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佐野海舟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐野 海舟
名前
愛称 カイシュウ
カタカナ サノ カイシュウ
ラテン文字 SANO Kaishu
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (2000-12-30) 2000年12月30日(23歳)
出身地 岡山県津山市
身長 176cm
体重 67kg
選手情報
在籍チーム ドイツの旗 1.FSVマインツ05
ポジション MF
背番号 6
利き足 右足
ユース
2007-2012 日本の旗 FCヴィパルテU-12(津山市立鶴山小学校)
2013-2015 日本の旗 FCヴィパルテU-15(津山市立中道中学校)
2016-2018 日本の旗 米子北高等学校
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2019-2022 日本の旗 FC町田ゼルビア 116 (8)
2023-2024 日本の旗 鹿島アントラーズ 47 (1)
2024- ドイツの旗 1.FSVマインツ05
通算 163 (9)
代表歴2
2023- 日本の旗 日本 4 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月21日現在。
2. 2024年1月14日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

佐野 海舟(さの かいしゅう、2000年12月30日 - )は、岡山県津山市出身のプロサッカー選手ブンデスリーガ1.FSVマインツ05所属。ポジションはミッドフィールダー(MF)日本代表

実弟の佐野航大もプロサッカー選手(エールディヴィジNECナイメヘン所属)[1]

来歴

プロ入り前

FCヴィパルテを経て米子北高等学校へ進学。1年次からレギュラーを確保し、3年連続で全国高校総体全国高校サッカー選手権に出場した[2]

FC町田ゼルビア

2019年より、FC町田ゼルビアへ加入した[3]。5月5日、J2第12節の水戸ホーリーホック戦で途中出場からプロデビューを果たした[4]。2020年9月6日、J2第17節のFC琉球戦でプロ初ゴールを決めた[5]

2022年、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグ1位の20回を記録した[6]

鹿島アントラーズ

2023年、鹿島アントラーズへ完全移籍をした[7]。加入後からすぐにレギュラーの座を掴むと、シーズン通してリーグ戦27試合に出場。JPFAアワードJ1ベストイレブンを受賞した[8]。またシーズン終了後には、ドイツ1部のヴェルダー・ブレーメンからオファーを受けたが、残留した[9][10]

2024年も引き続きボランチのレギュラーとして7月までに20試合に出場した。

1.FSVマインツ05

2024年7月3日、ブンデスリーガ1.FSVマインツ05に完全移籍することが発表された[11]

8月1日にチームに合流した[12]

日本代表

2023年11月13日、2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選に参加する日本代表に、怪我のため辞退した伊藤敦樹の代替選手として追加招集された。世代別代表も含め、日本代表初招集となる[13][14]。11月16日のミャンマー戦(パナソニックスタジアム吹田)で代表初出場を果たした[15]

2024年1月1日、AFCアジアカップ2023に臨む日本代表に選出された。同年8月29日に発表された2026 FIFAワールドカップ・アジア3次予選に向けた日本代表には招集されなかった[16]

人物・エピソード

プレースタイル

主に守備的ミッドフィールダーで起用されているが、左右のサイドバックやセンターバックで起用されることもある。マインツ所属時にもセンターバックで起用された[20]

ボール奪取に優れている[21]。タックルを仕掛けてインターセプトでボールを奪い切り、そのまま攻撃へと繋げる。危機察知能力の高さやフィジカルの強さに定評があり、相手のチャンスの芽を摘み取り、ボールを繋げる能力も高い。このように、ボールを回収してそのまま運んでいく一連の流れが、名前(海舟)にかけて俗に「佐野回収」といわれることもある[22]

ダブルタッチで相手を交わしてゴールを決めること[23]や高い位置でのインターセプトでゴールに繋げること[24]もできる。

非常に運動量豊富な選手のためダイナモと呼ばれている[25]

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2019 町田 25 J2 21 0 - 1 0 22 0
2020 41 1 - - 41 1
2021 6 34 6 - 1 0 35 6
2022 20 1 - 1 0 21 1
2023 鹿島 25 J1 27 1 7 0 1 0 35 1
2024 20 0 2 0 1 0 23 0
通算 日本 J1 47 1 9 0 2 0 58 1
日本 J2 116 8 - 3 0 119 8
総通算 163 9 9 0 5 0 177 9

タイトル

個人

  • JPFAアワード ベストイレブン:2023年

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 4試合 0得点(2023年 - 2024年)


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2023 1 0
2024 3 0
通算 4 0

出場

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦相手 結果 監督 大会
1. 2023年11月16日 日本の旗 吹田 市立吹田サッカースタジアム ミャンマーの旗 ミャンマー ○5-0 森保一 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
2. 2024年1月1日 日本の旗 新宿 国立競技場 タイ王国の旗 タイ ○5-0 TOYO TIRES CUP 2024
3. 2024年1月14日 カタールの旗 ドーハ アル・トゥマーマ・スタジアム ベトナムの旗 ベトナム 〇4-2 AFCアジアカップ2023
4. 2024年1月24日 インドネシアの旗 インドネシア ○3-1

