元永 (東魏)
表示
元 永(げん えい、生没年不詳)は、北魏・東魏の皇族。代郡公[1][2][3]。
経歴
[編集]北魏の陳留王拓跋虔の曽孫にあたる。若くして奉朝請となった。積射将軍から元天穆の推薦で爾朱栄のもとに赴いた。孝荘帝を擁立する企てに参与し、代郡公の爵位を受けた。将軍・太中大夫・二夏豳三州行台左丞の位を加えられ、持節として降戸4000家あまりを招納した。爾朱栄によりさらに朝那県子に封ぜられ、持節・南豳州刺史となり、仮の撫軍将軍となった。天平初年、高歓により行台左丞とされ、ほどなく潁州刺史に任ぜられ、さらに北揚州刺史に転じた。天保年間、召還されて大司農卿に任じられ、銀青光禄大夫の位を受け、幹郷男の爵位に降格された。太寧2年(562年)、金紫光禄大夫の位を受けた[1][2]。
脚注
[編集]伝記資料
[編集]参考文献
[編集]- 氣賀澤保規『中国史書入門 現代語訳北斉書』勉誠出版、2021年。ISBN 978-4-585-29612-6。
- 『北斉書』中華書局、1972年。ISBN 7-101-00314-1。
- 『北史』中華書局、1974年。ISBN 7-101-00318-4。