あにいもうと
あにいもうと | |
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作者 | 室生犀星 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 『文藝春秋』1934年7月号 |
刊本情報 | |
収録 | 『神々のへど』 |
出版元 | 山本書店 |
出版年月日 | 1935年1月 |
受賞 | |
第1回(1935年)文芸懇話会賞 | |
シリーズ情報 | |
次作 |
「続あにいもうと」 (「神々のへど」改題) |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
「あにいもうと」は、室生犀星が1934年に発表した短編小説。
『文藝春秋』1934年7月号にて発表、1935年1月刊行の『神々のへど』所収。同年の第1回文芸懇話会賞受賞作。室生犀星の養母・赤井ハツをモデルとする赤座もんを主人公に、元々仲が良かったが、妹の妊娠を機に激しく対立する兄妹の複雑な愛情を描く。
1953年に成瀬巳喜男監督、京マチ子主演で映画化、1972年に山田洋次脚本、渥美清・倍賞千恵子出演でテレビドラマ化されるなど、たびたび映像化されている。
あらすじ
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登場人物
[編集]- 赤座 - 川仕事の人夫頭。
- りき - 赤座の妻。
- 伊之助 - 赤座の長男(28歳)。
- もん - 赤座の長女(23歳)。
- さん - 赤座の次女。
- 小畑 - 書生(24歳)。
書誌情報
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映画
[編集]これまで3度映画化されている。
1936年版
[編集]兄いもうと | |
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監督 | 木村荘十二 |
脚本 | 江口又吉 |
原作 | 室生犀星 |
出演者 |
竹久千恵子 丸山定夫 小杉義男 |
音楽 | 近衛秀麿 |
撮影 | 立花幹也 |
製作会社 | P.C.L. |
配給 | 東宝 |
公開 | 1936年6月21日 |
上映時間 | 61分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『兄いもうと』のタイトルで1936年(昭和11年)6月21日に公開。製作はP.C.L.、配給は東宝。モノクロ。上映時間は61分[1]。 1936年度キネマ旬報ベストテン第7位。
- スタッフ
- キャスト
1953年版
[編集]あにいもうと | |
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監督 | 成瀬巳喜男 |
脚本 | 水木洋子 |
原作 | 室生犀星 |
出演者 |
京マチ子 森雅之 久我美子 |
音楽 | 斎藤一郎 |
撮影 | 峰重義 |
編集 | 鈴木東陽 |
製作会社 | 大映 |
配給 | 大映 |
公開 | 1953年8月19日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
1953年(昭和28年)8月19日に公開。製作・配給は大映。監督は成瀬巳喜男、主演は京マチ子。1953年度キネマ旬報ベスト・テン第5位。
1976年版
[編集]あにいもうと | |
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監督 | 今井正 |
脚本 | 水木洋子 |
原作 | 室生犀星『あにいもうと』 |
製作 |
椎野英之 金子正旦 |
出演者 |
秋吉久美子 草刈正雄 |
音楽 | 渋谷毅 |
撮影 | 原一民 |
編集 | 小川信夫 |
製作会社 | 東宝 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1976年10月23日 |
上映時間 | 88分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
1976年(昭和51年)10月23日公開。製作は東宝映画。配給は東宝。カラー。上映時間は88分。1976年度キネマ旬報ベストテン第6位。第19回ブルーリボン賞主演女優賞(秋吉久美子)・助演男優賞(大滝秀治)受賞。
同時上映は『星と嵐』(原作:池田一朗、出目昌伸 / 監督:出目昌伸 / 主演:三浦友和)。
- スタッフ
- キャスト
テレビドラマ
[編集]1958年版
[編集]東芝日曜劇場 第102回「兄いもうと」 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 室生犀星 |
脚本 | 金子洋文 |
演出 | 山本隆則 |
出演者 |
水谷八重子 伊志井寛 |
製作 | |
制作 | KRテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1958年11月9日 |
放送時間 | 21:15 - 22:15 |
『兄いもうと』のタイトルで、1958年11月9日21:15 - 22:15にKRテレビ系列の「東芝日曜劇場」枠で放送された。
KRテレビ 東芝日曜劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
写楽の大首
(1958年11月2日) |
兄いもうと
(1958年11月9日) |
マンモスタワー
(1958年11月16日) |
1959年版
[編集]1959年3月11日水曜20:00 - 21:00に日本テレビ系列の「ヤシカゴールデン劇場」枠で放送された。
日本テレビ ヤシカゴールデン劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
落陽
(1959年3月4日) |
あにいもうと
(1959年3月11日) |
並木河岸
(1959年3月18日) |
1960年版(NET)
[編集]『兄いもうと』のタイトルで、1960年1月28日木曜20:00 - 21:00にNETテレビ系列の「文芸劇場」枠で放送された。水谷八重子が再び主人公もん役で出演した。
NET 文芸劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
お富の貞操
