交響曲第2番 (ブルッフ)
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交響曲第2番ヘ短調作品36は、マックス・ブルッフが作曲した2番目の交響曲。1868年から1870年にかけて書かれ、ヨーゼフ・ヨアヒムに捧げられた。初演は同年の9月4日にゾンダースハウゼンにおいて行われ、成功を収めた。
編成
[編集]フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、弦五部
楽曲構成
[編集]3楽章で構成され、演奏時間は約35分。全楽章ともソナタ形式による。ブルッフが「交響曲全体の構成に合わない」と考えたためスケルツォは挿入されていない。ライプツィヒで行われた再演の評判が芳しくなかった理由の一つを聴衆がスケルツォを欲したことと考え、ブルッフはヘルマン・レヴィに不満の手紙を送っている。
- 第1楽章 Allegro passionato, ma un poco maestoso
- ヘ短調、9/8拍子-3/4拍子。F音を2回奏したあと、第1主題の陰鬱な旋律が奏し出され、トゥッティの動機がそれに答える。その後、テンポの変更をはさみ新しい動機が提示されては展開されながら進んでいく。嬰ハ短調の第2主題には、以後の楽章でも活用される2度下降して戻る動機(この交響曲の7年後に完成・初演されたヨハネス・ブラームスの第2交響曲の基本動機はこれと同一)が含まれている。展開部と、大幅に変化が加えられた再現部を経て、短いコーダでは第1主題の動機を繰り返し沈み込んでいくように終わる。
- 第2楽章 Adagio ma non troppo
- 第3楽章 Allegro molto tranquillo
参考文献
[編集]- CD解説:(クルト・マズア指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)フィリップス