仏教書総目録
仏教書総目録(ぶっきょうしょそうもくろく)とは、仏教書を専門とした文献目録。会員九社からなる「仏教書総目録刊行会」(ぶっきょうしょそうもくろくかんこうかい)から毎年一回、10月に発行されていた。分野別図書目録のひとつ。刊行会は、目録刊行以外にも全国書店の協力を得た「仏教書フェア」にも力を入れていた。
沿革
[編集]1955年(昭和30年)ごろ、京都の出版社四社(法藏館、永田文昌堂、百華苑、平楽寺書店)で結成された「仏書連盟」が合同の出版目録を発行したことに端を発し、1974年(昭和49年)結成の「仏教書出版販売連盟」の活動につながった。連盟は東京と京都、大阪の仏教書専門出版十八社による団体で、ほぼ毎年その合同目録となる「仏教書出版総合目録」を6号発行した。
連盟は在家仏教協会会長加藤辨三郎(協和発酵社長)の助言もあって、1983年(昭和58年)に発展解消として活動を停止、同年新たに「仏教書総目録刊行会」を結団した。トーハンの協力を得て作られたその年7月の仏教書総目録第1号は、130社が協力、掲載点数は2300点にも及んだ。
以来、当目録は毎年発行されていたが、2021年を最後に活動を停止、仏教書販売研究会(後述)に改組し、『仏教のすすめ』を拡充して目録代替とした。
かつては、1998年9月に公式サイトを開設(文研システム開発、運営)し、以降、紙媒体と並行してネット上でも目録を見ることができ、また購入することもできた。
概要
[編集]2010年度版は172社、約5250点の掲載となった。分類は、日本十進分類法とは独自のものであり、以下の様になっている。
- 事典・辞典・語学
- 年表・索引・目録
- 経典・聖典(学術的)
- ブッダ・釈尊
- 哲学・思想
- 各地域仏教
- 日本仏教
- 寺院向実用
- 入門・お経・実用
- 民俗・信仰
- 歴史・資料
- 文学・随筆
- 美術
- 童話・絵本・漫画
- マルチメディア(カセット・CD・DVD, その他)
- 仏教関係雑誌
仏教書総目録刊行会
[編集]幹事出版社
[編集]仏教書販売研究会
[編集]2021年の活動停止以降、関係出版社が集まり組織を改組、総目録の再発行を企図したものの断念、2022年10月15日付で2021-2022年度の新刊書と基本図書1200件を網羅した『仏教のすすめ』を刊行するに至った。 仏教書販売研究会が主催する書店での仏教書フェアは2022年以降も毎年10月から12月にかけて開催している。また『仏教のすすめ』についてもフェア開催時期に合わせ年度版として刊行している。[1]。
概要
[編集]- 事務所 - 東京都千代田区外神田2-18-6(春秋社内)
会員出版社
[編集]脚注
[編集]- ^ 仏教書販売研究会ホームページ>活動目的・発足の経緯
外部リンク
[編集]- 仏教書販売研究会 - 公式サイト
- 中山晴夫(土曜インタビュー) - 中外日報 - 会員社中山書房仏書林店主中山晴夫へのインタビュー、聞き手形山俊彦、2000年(平成12年)11月4日