六フッ化ポロニウム
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六フッ化ポロニウム | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 35473-38-2 |
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特性 | |
化学式 | PoF6 |
モル質量 | 322.97 g/mol |
外観 | 白色固体 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
六フッ化ポロニウム(Polonium hexafluoride, PoF6)は、ポロニウムとフッ素からなる化合物として存在しうるものであり、17個ある六フッ化物の二元化合物の一つである[1]。
合成
[編集]PoF6は、次の反応により合成される。
- 210Po + 3 F2 → 210PoF6
この反応は1945年に試みられたが、成功しなかった。沸点は約-40℃と予想された[2]。
1960年には、より安定な同位体であるポロニウム208を用いて、同じ反応により、恐らく208PoF6の合成に成功したと考えられる[1]:594。揮発性のフッ化ポロニウムが生成したが[3]、四フッ化ポロニウムに放射性分解する前に十分に同定されなかった[4][5]。
出典
[編集]- ^ a b Holleman, A. F.; Wiberg, E. (2001), Inorganic Chemistry, San Diego: Academic Press, p. 594, ISBN 0-12-352651-5
- ^ Summary of work to date on volatile neutron source, Monsanto Chemical Company, Unit 3 abstracts of progress reports, August 16-31, 1945; Abstract; PDF.
- ^ Seppelt, Konrad (2015). “Molecular Hexafluorides”. Chemical Reviews 115 (2): 1296-1306. doi:10.1021/cr5001783. PMID 25418862.
- ^ Weinstock, B., Chernick, C.L.: The preparation of a volatile polonium fluoride. J. Am. Chem. Soc. 82, 4116-4117 (1960)
- ^ Advances in Inorganic Chemistry and Radiochemistry. (January 1962). ISBN 9780080578538