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伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Five Came Back
ジャンル ドキュメンタリー
原作 マーク・ハリス英語版
Five Came Back: A Story of Hollywood and the Second World War
監督 ロラン・ブーズロー英語版
出演者
ナレーター メリル・ストリープ
テーマ曲作者 トーマス・ニューマン
作曲 ジェレミー・ターナー英語版
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 1
話数 3(各話リスト)
各話の長さ 59-69分
製作
製作総指揮
プロデューサー
編集 ウィル・ズニダリック
製作
配給 Netflix
放送
放送チャンネルNetflix
放送期間- 放送中
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伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-』(Five Came Back)は、ジャーナリストのマーク・ハリス英語版による書籍『Five Came Back: A Story of Hollywood and the Second World War』を原作としたアメリカ合衆国のドキュメンタリーである[1]。ニューヨークおよびロサンゼルスで1本のドキュメンタリーとして上映され、2017年3月31日よりNetflixで全3話構成の番組として配信された[2]

番組ではジョン・フォードウィリアム・ワイラージョン・ヒューストンフランク・キャプラジョージ・スティーヴンスら5人の映画監督と戦争との関わりに焦点が描かれ、現代で活動する監督であるポール・グリーングラススティーヴン・スピルバーグフランシス・フォード・コッポラギレルモ・デル・トロローレンス・カスダンが解説を務める。ナレーションはメリル・ストリープが務め、プライムタイム・エミー賞のナレーター賞を獲得した。

内容

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『伝説の映画監督』では5人のアメリカ人監督(ジョン・フォードウィリアム・ワイラージョン・ヒューストンフランク・キャプラジョージ・スティーヴンス)の経験と第二次世界大戦中の彼らの働きに焦点が当てられる[3]。100時間以上に及ぶアーカイヴ映像から構成され、メリル・ストリープがナレーターを務めた[4]。現代の5人の映画監督によって影響と遺産が説明され、スティーヴン・スピルバーグがワイラー、フランシス・フォード・コッポラがヒューストン、ギレルモ・デル・トロがキャプラ、ポール・グリーングラスがフォード、ローレンス・カスダンがスティーヴンスを担当した。

Netflixは本作で取り上げられた以下13本のドキュメンタリーを配信した:[5]

製作

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ドキュメンタリーはマーク・ハリス英語版による2014年の同名の書籍が基となっている[6]。製作者は5人の映画監督が戦時中に製作した40本以上のドキュメンタリーと訓練用映画、100時間以上のニュース映画とアーカイヴ映像を研究した。彼らはまた監督たちによる50本のスタジオ映画と30時間以上におよぶ彼らの戦争映画の素材映像を見直した[7]。監督のロラン・ブーズロー英語版はプロジェクトのために5人の現代の映画監督にインタビューするアイデアを出した[8]

メリル・ストリープのナレーションは2017年1月17日に収録されたが、この同日に彼女の20度目のアカデミー賞ノミネート(『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』)が発表された[8]

エピソード

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通算
話数
タイトル監督脚本放送日
1"任務の始まり"
"The Mission Begins"
ロラン・ブーズロー英語版マーク・ハリス2017年3月31日 (2017-03-31)
第二次世界大戦開戦時における5人の映画監督の背景と、彼らが戦争に協力するに至る動機が描かれる。ジョン・フォードは『ミッドウェイ海戦英語版』をフランクリン・ルーズベルト大統領に直接承認させ、フランク・キャプラは『我々はなぜ戦うのか』の製作に取り組む。
2"作戦地帯"
"Combat Zones"
ロラン・ブーズローマーク・ハリス2017年3月31日 (2017-03-31)
監督たちが構想する映画が米国政府によって常に認可されるとは限らない。ワイラーはアフリカ系アメリカ人兵士への人種差別の実態を知り、黒人兵を募集する映画の製作を拒否する。一方で映画でドイツ人は人間扱いされているのに日本人は差別的に描かれていることに対し、陸軍省は当時計画されていた日系アメリカ人の全米各地の町への強制移住を妨げることになると懸念を示した。
3"勝利の代償"
"The Price of Victory"
ロラン・ブーズローマーク・ハリス2017年3月31日 (2017-03-31)
戦後、5人の映画監督はハリウッドに戻るが戦地での経験によって永く悩まされることとなる。フォードはDデイでの大殺戮を撮影した後、酒浸りとなる。スティーヴンスはダッハウ強制収容所の惨状を目撃し、自身の役目はプロパガンダ映画ではなく証拠映像を撮ることであると理解する。ワイラーは戦争中に聴力を失い、自身のキャリアの終焉を恐れる。ヒューストンは映画『光あれ英語版』で心的外傷後ストレス障害に苦しむ兵士をとらえたが、米国政府によって上映は中止に追い込まれた。

受賞

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メリル・ストリープはプライムタイム・エミー賞のナレーター賞を獲得し、またジェレミー・ターナー英語版は作曲賞にノミネートされた[9]

参考文献

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  1. ^ Agard, Chancellor (February 23, 2017). “Mark Harris' 'Five Came Back' Is Coming to Netflix as a Docu-Series”. Entertainment Weekly. http://ew.com/tv/2017/02/23/mark-harris-five-came-back-netflix-docu-series/ February 28, 2017閲覧。 
  2. ^ Mark Harris' Five Came Back is coming to Netflix as a docu-series”. Entertainment Weekly. February 23, 2017閲覧。
  3. ^ New Netflix series narrated by Meryl Streep to tell story of how Hollywood faced fascism during World War II”. Radio Times. February 28, 2017閲覧。
  4. ^ Exclusive: See the Trailer for Netflix's New Documentary About World War II and Hollywood”. Time. February 28, 2017閲覧。
  5. ^ Thompson, Anne (April 3, 2017). “How 5 Directors Returned from World War II to Make Their Best Movies” (英語). IndieWire. http://www.indiewire.com/2017/04/directors-world-war-ii-five-came-back-mark-harris-documentary-netflix-1201797195/ April 9, 2017閲覧。 
  6. ^ Harris, Mark (2014). Five Came Back : A Story of Hollywood and the Second World War. Penguin Press. ISBN 9781594204302. OCLC 964586334 
  7. ^ “VIDEO: First Look - New Netflix Documentary Series FIVE CAME BACK” (英語). BroadwayWorld. (February 28, 2017). http://www.broadwayworld.com/bwwtv/article/VIDEO-First-Look-New-Netflix-Documentary-Series-FIVE-CAME-BACK-20170228 April 9, 2017閲覧。 
  8. ^ a b Tapley, Kristopher (March 13, 2017). “Author Mark Harris on Turning 'Five Came Back' Into a Netflix Documentary”. Variety. https://variety.com/2017/tv/news/five-came-back-mark-harris-interview-1202006357/ April 9, 2017閲覧。 
  9. ^ 2017 Emmy Nominations”. Television Academy. 2018年9月29日閲覧。

外部リンク

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