コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

橋本駅 (京都府)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京阪橋本から転送)
橋本駅
上り線改札口(2023年4月)
はしもと
Hashimoto
KH24 樟葉 (2.4 km)
(1.7 km) 石清水八幡宮 KH26
地図
所在地 京都府八幡市橋本中ノ町37番地
北緯34度52分54.01秒 東経135度41分2.76秒 / 北緯34.8816694度 東経135.6841000度 / 34.8816694; 135.6841000座標: 北緯34度52分54.01秒 東経135度41分2.76秒 / 北緯34.8816694度 東経135.6841000度 / 34.8816694; 135.6841000
駅番号 KH  25
所属事業者 京阪電気鉄道
所属路線 京阪本線
キロ程 30.1 km(淀屋橋起点)
電報略号 橋(駅名略称方式)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[* 1]4,598人/日
-2022年-
開業年月日 1910年明治43年)4月15日
備考 無人駅ICチャージ機のみ設置)
テンプレートを表示
下り線改札口(2017年8月)

橋本駅 (はしもとえき)は、京都府八幡市橋本中ノ町にある京阪電気鉄道京阪本線。同線においては、大阪側から見て京都府内で最初の駅である。駅番号はKH25

歴史

[編集]
  • 1910年明治43年)4月15日:京阪本線開通と同時に開業。
  • 1917年大正6年)10月1日:大正大洪水で枚方東口駅 - 樟葉駅間・淀駅 - 中書島駅間で築堤崩壊・線路浸水で運休、同月14日駅再開[1]
  • 1934年昭和9年)9月21日室戸台風が来襲、停電で全線不通。同月27日運転再開[2]
  • 1935年(昭和10年)8月11日:宇治川氾濫などで浸水、中書島駅 - 枚方東口駅(現・枚方市駅)間と宇治線全線が不通。8月13日運転再開[2]
  • 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)12月1日:会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
  • 1953年(昭和28年)9月26日台風13号により、宇治川 - 木津川の築堤崩壊と、それに伴う京阪伏見変電所から橋本変電所への送電線の切断で停電、運休。10月1日、駅再開[3]
  • 1965年(昭和40年)4月23日:構内踏切を廃止、下りホームに改札口新設[4]
  • 1993年平成5年)1月30日:8連に対応するためにホーム延長使用開始。併せて駅舎改築・トイレ水洗化・スロープの改良工事がされる[5]
  • 2012年(平成24年)10月14日:ホーム異常通報装置を設置[6]
  • 2016年(平成28年)3月19日:ダイヤ改正で日中の普通電車の運用が無くなり、準急のみ停車する時間帯が生じた。
  • 2023年(令和5年)1月26日:自動券売機でのきっぷの販売を停止。きっぷでの乗車の場合は、ICカードチャージ機で「乗車駅証明書」を発行し、下車駅の「のりこし精算機」で運賃を精算する形態となる。

駅構造

[編集]
ホーム(2023年4月)

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。改札口はホーム毎に分かれており、改札内で上下線ホーム同士の移動はできない(改札外に踏み切りがある)。なお、改札口は上下線ともホーム樟葉寄りにある。終日駅係員が無人となる。

のりば

[編集]
番線 路線 方向 行先
1 京阪本線 上り 三条出町柳方面[7]
2 下り 淀屋橋中之島線方面[7]

利用状況

[編集]

2022年(令和4年)度のある特定日における1日乗降人員4,598人である[* 1]

近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り。

年度 特定日 1日平均[注 1]
乗車人員
調査日 乗降人員
1990年(平成02年) 11月06日 5,982
1992年(平成04年) 11月10日 6,337
1995年(平成07年) 11月21日 6,282
1998年(平成10年) 11月10日 6,037
2000年(平成12年) 11月07日 5,764
2002年(平成14年) 12月10日 [* 2]5,643
2003年(平成15年) 10月28日 [* 2]5,702
2004年(平成16年) 11月09日 [* 2]5,849
2005年(平成17年) 11月08日 [* 2]5,844
2006年(平成18年) 11月08日 [* 2]5,656 [# 1]3,115
2007年(平成19年) 11月07日 [* 3]5,879 [# 2]3,077
2008年(平成20年) 11月11日 [* 4]5,973 [# 3]3,299
2009年(平成21年) 11月10日 [* 5]5,627 [# 4]3,148
2010年(平成22年) 11月09日 [* 6]5,884 [# 5]3,175
2011年(平成23年) 11月01日 [* 7]5,998 [# 6]3,230
2012年(平成24年) 10月31日 [* 8]5,911 [# 7]3,219
2013年(平成25年) 11月12日 [* 9]5,847
2014年(平成26年) 11月11日 [* 10]5,889
2015年(平成27年) 11月10日 [* 11]5,794
2016年(平成28年) 11月08日 [* 12]5,446
2017年(平成29年) 11月07日 [* 13]5,871
2018年(平成30年) 11月06日 [* 14]5,850
2019年(令和元年) 11月12日 [* 15]5,932
2020年(令和02年) 11月10日 [* 16]4,656
2021年(令和03年) 11月09日 [* 17]4,363
2022年(令和04年) 11月08日 [* 1]4,598

駅周辺

[編集]
遊廓の面影を残す橋本の街並み

古くは地名通り淀川にかかる橋(山崎橋)のたもとで、橋が失われてからは1962年昭和37年)まで山崎との間に渡船があった。このため正式な宿ではないが大坂(京)街道の宿場として賑わい、歌舞伎双蝶々曲輪日記』の六段目「橋本の段」の舞台になった遊廓街となっていた。1958年(昭和33年)4月1日の売春防止法が施行されるまでは橋本駅を出発する終電車が「遊郭帰りの客で大変込んでいた」との逸話もある[8]。駅西側には当時をしのばせる古い家並みが残る。

