共和国運動
共和国運動 Mouvement National Républicain | |
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幹部 | ウーバー・サヴォン |
成立年月日 | 1999年10月2日 |
本部所在地 | フランス ノワジー=ル=グラン |
政治的思想・立場 |
極右 新右翼 国民保守主義 経済的自由主義 欧州懐疑主義 |
公式サイト | Mouvement national républicain |
共和国運動(きょうわこくうんどう, Mouvement national républicain)は、ブルーノ・メグレによって創設されたフランスの極右[1]政党である。国民保守主義を掲げている。略称はMNR。国民共和運動とも。
概要
[編集]ジャン=マリー・ル・ペン党首に次いで国民戦線のナンバー2だったブルーノ・メグレは、1998年に同党の乗っ取りを試みたが、権力闘争に敗れて、1998年12月13日に除名された。メグレは、自らを支持する国民戦線の党員・幹部を引き連れて、1999年1月23日-25日に党大会を開催し、国民戦線-国民運動を結党し、メグレが党首に就任した。しかし、5月11日に、パリ大審裁判所は、メグレ派が国民戦線という党名とマークを使用することを禁止した。1999年欧州議会議員選挙(6月13日投票)に、メグレ派は候補者を擁立したが、フランス全土で57万8774票(3.28%)を得るにとどまり、議席は一つも獲得できず、敗退に終わった。1999年10月2日に、党大会を開き、党名を共和国運動に変更した。
2002年フランス大統領選挙にメグレ党首が出馬したものの、66万7026票(2.34%)を得ただけで惨敗した。2002年国民議会議員選挙(6月9日・16日投票)では577選挙区(定員:1名)のうち571選挙区に党公認候補を擁立したが、フランス全土で27万6376票(1.1%)を得ただけで当選者はゼロだった。
2006年12月20日に、メグレはル・ペン党首と会談して、2007年フランス大統領選挙で共和国運動がル・ペン候補を支持することで合意した。2007年国民議会議員選挙(6月10日・17日投票)では、「反移民・反イスラム化・反治安悪化」[2]をスローガンにして、379名の党公認候補を擁立したが、当選者はゼロだった。
2022年のフランス大統領選挙と議会総選挙の際、エリック・ゼムールと彼の党を支持した。
政策
[編集]- フランス文化・フランスの生活様式を保守し、フランス人のアイデンティティを守る。
- 死刑復活。
- 移民流入のストップ。
- 伝統的価値の保護。
- 責任感のある自由な国民の育成。
- 共同体の保守。
- 自国の歴史に誇りを持つ。
- 信仰心(カトリック)の尊重。
参考文献
[編集]- 『パリの移民・外国人 欧州統合時代の共生社会』 本間圭一(著) 高文研
- 『フランス極右の新展開―ナショナル・ポピュリズムと新右翼』 畑山敏夫(著) 国際書院
- 『現代フランスの新しい右翼―ルペンの見果てぬ夢』 畑山敏夫(著) 法律文化社
- 『沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き』 及川健二(著) 花伝社