(1960年1月21日) |
兄いもうと
(1960年1月28日) |
雨に燃える
(1960年2月4日) |
1960年版(CX)
[編集]1960年8月7日日曜22:00 - 22:45にフジテレビ系列の「百万人の劇場」枠で放送された。
フジテレビ 百万人の劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
木村長門守
(1960年7月31日) |
あにいもうと
(1960年8月7日) |
おはん
(1960年8月14日) |
1972年版
[編集]東芝日曜劇場 第821回「あにいもうと」 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 室生犀星 |
脚本 | 山田洋次 |
演出 | 宮武昭夫 |
出演者 |
渥美清 倍賞千恵子 |
製作 | |
プロデューサー | 石井ふく子 |
制作 | TBSテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1972年9月3日 |
放送時間 | 21:30 - 22:26 |
1972年9月3日21:30 - 22:26にTBS系列の『東芝日曜劇場』枠で放送された。脚本は山田洋次、兄・伊之助役は渥美清、妹・もん役は倍賞千恵子と『男はつらいよ』シリーズの面々が顔を揃えた。
TBS 東芝日曜劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
あにいもうと
(1972年9月3日) |
もしか或る日
(1972年9月10日) |
1974年版
[編集]『あに、いもうと』というタイトルで、1974年3月6日にNETテレビの『女・その愛のシリーズ』で放送された[2]。
NET 女・その愛のシリーズ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
あに、いもうと
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1995年版
[編集]1995年9月12日にテレビ東京系列の『火曜ゴールデンワイド』特別企画として放送された。
2018年版
[編集]ドラマ特別企画 あにいもうと | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 室生犀星 |
脚本 | 山田洋次 |
演出 | 清弘誠 |
出演者 |
大泉洋 宮﨑あおい 瀧本美織 太賀 西原亜希 七五三掛龍也 一路真輝 シャーロット・ケイト・フォックス 笹野高史 波乃久里子 |
製作 | |
プロデューサー | 石井ふく子 |
制作 | TBS |
放送 | |
音声形式 | 解説放送[3] |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2018年6月25日 |
放送時間 | 月曜20:00 - 21:57 |
回数 | 1 |
公式サイト |
ドラマ特別企画『あにいもうと』のタイトルで、2018年6月25日月曜20:00 - 21:57[注釈 1]に放送された。主演は大泉洋[4]。視聴率は10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)[5]。
山田洋次脚本・石井ふく子プロデューサーのコンビで1972年に渥美清・倍賞千恵子の出演でテレビドラマ化して以来、46年ぶりの再ドラマ化となる[6]。
- キャスト
-
- 赤座伊之助(伊之) - 大泉洋
- 大工の仕事をしていて、部下の面倒見もいい。もんちと衝突するが実は本気で憂いていて、赤座家に来た裕樹を殴った。
- 赤座桃子(伊之の妹、もんち) - 宮﨑あおい
- トラックの運転手[注釈 2]。イノと衝突するが兄を心配している。実は裕樹との間に子供がいるのを秘密にしていた。
- 赤座佐知(伊之・もんちの妹) - 瀧本美織
- イノやもんちと仲がいい。
- 小畑裕樹(もんちの彼氏) - 太賀
- もんちと別れたが、彼女の妊娠を知り復縁を考える。イノの制裁を受けるが、その後もんちと結婚する。
- 岡村咲江(伊之の友人、のち妻) - 西原亜希
- 花屋に勤務。元夫との間に息子供がいるその息子はイノと仲がよく、もんちは彼女を気に入っているので兄嫁にと思っている。
- 三四郎(伊之の弟分、サブ) - 七五三掛龍也
- イノが面倒を見ている後輩。
- シマ(もんち行きつけの居酒屋女将) - 一路真輝
- パティ(研修生、伊之を取材) - シャーロット・ケイト・フォックス
- 赤座忍(伊之・もんちの父) - 笹野高史
- もんちと復縁しようと赤座家にやってきた裕樹を一喝する。
- 赤座きく子(伊之・もんちの母) - 波乃久里子
- 裕樹を怒る忍とイノを宥め、もんちとの結婚を認める。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ キネマ写真館:作品詳細「兄いもうと」
- ^ “あに、いもうと”. テレビドラマデータベース. 2021年2月6日閲覧。
- ^ 『TVステーション 関東版』2018年14号、ダイヤモンド社、48頁。
- ^ “大泉洋 山田洋次氏脚本ドラマ主演に感激も“現場怖い”の噂に「内心はやばい」”. スポニチアネックス. (2018年5月8日) 2018年7月5日閲覧。
- ^ “大泉洋主演「あにいもうと」視聴率は10・5% 北海道では瞬間最高22・5%の高数字”. スポーツ報知. (2018年6月26日) 2018年7月5日閲覧。
- ^ “TBS「あにいもうと」、山田洋次氏×石井ふく子氏で再ドラマ化 46年ぶり”. 産経ニュース (産経デジタル). (2018年5月8日) 2018年5月14日閲覧。
- ^ “宮崎あおいトラック運転手演じるために大型免許取得”. 日刊スポーツ (2018年5月8日). 2020年7月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 兄いもうと - ウェイバックマシン(2018年5月9日アーカイブ分) - 東宝WEB SITE (1936)
- あにいもうと - ウェイバックマシン(2015年4月5日アーカイブ分) - 東宝WEB SITE (1976)
- ドラマ特別企画『あにいもうと』 - TBSテレビ (2018)
- あにいもうと(1976) - 日本映画データベース
- あにいもうと(1976) - KINENOTE