佐藤安紀
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佐藤 安紀(さとう やすのり、1945年(昭和20年)2月11日 - )は、日本の銀行家。北日本銀行代表取締役会長。2008年藍綬褒章受章。
来歴・人物
[編集]岩手県盛岡市出身。元主計大尉にして質屋を営む父のもとで育つ。小学4年で番台に上がり高校入学までそれを続けた。また、その場で金利の計算から、人物の見極目まで行い審査と担保の清算を肌で学んだという[1]。
学生時代は東京で過ごし、都内の百貨店への就職も内定していたが、父から帰郷を促されたため、入社試験の間に合った北日本相互銀行を受験。同行に入行した[2]。
1994年の「平成銀行」騒動の際には、仙台支店長として大蔵省と接触し、徳陽シティ銀行の財務内容の悪さを熟知していたため、北日本相銀役員や労働組合に対し、財務内容を独自に分析した資料を配布。合併反対の旗振り役の1人を務めた[3]。
1999年、「順送りではなく、21世紀にも活躍できる人」との杉谷利昭の評価により頭取に昇格する。当時の地銀、第二地銀の中では、最年少での頭取に就任した[4]。2017年6月、会長に退く[5][6]。
略歴
[編集]- 1968年(昭和43年)- 東京経済大学経済学部卒業後、北日本相互銀行入行。
- 1989年(平成元年)2月 - 普通銀行に転換、北日本銀行に商号変更。
- 1995年(平成7年)- 取締役総務部長委嘱。
- 1997年(平成9年)- 常務取締役。
- 1999年(平成11年)- 代表取締役頭取。
- 2017年(平成29年)- 代表取締役会長。
脚注
[編集]- ^ 「人物月旦 佐藤安紀氏(北日本銀行頭取)--父から手ほどきを受けた株と金融」『週刊金融財政事情』 2002年12月2日号
- ^ 「地域とともに(24)北日本銀行 佐藤安紀頭取に聞く 「収益力の高い銀行」が最大の地域貢献 広域化を展望し基盤を強化」『月刊金融ジャーナル』 2003年8月号
- ^ 日経金融新聞 2002年4月16日
- ^ 日本経済新聞 1999年2月23日
- ^ “柴田氏の頭取就任を正式決定 北日本銀が株主総会”. 岩手日報. (2017年6月24日) 2017年7月15日閲覧。
- ^ “<北日本銀>佐藤会長「合併白紙、顧客の声重視」”. 河北新報. (2017年7月11日) 2017年7月15日閲覧。