモンド『現代政治学と歴史意識』(共訳、勁草書房, 1982年)
- R・J・ハリソン『プルーラリズムとコーポラティズム』(勁草書房, 1983年)
- マクファーソン/ギアーツほか2名『国家はどこへゆくのか』(丸山正次共訳、御茶の水書房, 1984年)
- N・グレーザー/D・P・モイニハン編『民族とアイデンティティ』(三嶺書房, 1984年)
- クリスチャン・ベイ『解放の政治学』(岩波書店「岩波現代選書」, 1987年)
- ロバート・A・ダール『経済デモクラシー序説』(三嶺書房, 1988年)
- ジョゼフ・ロスチャイルド『エスノポリティクス――民族の新時代』(三省堂, 1989年)
- S・N・アイゼンスタット『文明としてのヨーロッパ――伝統と革命』(刀水書房「人間科学叢書」, 1991年)
- アダム・プシェヴォルスキ編『サステナブル・デモクラシー』(日本経済評論社, 1999年)
- ヒュー・バイアス『敵国日本――太平洋戦争時、アメリカは日本をどう見たか?』(増田修代共訳、刀水書房「刀水歴史全書」, 2001年)
- M・ベアー/M・ジューエル/L・サイゲルマン編『アメリカ政治学を創った人たち――政治学の口述史』(監修・訳、ミネルヴァ書房, 2001年)
- ヒリス・ローリィ『帝国日本陸軍』(日本経済評論社, 2002年)
- アンドリュー・ギャンブル 『政治が終わるとき?――グローバル化と国民国家の運命』(新曜社, 2002年)
- リチャード・ストーリィ『超国家主義の心理と行動――昭和帝国のナショナリズム』(日本経済評論社, 2003年)
- ヒュー・バイアス『昭和帝国の暗殺政治――テロとクーデタの時代』(増田修代共訳、刀水書房「刀水歴史全書」, 2004年)
- T・A・ビッソン『敗戦と民主化――GHQ経済分析官の見た日本』(慶應義塾大学出版会, 2005年)
- W・フライシャー『太平洋戦争にいたる道――あるアメリカ人記者の見た日本』(刀水書房「刀水歴史全書」[1], 2006年)