兎沢古墳群
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兎沢古墳群 | |
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所在地 | |
位置 | 北緯34度54分02.9秒 東経138度20分15.0秒 / 北緯34.900806度 東経138.337500度座標: 北緯34度54分02.9秒 東経138度20分15.0秒 / 北緯34.900806度 東経138.337500度 |
形状 | 円墳 |
規模 | 円墳8基 |
埋葬施設 | 横穴式石室 |
出土品 | 須恵器 |
築造時期 | 7世紀〜8世紀 |
史跡 | 未指定 |
地図 |
兎沢古墳群(うさぎさわこふんぐん)は、静岡県焼津市野秋字兎沢に所在する、古墳時代最終末期から奈良時代前半(7世紀〜8世紀前半)の古墳群。
概要
[編集]高草山から駿河湾(大崩海岸)に張り出し、東海道の要衝として静岡平野と志太平野を分断する山塊にあり、東海道新幹線・国道1号・東海道本線のトンネル直上に位置する。古墳分布域の標高はおよそ97〜127メートルを測る[1]。
1959年(昭和34年)、1982年(昭和57年)、1986年(昭和61年)に調査が行われている。稜線上に10基の古墳が所在するとされていたが[2]、近年では5号墳・10号墳が欠番とされ[3]、8基とされている[4][1]。1982年(昭和57年)に行われた農道敷設工事事業では、静岡県埋蔵文化財調査研究所によって計画道路上に位置する4号墳が発掘調査され、横穴式石室から7世紀前半の須恵器短頸壺が出土した[5]。またこの調査の際、斎藤忠により9号墳の石室奥壁からイノシシや鳥とみられる線刻画が発見された[6]。
4号墳は調査後に解体されたが、残りの7基は保存され石室の見学が可能である。
註釈
[編集]参考文献
[編集]- 財団法人 駿府博物館附属 静岡県埋蔵文化財調査研究所 1984年 『笛吹段・兎沢古墳群発掘調査報告書』
- 斎藤忠 1984年 「付載 兎沢古墳群9号墳の壁画の発見について」『笛吹段・兎沢古墳群発掘調査報告書』pp.66-68 静岡県埋蔵文化財調査研究所
- 焼津市歴史民俗資料館 2000年 『東益津の文化遺産その1-指定文化財と館蔵品-』pp.14
- 焼津市教育委員会文化財課 2018年 『焼津辺文化遺産ガイド‐高草山周辺ルート‐』pp.3
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 笛吹段・兎沢古墳群発掘調査報告書(全国遺跡報告総覧ホームページ)