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井上秋扇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

井上 秋扇(いのうえ しゅうせん、生没年不詳)は、江戸時代前期の俳人、歌学者。寛文延宝の頃の人。

人物

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岐阜の人。俳諧北村季吟に学び、寛文7年(1667年)刊の北村湖春編『続山井』や、延宝4年(1676年)刊の季吟編『続連珠』への入集が見える[1][2]

著作に『百人一首基箭抄』(寛文13年(1673年)刊)[1]。これは、細川幽斎の『百人一首抄』を参考としながら編纂された百人一首の注釈書であるが、本書の絵入版本は、『百人一首抄』の絵入版本以上に世への広まりを見せ、百人一首についての啓蒙に大いに寄与したと評価されている[2]

脚注

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  1. ^ a b 市古貞次ほか編『国書人名辞典 第2巻』(岩波書店,1995)480頁
  2. ^ a b 日本古典文学大辞典編集委員会 編『日本古典文学大辞典 第5巻』(岩波書店,1984)190頁

関連文献

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  • 田中宗作「百人一首古注ノート--「百人一首基箭抄初印本考」補正」語文33号105-112頁 1970-05
  • 田野慎二「『百人一首基箭抄』の注釈--『貞徳頭書百人一首抄』との関係を中心に」広島国際大学医療福祉学科紀要4号1-25頁 2008