現在駅東側は山を切り崩した住宅街になっている。京阪電気鉄道の開発が入るまでは完全な山であり、石清水八幡宮の西側まで延々と獣道が続いていたが、麓の遊廓での諍いから遊女の自殺が絶えない地域でもあった。

駅から東へ登ると、氏神の狩尾神社がある。

大阪府との府境に近い。ちなみに「セブン-イレブン京阪橋本駅南店」は大阪府側にある。

バス路線

[編集]

駅のやや南の津田電線八幡工場跡地に京阪バス(旧京阪宇治交通)「京阪橋本」バス停がある。

駅前広場整備に伴い、2023年9月1日からバス停を『2次仮設ロータリー』へ移設。その後、駅前広場が完成したことで、2024年1月23日に新ロータリーに移設した。

運行系統は以下の通り[9]

  • 13B号経路 樟葉駅行き
  • 78A号経路 男山車庫行き

また、駅北側の道路を500 mほど北上したところで川を渡らずに東進すると京都京阪バスの「コミュニティバスやわた」の橋本東山本バス停も利用できる[10]

  • 市民体育館行き(7時台から16時台まで1時間間隔)

その他

[編集]
  • 京都方のホームの下をくぐる改札外の地下道があるが、ここには以前踏切があった。京阪本線の連結車両を増やす際に、この踏切が障害になるため、当面ドアカットで対応することが検討されたが、当時の村岡四郎社長が安全面などの理由でこれに反対し、この地下道を造ってホームが延伸された(詳細は村岡の項目を参照)。
  • 2003年9月6日のダイヤ改正まで、当駅は京阪線・大津線全線の中で旅客列車の本数が一番少なかった。これは、特にラッシュ時において、上り列車は隣の樟葉止まり、下り列車は淀止まりが多く存在し、かつ同時間帯に多く運転されていた急行は当駅を通過しているためであり、夕方以降や土休日の朝9時 - 10時台は約15分間隔で運転されていた。同ダイヤ改正以後は、下り淀行きや急行を減便したことにより、ほぼ終日約10分間隔で列車が到着するようになった。
  • 近くに橋本駅南という名称の交差点、セブンイレブン京阪橋本駅南店があるがどちらも所在地は大阪府枚方市である。

隣の駅

[編集]
京阪電気鉄道
京阪本線
快速特急「洛楽」・ライナー・特急・通勤快急・快速急行・急行
通過
通勤準急(平日朝下りのみ運転)・準急・普通
樟葉駅 (KH24) - 橋本駅 (KH25) - 石清水八幡宮駅 (KH26)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 年度数値を日数で除して算出。

出典

[編集]
  1. ^ 出典・京阪100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日刊)84頁「淀川の決壊」
  2. ^ a b 出典・京阪100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』165-166頁「台風禍と水害禍」より
  3. ^ 出典・京阪100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日刊)231頁「台風13号の被害」
  4. ^ 出典・京阪電鉄開業100周年記念誌『京阪百年あゆみ』」資料編140頁
  5. ^ 出典・季刊広報誌『グラフ京阪』1993年春季号
  6. ^ 出典・月刊沿線情報誌『K・PRESS』2013年1月号、16面「くらしの中の京阪」
  7. ^ a b 橋本駅|駅構内図”. 京阪電気鉄道. 2022年9月20日閲覧。
  8. ^ 出典・「鉄道ピクトリアル」1973年7月増刊号『京阪電気鉄道特集』の52頁「橋本遊郭」より
  9. ^ 八幡・男山・くずは運行経路図(2022年4月1日現在)、京阪バス株式会社、2022年9月2日閲覧
  10. ^ コミュニティバスやわた経路図、八幡市公式ホームページ、2022年9月2日閲覧
京都府統計書
  1. ^ 平成18年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
  2. ^ 平成19年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
  3. ^ 平成20年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
  4. ^ 平成21年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
  5. ^ 平成22年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
  6. ^ 平成23年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
  7. ^ 平成24年京都府統計書 10- 1.鉄道乗車人員” (xls). 京都府. 2022年9月2日閲覧。
八幡市統計書
  1. ^ a b c 令和5年版八幡市統計書 1.石清水八幡宮・橋本各駅の一日の乗降数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2024年6月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e 八幡市統計書(平成19年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (xls). 八幡市. 2011年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  3. ^ 八幡市統計書(平成20年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 67. 2011年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  4. ^ 八幡市統計書(平成21年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 65. 2011年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  5. ^ 八幡市統計書(平成22年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 69. 2013年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  6. ^ 八幡市統計書(平成23年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 69. 2013年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  7. ^ 八幡市統計書(平成24年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 69. 2013年2月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  8. ^ 八幡市統計書(平成25年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2016年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  9. ^ 八幡市統計書(平成26年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2016年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  10. ^ 八幡市統計書(平成27年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2017年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  11. ^ 八幡市統計書(平成28年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2017年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  12. ^ 八幡市統計書(平成29年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2019年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  13. ^ 八幡市統計書(平成30年版)1.八幡市・橋本各駅の一日の乗降客数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2019年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  14. ^ 令和元年版八幡市統計書 1.石清水八幡宮・橋本各駅の一日の乗降数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2022年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  15. ^ 令和2年版八幡市統計書 1.石清水八幡宮・橋本各駅の一日の乗降数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2022年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  16. ^ 令和3年版八幡市統計書 1.石清水八幡宮・橋本各駅の一日の乗降数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2022年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月2日閲覧。
  17. ^ 令和4年版八幡市統計書 1.石清水八幡宮・橋本各駅の一日の乗降数” (pdf). 八幡市. p. 62. 2024年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月13日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]