交響曲第6番 (アッテルベリ)
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交響曲第6番ハ長調作品31は、クット・アッテルベリが作曲した交響曲で、彼の名を国際的に知らしめた出世作である。
概要
[編集]英コロムビア・レコードが企画したシューベルト没後100年記念作曲コンクールのために、1927年から1928年にかけて作曲された。本作がコンクールで優勝し、アッテルベリは1万ドルを獲得したため、「ドル交響曲」の異名を持つ。コンクールは当初、シューベルトの未完成交響曲の補筆を競わせるというものであったが、顰蹙を買ったために頓挫した。
初演は1928年10月16日、ケルンにてヘルマン・アーベントロートの指揮で行われた。日本初演は2009年3月20日、児玉宏指揮大阪シンフォニカー交響楽団の定期演奏会にて行われた。
終楽章の主題はコンクールの前に書かれたスケッチを元にしている。
楽器編成
[編集]フルート3(第3はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、打楽器、ハープ、弦五部
演奏時間
[編集]約33分。
楽曲構成
[編集]- 第1楽章 Moderato
- ソナタ形式。 弦の伴奏の上でホルンと木管が第1主題を提示した後、下降音による第2主題を経て民謡風の第3主題が現れる。
- 第2楽章 Adagio
- 第3楽章 Vivace
音源
[編集]- アリ・ラシライネン指揮 ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団によるCDなどが比較的知られている。
参考文献
[編集]- CD解説:(広上淳一指揮 ノールショピング交響楽団)BIS