佐野ぬい
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佐野 ぬい(さの ぬい、旧姓:佐々木、1932年11月16日 - 2023年8月23日)は、日本の洋画家。女子美術大学名誉教授(第16代学長)。日本美術家連盟洋画部理事、新制作協会会員。1950年代から青色を基調とする作品を多く発表し、「佐野ブルー」「青の画家」と称される[1][2]。
来歴
[編集]青森県弘前市百石町出身。実家は「和菓子さゝき」(現・ラグノオささき)[3]。青森県立弘前高等女学校(現・青森県立弘前中央高等学校)[要出典]、1955年女子美術大学芸術学部洋画科卒業[1]。25歳で結婚。夫は元新聞記者でエッセイストの佐野寧。寧との間に2男を儲ける[要出典]。
女子美術大学助手(1955年 - 1961年)、同講師(1961年 - 1976年)、同助教授(1976年 - 1987年)、同教授(1987年 - 1994年)。1994年から1998年まで同大学大学院教授(美術研究科長1997年 - 1998年)[要出典]。1998年、定年退職、同大学名誉教授[3]。1998年から2005年まで同大学大学院客員教授[要出典]、2007年4月から2011年5月まで第16代女子美術大学学長を歴任[1]。
2004年から2007年まで日本美術家連盟常任理事[2]。福沢一郎記念美術財団理事、損保ジャパン美術財団理事[3]。
2023年8月23日、慢性心不全のため東京都内の病院で死去した[4][5]。90歳没。死没日付をもって正五位に叙された[6]。
主な受賞歴
[編集]- 女流画家協会展T婦人賞(1955年)
- 新制作展作家賞(1965年、1966年、1968年)
- 女流画家協会展日航賞(1969年)[2]
- 女流画家協会展H婦人賞(1972年)[2]
- 新鋭選抜展優賞(1972年、1973年)
- 文化庁買上優秀美術作品(1986年)
- 紺綬褒章(1986年[1]、2011年[1])
- 青森県褒章文化功労者(1994年)
- 青森県文化賞(2001年)
- 損保ジャパン東郷青児美術館大賞(2003年)[2]
- 瑞宝中綬章(2012年)[1]
- 弘前市名誉市民(2015年(平成27年度))[7]
主な作品所蔵
[編集]- 青森県立美術館
- 弘前市立博物館
- いわき市立美術館
- 新潟市美術館
- 大川美術館
- 東京都美術館
- 上野の森美術館
- 神奈川県立近代美術館
- 横浜美術館
- 女子美術大学美術館
- 池田20世紀美術館
- MOA美術館
- 佐久市立近代美術館
- 広島市現代美術館
- 宮崎県立美術館
- 国立国際美術館(作品名:「ジョージタウン・ウィークリー」(1985年)、文化庁買上優秀美術作品(昭和61年度))
- 富山県立近代美術館
- 北海道立近代美術館
- 大川美術館
- 損保ジャパン東郷青児美術館
- 作品設置
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “佐野ぬい”. 女子美術大学. 2022-08-023閲覧。
- ^ a b c d e “ステンドグラス「青の時間」 - 弘前市民会館”. www.city.hirosaki.aomori.jp. 弘前市. 2022年8月23日閲覧。
- ^ a b c “『佐野ぬい展』女子美術大学元学長 <ニュイ・ブルー>で知られる洋画家 佐野ぬいが表参道ヒルズで個展開催(11/8~22) 『佐野ぬい展』90th Anniversary Exhibition @Galerie412”. Neopress. 2023年8月24日閲覧。
- ^ 洋画家・佐野ぬいさん(弘前出身)死去 WEB東奥日報 2023年8月24日
- ^ “洋画家の佐野ぬいさん死去 ブルーを基調とした抽象画、元女子美術大学長”. 産経新聞. (2023年8月24日) 2023年8月25日閲覧。
- ^ 『官報』第1070号8頁 令和5年8月27日
- ^ “名誉市民”. 弘前市. 2022年7月26日閲覧。
- ^ 弘前市長定例会見2014年7月9日