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SUMINOE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
住江織物から転送)
SUMINOE株式会社
SUMINOE Co., Ltd.
SUMINOE GROUP ビル
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[1]
市場情報
東証プライム 3501
1990年4月4日上場
大証1部(廃止) 3501
2013年7月12日上場廃止
略称 SUMINOE
本社所在地 日本の旗 日本
542-8504
大阪府大阪市中央区南船場三丁目11番20号
北緯34度40分35.2秒 東経135度30分2.9秒 / 北緯34.676444度 東経135.500806度 / 34.676444; 135.500806座標: 北緯34度40分35.2秒 東経135度30分2.9秒 / 北緯34.676444度 東経135.500806度 / 34.676444; 135.500806
設立 1913年大正2年)12月25日
(住江織物合資会社)
業種 繊維製品
法人番号 3120001082312 ウィキデータを編集
事業内容

・インテリア製品の製造及び販売、内装設計・デザイン等 ・自動車・バス・鉄道車両等の内装材の製造及び販売 ・ホットカーペット・浴室床材・消臭関連商材・航空機の内装材等の製造及び販売

  
代表者 永田鉄平(代表取締役社長
薄木宏明(代表取締役常務)
資本金 95億5400万円
(2024年5月31日現在)[2]
発行済株式総数 768万2162株
(2024年5月31日現在)[2]
売上高 連結: 1034億7800万円
単独: 187億6900万円
(2024年5月期)[2]
営業利益 連結: 33億円
単独: -5億6900万円
(2024年5月期)[2]
経常利益 連結:36億6800万円
単独:8億7400万円
(2024年5月期)[2]
純利益 連結:8億7400万円
単独:-2億8600万円
(2024年5月期)[2]
純資産 連結:376億8700万円
単独:232億6200万円
(2024年5月31日現在)[2]
総資産 連結:921億9900万円
単独:692億4100万円
(2024年5月31日現在)[2]
従業員数 連結:2,812人 単独:258人
(2024年5月31日現在)[2]
決算期 5月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人[2]
主要株主 株式会社 髙島屋13.69%
日本生命保険相互会社 7.06%
丸紅株式会社 5.43%
林テレンプホールディングス株式会社 3.45%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託ユニチカ口) 2.65%
住江織物従業員持株会 2.18%
住江織物共栄会 2.15%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)1.98%
東レ株式会社 1.92%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 1.74%
(2024年5月31日現在)[2]
主要子会社 株式会社スミノエ インテリア プロダクツ 100.0%
ルノン株式会社 100.0%
スミノエ テイジン テクノ株式会社 50.1%[2]
外部リンク https://suminoe.co.jp/
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SUMINOE株式会社(スミノエ、: SUMINOE Co., Ltd.[3])は、大阪府大阪市中央区南船場に本社を置く、主にカーペット、床材、カーテン、壁装材などを扱う内装材会社である。「スミノエ」の商標で知られる。創業前の1891(明治24)年に、帝国議事堂の絨毯・カーペットを納入している[4]

概要

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インテリア業界有数の大手メーカーとしてその名を知られる。カーペットのシェアでは、長年にわたって首位を独走しており、日本の国会議事堂の赤絨毯は同社の特注品である。インテリア部門ではカーペットやカーテンのほかに椅子張地、人工芝など、その他壁装材や袱紗や風呂敷など美術工芸品も扱っている。

1896年、日本初の手織りによるシートモケットの製造に成功し、1899年国鉄のシート表皮材に採用。以降JR、私鉄、公営交通に納入し、一世紀以上にわたりトップシェアを誇っている。また、すべての日系自動車メーカーに内装材を納入しており、近年は自動車や公共交通(鉄道・バス・航空機・船舶)などの輸送機械向けの内装材のシェアを伸ばしている[5]
1954年2月までは当時の住江木工(現・住江工業)の親会社であった。髙島屋とは長らくの間業務・資本面で提携関係にあり、筆頭株主になっている。