脚注

出典

  1. ^ “兄とJで戦う夢実現へ。米子北高MF佐野航大が岡山内定!”. ゲキサカ. (2021年10月13日). https://web.gekisaka.jp/news/detail/?343051-343051-fl 2021年12月11日閲覧。 
  2. ^ 伊藤亮 (2018年12月31日). “3年連続選手権出場の米子北MF佐野海舟の誓い「自分が先頭に…」”. ゲキサカ. https://web.gekisaka.jp/news/detail/?263013-263013-fl 2019年3月24日閲覧。 
  3. ^ 佐野海舟選手 加入のお知らせ』(プレスリリース)FC町田ゼルビア、2019年1月5日http://www.zelvia.co.jp/news/news-133765/2019年3月24日閲覧 
  4. ^ 相馬監督の下でSBに挑戦中、「デビューは通過点」町田の高卒ルーキー佐野海舟がJデビュー”. ゲキサカ. 2019年5月6日閲覧。
  5. ^ 佐野海舟プロ初弾&安藤瑞季2ゴール!! 町田が“奇策”琉球を寄せ付けず2季ぶり4連勝”. ゲキサカ. 2021年8月17日閲覧。
  6. ^ Playing Style”. 2022年10月25日閲覧。
  7. ^ 佐野 海舟選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)鹿島アントラーズ、2022年12月21日。オリジナルの2022年12月24日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221224010505/https://www.antlers.co.jp/news/release/907272022年12月21日閲覧 
  8. ^ TIMES編集部, ABEMA (2024年1月1日). “『現役選手が選ぶ2023年のJ1ベストイレブン&最優秀選手』が決定!「ハンパない活躍」でMVPの大迫勇也ら優勝ヴィッセル勢が最多4人、成長株の毎熊晟矢や細谷真大などが初受賞 | サッカー | ABEMA TIMES | アベマタイムズ”. ABEMA TIMES. 2024年6月30日閲覧。
  9. ^ 佐野海舟にドイツ1部・ブレーメンが正式オファー‥複数の欧州クラブが興味”. スポーツ報知 (2024年1月20日). 2024年6月30日閲覧。
  10. ^ Shota (2024年1月28日). “佐野海舟、ブレーメン移籍消滅?鹿島の移籍金0.8億円オファー拒否が原因か”. Football Tribe Japan. 2024年6月30日閲覧。
  11. ^ 1. FSV Mainz 05 - Kaishu Sano wird Mainzer” (ドイツ語). 1. FSV Mainz 05. 2024年7月3日閲覧。
  12. ^ 佐野海舟がマインツのキャンプに合流!クラブがプレー写真と共に報告「カイシュウが到着した」 | Goal.com 日本”. www.goal.com (2024年8月1日). 2024年8月30日閲覧。
  13. ^ サッカー日本代表、鹿島MF佐野海舟が初招集! 浦和MF伊藤敦樹は負傷で不参加”. スポーツ報知 (2023年11月13日). 2023年11月13日閲覧。
  14. ^ 日本代表追加招集のお知らせ | 鹿島アントラーズ オフィシャルサイト”. 鹿島アントラーズ オフィシャルサイト | KASHIMA ANTLERS. 2023年11月13日閲覧。
  15. ^ 【日本代表】MF佐野海舟が代表デビュー「彼の良さは随所に出してくれた」森保監督も高評価”. 日刊スポーツ (2023年11月16日). 2023年11月17日閲覧。
  16. ^ “W杯最終予選、日本代表を発表、MF佐野海舟は落選、7月に○○○○○○○○で○○されるも○○○○○”. 中日スポーツ. (2024年8月29日). https://www.chunichi.co.jp/article/950629 2024年10月18日閲覧。 
  17. ^ 米子北から高卒Jリーガーは昌子ら以来…“回収屋”MF佐野海舟「1年目から試合に」”. ゲキサカ (2019年1月17日). 2023年11月14日閲覧。
  18. ^ 佐野海舟が鹿島アントラーズにもたらす中盤の分厚さ。誰しも目指すサッカー日本代表へ【コラム】”. フットボールチャンネル (2023年2月26日). 2023年11月14日閲覧。
  19. ^ 「足裏がゴツい、指が長い」“下駄”で走り回っていた佐野海舟(22歳)ビックリ幼少時代…森保ジャパン新戦力“驚異的な回収力”のナゾ(安藤隆人)”. Number Web - ナンバー. 2024年5月15日閲覧。
  20. ^ TIMES編集部, ABEMA (2024年10月21日). “「優秀すぎんか」佐野海舟、センターバック起用で万能ぶりアピール!「どこでもできるな」超高速プレスでボール回収の瞬間 | ブンデスリーガ | ABEMA TIMES | アベマタイムズ”. ABEMA TIMES. 2024年10月25日閲覧。
  21. ^ (日本語) 【佐野海舟の回収】ボール奪取から持ち運びをピックアップ(切り抜き), https://www.youtube.com/watch?v=-f9NrsysLXc 2023年11月13日閲覧。 
  22. ^ 「今季のJ1で一番の衝撃」鹿島MF佐野海舟の“ボール奪取から持ち運び”にファン喝采!「マジでチート」 | サッカーダイジェストWeb”. www.soccerdigestweb.com. 2023年11月13日閲覧。
  23. ^ Jリーグ公式チャンネル (2023-09-04), 【佐野海舟のドリブル】 相手DFを背負いながらダブルタッチでかわす巧みなドリブルを披露!, https://www.youtube.com/watch?v=sAXKuLEoNs8 2024年5月15日閲覧。 
  24. ^ 鹿島アントラーズ 公式チャンネル Kashima Antlers Official (2024-05-15), 【5/15 広島戦】海舟、回収から無双!最後は、チャッキー!#鹿島アントラーズ #佐野海舟 #チャヴリッチ #shorts, https://www.youtube.com/watch?v=lvDOxx6H250 2024年5月15日閲覧。 
  25. ^ 欧州移籍決定的な鹿島のダイナモへメッセージ多数「ジーコスピリッツを胸に頑張ってこい」”. スポーツブル (スポブル). 2024年7月3日閲覧。

関連項目

外部リンク