沿革

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  • 1883年明治16年)- 創業者・村田伝七が大阪の住吉村にて手織り緞通の製造を始める。
  • 1890年(明治23年)- 初代村田伝七が日本初の絨毯を造る。
  • 1891年(明治24年)- 帝国議会議事堂にカーペットを納入。
  • 1892年(明治25年)7月 - 絨毯で特許を得て、倭織(やまとおり)と命名された。
  • 1896年(明治29年)- シート地として、日本で初めて手織りによるワナモケット製作に成功。
  • 1899年(明治32年)- 日本初の国産シート地を、逓信省鉄道作業局に納品。
  • 1903年(明治36年)- 本格的な製織設備をもった住吉工場を建設(墨江村殿辻)。
  • 1905年(明治38年)- 5色柄ウイルトンカーペットを製作[6]。大阪市電のシート地モケットに市章の澪標をデザインして納品。これを契機として市章や社章を入れたモケットが流行した。
  • 1913年大正2年)12月 - 住江織物合資会社を設立。ドイツ・イギリスから技術及び力織機を導入、日本で初めて機械織りモケットの製造を始める。
  • 1915年(大正4年)- 帝国劇場に椅子張地を納入[7]
  • 1916年(大正5年)- 力織機によるカーペットの製造を開始。
  • 1924年(大正13年)- 宝塚大劇場に椅子張地とカーペットを納入[7]
  • 1930年昭和5年)12月 - 住江織物株式会社を設立。
  • 1931年(昭和6年)- 米国のフォード、ゼネラルモーターズが日本で組み立て生産をしていた自動車にカーペットとシート地を納入。
  • 1936年(昭和11年)- 現在の国会議事堂の内装織物を受注し、「赤い絨毯」や本会議場の椅子張地を納入[7]
  • 1937年(昭和12年)- 河内工場を新設、紡毛糸紡績を始める。
  • 1949年(昭和24年)5月 - 東京・大阪・京都証券取引所に株式上場。
  • 1954年(昭和29年)- アメリカからタフティングカーペット機を日本で初めて導入。
  • 1955年(昭和29年)- 国産軽自動車の草分け「フライング・フェザー」を、当時の子会社・住江製作所で製作・販売。
  • 1956年(昭和31年)11月 - 昭和天皇・皇后が住吉工場を行幸啓。『日本カーペット工業史』によると、天皇・皇后が視察したことを記念し、11月1日は後に「カーペットの日」に定められた[8]
  • 1957年(昭和32年)- カーペット「タフトン」発売。オーダーメイド生産からレディメイド生産に変わる転機となり、カーペットの大衆化をもたらす[7]
  • 1958年(昭和33年)- 自動車用カーペット、自動車用ナイロンシート地の生産を開始。
  • 1964年(昭和39年)
    • 4月 - 東京証券取引所上場廃止。
    • 10月 - 0系新幹線の座席にモケットを納入。
  • 1971年(昭和46年)- 奈良工場(現・住江テクノ奈良工場)を新設、住吉工場廃止。
  • 1974年(昭和49年)4月 - 迎賓館赤坂離宮に桜花柄緞通を納入。
  • 1975年(昭和50年)- 自動車用モケットシート地の生産を開始。
  • 1980年(昭和55年)- 国産初のタイルカーペット生産を奈良工場で開始。
  • 1985年(昭和60年)5月 - 光建産業株式会社(現・ルノン)を子会社化。
  • 1987年(昭和62年)- 滋賀県甲賀郡甲賀町に滋賀事業所を新設。
  • 1989年平成元年)- 使用済みペットボトルから再生したポリエステル長繊維「スミトロン®」を開発。
  • 1990年(平成2年)4月 - 東京証券取引所に再上場。
  • 1994年(平成6年)9月 - タイにT.C.H.Suminoe Co., Ltd.を合弁で設立。
  • 1998年(平成10年)
    • 10月 - 「トリプルフレッシュ®」消臭加工技術を開発。
    • 12月 - 株式会社スミノエ(現・株式会社スミノエ インテリア プロダクツ)を設立。京都美術工芸所を設立、京都工場より古来織物技術を伝承。
  • 2003年(平成15年)
    • 4月 - 米国にSuminoe Textile of America Corporationを設立。
    • 7月 - インドネシアにPT. Sinar Suminoe Indonesiaを合弁で設立。
    • 9月 - 中国に蘇州住江小出汽車用品有限公司を合弁で設立。
  • 2004年(平成16年)
    • 7月 - カーペット生産工場である奈良工場を分社化、住江奈良株式会社を設立。
    • 8月 - 住商エアバッグ・システムズ株式会社を合弁で設立(長崎県松浦市)。
  • 2005年(平成17年)10月 - 中国に住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司を合弁で設立。
  • 2009年(平成21年)12月 - 帝人ファイバー株式会社(現・帝人フロンティア)との合弁でスミノエテイジンテクノ株式会社を設立。
  • 2010年(平成22年)
    • 5月 - インドにSuminoe Teijin Techno Krishna India Pvt. Ltd.を合弁で設立。
    • 10月 - 中国に住江織物商貿(上海)有限公司を設立。
  • 2011年(平成23年)7月 - 水平循環型リサイクルタイルカーペット「ECOS®(エコス)」を発売。
  • 2013年(平成25年)
    • 6月 - 住江奈良株式会社の事業を住江甲賀株式会社に譲渡し、住江テクノ株式会社へ商号変更。
    • 11月 - メキシコにSuminoe Textile de Mexico, S.A. de C.V.、インドネシアにPT. Suminoe Surya Technoをそれぞれ設立。
    • 12月 - 創立100周年(創業130周年)を迎える。
  • 2015年(平成27年)
    • 2月 - PT. Sinar Suminoe Indonesiaを連結子会社化。
    • 6月 - 米国Bondtex, Inc.を買収、子会社化。
  • 2018年(平成30年)4月 - タイのSuminoe Koide (Thailand) Co.,Ltd.が事業開始。
  • 2019年令和元年)8月 - ベトナムにSuminoe Textile Vietnam Co., Ltd.を設立。
  • 2020年(令和2年)8月 - 株式会社シーピーオーの株式を取得、子会社化。
  • 2022年(令和4年)
    • 1月 - 株式会社プレテリアテキスタイルの株式を取得、子会社化。
    • 7月 - 関織物株式会社の株式を取得、子会社化。
  • 2024年(令和6年)12月2日 - SUMINOE株式会社(SUMINOE Co., Ltd.)に商号変更[9]

主な商品

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  • インテリア商品
    • タイルカーペット
    • ロールカーペット
    • ラグカーペット
    • 人工芝生
    • カーテン・レース
    • 壁紙
    • 床材
    • 美術工芸品(袱紗、風呂敷など)
  • 産業資材
    • 自動車関連部品(天井材、カーペット、カーシート表皮材、マットなど)
    • 交通機関関連部品(バス、鉄道、航空機、船舶用シート表皮材、カーテン、床材、シートクッション材など)
  • 機能資材
    • 電気カーペット、消臭関連商材

ショールーム(2024年12月現在)

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主なグループ会社

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  • 株式会社スミノエ インテリア プロダクツ[注 1]
  • 住江互太(広州)汽車繊維製品有限公司
  • 蘇州住江小出汽車用品有限公司
  • 蘇州住江織物有限公司
  • 住江織物商貿(上海)有限公司
  • ルノン株式会社
  • 株式会社シーピーオー
  • 株式会社プレテリアテキスタイル
  • 住江物流株式会社
  • 株式会社ソーイング兵庫
  • スミノエテイジンテクノ株式会社
    • 帝人テクロス株式会社
    • 尾張整染株式会社
  • 丸中装栄株式会社
  • 関織物株式会社
  • 住江テクノ株式会社
  • 丹後テクスタイル株式会社
  • 関西ラボラトリー株式会社
  • インテック株式会社
  • Suminoe Teijin Techno Krishna India Pvt.Ltd.
  • Suminoe Textile Vietnam Co.,Ltd.
  • Suminoe Koide (Thailand)Co.,Ltd.
  • T.C.H.Suminoe Co.,Ltd.
  • PT.Sinar Suminoe Indonesia
  • PT.Suminoe Surya Techno
  • Suminoe Textile of Amereica Corporation
  • Bondtex,Inc.
  • Suminoe Textile de Mexico,S.A.de C.V.


脚注

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注釈

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  1. ^ 2024年12月2日に株式会社スミノエから商号変更[10]

出典

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  1. ^ コーポレートガバナンス - 住江織物株式会社
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 住江織物株式会社 (30 August 2024). 第135期(2023年6月1日 - 2024年5月31日)有価証券報告書 (Report).
  3. ^ 住江織物株式会社 定款 第1章第1条
  4. ^ 本田榮二『ビジュアル解説 インテリアの歴史』秀和システム、2011年、482-485頁。 
  5. ^ 住江織物株式会社 CORPORATE PROFILE 2022-2023”. 2022年11月21日閲覧。
  6. ^ 『住江織物六十年史』住江織物株式会社社史編纂委員会、1975年
  7. ^ a b c d 『住江織物 創立100周年記念誌「住江物語り」』住江織物株式会社 100周年記念行事事務局、2013年。
  8. ^ 日本カーペット工業史編纂委員会編『日本カーペット工業史』日本カーペット工業組合、2008年、98ページ。
  9. ^ 商号の変更に関するお知らせ』(プレスリリース)住江織物株式会社、2024年6月3日https://suminoe.co.jp/news/information/2024/06/03/5919/2024年8月10日閲覧 
  10. ^ 新商号の訂正に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社スミノエ、2024年6月24日https://cdn.shopify.com/s/files/1/0678/8392/5817/files/20240624_newsrelease.pdf?v=17192131442024年11月22日閲覧 

関連項目

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外部リンク

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